http://www.asyura2.com/10/senkyo89/msg/484.html
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http://www.the-journal.jp/contents/futami/2010/06/post_22.html
半世紀以上、官僚の筋書きどおりに踊ってきた自民党が、「消費税10%」を主張するのは、「ははぁん。財務省の入れ知恵だな」と十分過ぎるほど理解できるが、「3年前の参院選でも去年の衆院選でも、『すぐ消費税を増税することはしない。行政の無駄を徹底的に省く』というのが主張だった」(小沢一郎、6.24、山梨)で勝利したはずの民主党が、シャッポが菅直人に代わった途端、党内議論もろくにせず、「2,3年後に消費税10%増税」を打ち出した。不可解千万である。
鳩山前総理は「普天間迷走」の責任を取って総理の座を棒に振ったが、政治主導を何とか貫こうとした。しかし、菅の「盲暴走」は鳩山とは質が全く違う。国民生活を犠牲にし、デフレをさらに深刻化させるものだ。彼は、「普天間問題」でアメリカの圧力と外務・防衛官僚のサボタージュを目の前に見て、対米・対官僚従属路線に切り替え、「政治とカネ」では検察の理不尽な執拗さを思い知らされた。今度は、「官僚中の官僚」・財務省の反乱を防ぐため、「消費税」で懐柔しようとしたのか、財務官僚はにんまりであろう。長期政権を目論む菅総理は、「政治主導」をかなぐり捨てて「官僚主導に逆戻りしたほうがよい」と判断したのかもしれない。なにしろ、菅を取り巻く財務相・野田佳彦、国土交通相・前原誠司、政調会長・玄葉光一郎らは松下政経塾出身の、「バリバリの消費税増税論者」であり、小泉・竹中路線の信奉者だ。そして、彼らの後ろ盾・仙谷官房長官は、全共闘出身の、権謀術数のやり手で、枝野幸男幹事長は仙谷の一の子分である。旧民主党議員の中には、官僚、マスコミ出身者が多く、当然、新自由主義者が多い。そうでなければ、菅の唐突な「消費税10%」発言は理解出来ない。
■民・自大連立への布石? 結局は「官僚ファシズム」の完成へ!
民主党はマニフェストで、財政健全化のため「消費税を含む税制の抜本改革の協議を超党派で始める」と明記した。「税制の抜本改正」といえば、聞こえはいいが、ひらたく言えば「人民から、どうやって、より多く、年貢を取り上げ、『お上』の借金の穴埋めをするか」ということだ。「税を減免」するために超党派で協議会を設けるのであれば、(財務官僚は反対するであろうが)それなりの意味はあるが、「増税のための超党派の協議会」など、かつて、聞いたことがない。そもそも、「議会」とは「君主」(=官僚)の専横をチェックし、「増税」に反対するために生まれたのだ。それを、本来であれば、「税金の無駄づかい」を徹底追及すべき野党・自民党が、「天に唾すること」になるのを恐れて、与党気取りで消費税増税の協議会を呼び掛けた。菅は総理の座に舞い上がり、財務官僚の「財政健全化・増税こそトレンディ」との甘言に、「国民の生活が第一」を忘却の彼方に放り投げ、自民党の提案に飛びついたのである。
その狙いは何か。「赤信号、皆で渡れば恐くない」である。その結果、国民生活が破壊されれば「一億総ざんげ」だ。日本政治専売特許の「誰も責任を取らない」の典型である。そして、もっとも憂慮すべきは、「消費税増税」をキーワードとする民主・自民の大連立である。「社会保障にはカネがかかる。借金財政では財源不足で、年金も支払えなくなる」という「消費税増税を肯定し、一切の増税批判を拒絶する」風潮である。
国債と税金の違いは、国が国民に「○○円、お借りしました」という借用証書が国債で、国(=官僚)が、国民から有無を言わせず取り立てるのが税金である。消費税を増税して「国の借金を返す」だの「増税した分で経済を活性化する」など、「バカも休み休み言え」と言いたい。「官僚」は、エリート中のエリートだと自負し、政党や政治家を見下す、万能で、超然たる存在だと思い込んでいる。そして、マスコミは「国民も成熟して、消費税についての理解が深まった」と報道し、批判派に「時流を知らない馬鹿者」と烙印を押して、「官僚」にゴマをすっている。「官僚ファシズム」の完成である。
ギリシャの財政破綻は深刻である。しかも、ユーロ圏にはギリシャ以外にもスペイン、ポルトガル、イタリアなど、財政が危機状態にある国があるので、ドイツや英国などユーロ主要国が「財政再建が最優先」を打ち出し、増税や歳出カットに踏み切るのは、それなりに理由がある。しかし、それが結果として世界の景気の足を引っ張り、さらなる財政悪化を招く恐れのあることも留意しておいた方がいい。
日本の、国と地方を合わせた長期債務残高はGDP比180%で、ギリシャの130%より、数字的には、はるかに悪い。にもかかわらず、財政が破綻しないのは、農業国ギリシャと違って、経済の規模、構造など経済力や質が比べものにならないほど大きく、高度なこと、日本の国債は、95%を日本人が購入しているのに対し、ギリシャ国債の70%以上は、外国の機関投資家や外国政府が保有していること、ギリシャは債務国だが、日本は債権国だ、等々である。だからといって、財政赤字を放置するのは言語道断だが、数年後にも、日本がギリシャの二の舞を踏むかのような危機感を煽り、菅総理や自民党の谷垣禎一総裁が「最優先すべきは財政の健全化で、そのためには、まず、消費税増税ありき」と喧伝し、大手マスコミがそれをヨイショしている、その光景は異常で、不気味ですらある。
財政健全化とは、限られた財源を、「無駄を排除」し、国民生活の安定、新たな成長分野への投資などに有効活用をすること、いうなれば、財政構造の改革である。「無駄の排除」とは、「事業仕分け」という「見世物」ではない。「ひも付き補助金制度の廃止」「独立法人の民営化または廃止」「特別会計の改廃」など制度そのものに切り込むことだ。借金財政から脱却するためには、まず、徹底した「無駄の排除が最優先されなければならない。しかし、官僚は自分たちの既得権益が侵されるので、猛反対である。増税を最も望んでいるのは「官僚」そのものだ。
現在、我が国が抱えている借金を減らす王道は、景気回復と「無駄の排除」である。その結果生まれた税の自然増収の一定割合を「借金の穴埋め」に充当するのだ。半世紀近くかけて積み上げてきた借金の山を、短時日で返済しようとするところに無理がある。
経済が委縮し続けているデフレのど真ん中で、消費税の増税は絶対にしてはいけない禁じ手である。消費は抑えられ、経済は縮小し、非正規社員、失業者が増え、貧富の格差は拡大する。地方の疲弊は計り知れないものになるだろう。また、赤字穴埋めのための増税が赤字拡大の悪循環を生じかねないのだ。1930年代の金解禁デフレを教訓にすべきだ。
菅総理が切り換えようとしている「現実路線」とは、「対米従属・官僚主導」の政治である。多少の改良はあっても、抜本的な改革はないので、マスコミも安心していられる。装いを変えた、「新55年体制」である。これは、「政権交代可能な二大政党制」を飛び越えた、「新大政翼賛制」に通じる危険な道である。参院選は、政権交代の評価もさることながら、民主党の基本理念・政策になった小沢の掲げる改革路線=新しい政治か、「官僚主導」に先祖返りするか、を問う選挙でもある。「消費税増税」は日本の政治が抱える大きな問題の氷山の一角である。
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■以下、コメント投稿
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二見様
まったく賛成です。
いよいよ小沢氏は動き出しました。
マスコミの大攻撃と検察審査会の動きが始まるのでしょうが、小沢氏が正論です。
官民主党では小泉自民党の小泉なきあとの自民党と同じで党内混乱が起こり、仮に消費税をあげれば、小沢が一兵卒なら次回総選挙には国民は100しか議席を与えないでしょう。自民党は普天間と消費税で大復活しました。地方は自民に戻りました。地方では地方議会等で民主党とは厚みが違います。天才小沢だから総選挙で地方でも勝てたのです。小沢がいなければ地方は民主党など投票しません。
小沢チルドレンも小泉チルドレン同様全滅でしょう。
民主党はかつてと同じ首都圏政党に逆戻りして、みんなの党と競うのでしょう。中野党の道を選びました。小沢新党ができれば下手すれば社民党と同じ道をたどります。
それがいやなら自民党との連立しか政権につけません。
しかし、いったん政権をとった民主党です、政権ばねが働いて菅政権を揺さぶり、追い詰めるでしょう。
小沢氏はしばらく民主党再生の道を探り、無理なら新党を作り、政権を目指すと期待しています。
投稿者: 奥野 | 2010年6月29日 10:17
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二見様 まったく同感です。さすが現実政治をやってきた人です。この国は小沢氏が潰されたら限りない闇の世界に突入するでしょう。かって白洲次郎氏がマッカサーに言った言葉「我々は戦争には負けたがアメリカの奴隷になるつもりはない」という言葉を今の元祖民主党の諸君や菅総理に教えてやりたい。「国民の生活が第一」これ以上の政治の目的があるのかマスゴミよ教えてほしい。
投稿者: Abisuta | 2010年6月29日 10:31
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二見 様
いつもながらの 歯切れの良い論説 すとんと胸に落ちます。
「民主党の基本理念・政策になった小沢の掲げる改革路線=新しい政治か、「官僚主導」に先祖返りするか、を問う選挙でもある。」
とのご指摘、単純明快です。
菅以下は間違いなく反乱軍ですが 官僚(警察、検察含む)と大手マスコミと結託しているので こちらからの攻城が実にやっかいです。
草の根から広げていくしかないか と考える毎日です。
ひとつ 参院選結果がどうあろうと 9月代表選は、党員、サポーターを入れて行わせねばならない と考えて 少々行動もしています。(小生 サポーターの一員)
この辺で そうそう簡単に「官僚、アメリカ主導」は許さない という一石を池に投げ込み、乱気流の中から希望を見いだして行きたいものと思います。
二見様の今後ともの卓見をお待ちしております。
投稿者: 山城 暢 | 2010年6月29日 10:41
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<二見様>
お待ちしていました。
昨年、このサイトが事業仕分け絶賛で湧き上がっていた頃から、私は与党の本分ではない、財務省の下請けだといい続けてきました。(それで、ほとんどの常連さんから批判を受けた。今はだいぶ賛同する方も増えているが)
>「無駄の排除」とは、「事業仕分け」という「見世物」ではない。「ひも付き補助金制度の廃止」「独立法人の民営化または廃止」「特別会計の改廃」など制度そのものに切り込むことだ。<
だから、二見さんの、上記見解をとても嬉しく思いますし、自分の考えがあながち外れていなかったのだと、ほっとしてもいます。
鳩山さんの政権は、二見さんにいわせると、何とか政治主導をしようとする姿勢はあった。(たとえパフォーマンスに始終したのであっても)
菅総理はそれを捨てた。現実的には鳩山さんも、捨てていたと私は思っています。そもそも、やる気なら、官邸内を古川・松井両過去官僚氏と総理秘書官を佐野氏(元通産官僚)に委ね、官房長官に官僚をコントロールできない平野氏を当てなかったろう。
小沢さんに政策には口を出すな!ともいわなかったろう。捨てていない素振りだけしていたのは、菅さんよりマシか?程度です。
周りを過去官僚と側近で固めたのは、将棋でいえば穴熊で、攻める布陣ではありませんでした。毎日新聞によると「鳩・菅・仙」で新トロイカを結成し、週一で食事会をしていたそうです。その布石があった上での、辞任⇒菅氏との裏会談⇒小沢切りです。
小沢さんは、菅総理になるにしろ小沢氏が根回しして、挙党一致内閣をつくろうとしたのでしょうが、まんまと出し抜かれてしまいました。
小沢グループの情報収集能力のなさ、政局観のなさが浮き彫りになりました。
私はむしろその点に危機感を覚えています。これから小沢氏が総理を目指すにしろ、小沢系の議員を立てるにしろ、「生活が第一の政治」を具現化するには、情報収集能力と政局観により権力を奪取して頂かなければなりません。
立派な大将の部下が、小隊長レベルでは、どんなに立派な理念も政策も具現化できません。諸葛孔明ほどではなくとも、裏働きができる軍師は必要です。
二見さん、小沢さんの弱点をどのように補うのか?機会があればお考えをお聞かせください。
投稿者: em5467-2こと恵美 | 2010年6月29日 10:59
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二見さま。平野先生と共同して日本一新の運動をお願いします。
「国民の生活が第一」の理念を忘れひたすら「官僚の既得権死守が第一」と舵を切った菅政権をとても支持する気持にはなれません。
投稿者: 横丁の永田 | 2010年6月29日 13:33
今の菅政権のマニフェストを、そして総理の演説を聴かされても昨年、一昨年の熱狂した政権交代に期待した気持ちには程遠い。
それは、『消費税議論』を持ち出したことや『国民生活が第一』を捨てたことが核心にあるのだろう。
今となっては、時間と共に言われなくなってしまった、【小沢代表への検察とマスコミによる国策辞任劇】が、いかに日本国民にとって多大な損害を与え、既得権益を守る為だけの「愚考的事変」だったかが、思い知らされている。
未だに小沢悪を抱く国民が80%も存在し、検察審査会という匿名人による誘導された判断が為されようとしている現実が 小沢さんの手足を縛っている。
政治家の中で、小沢さん以上に国民生活を良くしようと考え、行動している骨の有る議員が見当たらない。
その遺志を継ぎ、団結して諸悪に立ち向かう気迫ある議員も居ない。
結局、長いものに巻かれ、自分のご都合主義で動いている小物議員の寄り集まりでしかない民主党。
そんな政治は自民党に任せれば良い。
もっと苦労をして汗を掻き、無駄使いを切り捨てる事が政権交代の使命ですよ。
そんな、か弱い政党でも、いや他党も変わらないからこそ、政界再編成などしても小沢イズムが第一党には成りえない。
結局民主党内で、この小沢グループの数の力学を最大限に使い、もう一度『国民生活を第一』に考える勢力を主権に付く為に行動を執るしかないのでしょう。
先ずは、検察審査会と検察の国策劇を鮮明に暴き、機密費マスコミの特権を無くしたうえで、小沢政治を継承する議員を育てながら戦い抜くしかない。
恩年68歳、まだ10年は頑張っていただかないと、国民に明るい未来は開けませんよ。小沢次期総理!
投稿者: ウー | 2010年6月29日 13:39
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税制、年金、議員定数などで菅がよく言う超党派という言葉が気になります。一見聞こえはいいのですがよく考えたら大連立と言うか大政翼賛というか、とにかく与野党意見なく無責任な大変危険な行為だと思います。ましてその中身は官僚たちに作られたものでしょうからますます責任の所在がぼやけてしまいます。これを現実的政治と言うなら政治や政治家はお飾りでいいということで、まあ、自民党時代がそうであったわけで政権交代はなんだったのかと言う結論になってしまいます。国民にはなんら選択肢がなく残念です。
投稿者: 諏訪左近 | 2010年6月29日 13:41
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なぜこの選挙期間中にこのような文章を出したのか。その意図について考えると私もたいへんな決意をせざるを得ない。つまり仲間か敵かの重要な判断を含んでいると言うことです。以下に、いくつかの論点について反論を述べさせていただきます。
>シャッポが菅直人に代わった途端、党内議論もろくにせず、「2,3年後に消費税10%増税」を打ち出した。不可解千万である。<
リーマンショック以降の世界金融危機下にある現在、わが国の財政が危機的状態にあるのはいわば常識の範疇であって、これにどう対処すべきかでいくつかの意見はあります。それを「不可解千万」とは冗談も休み休み言ってほしい、と存じます。。社民や共産のように国家とは無縁の万年野党ならいざ知らず、国家に責任を持つべき人のいうことではない、と存じます。
>、「普天間問題」でアメリカの圧力と外務・防衛官僚のサボタージュを目の前に見て、対米・対官僚従属路線に切り替え、「政治とカネ」では検察の理不尽な執拗さを思い知らされた。今度は、「官僚中の官僚」・財務省の反乱を防ぐため、「消費税」で懐柔しようとしたのか、財務官僚はにんまりであろう。<
政権交代後の「迷走」は官僚の抵抗や扱い方に不慣れだったことは否めません。しかし、8ヶ月間経ってなんとか離陸できた新政権は鳩山、小沢氏の犠牲によって次の政権行使を託されているのです。これを「対米・対官僚従属路線」とは何をかいわんや。新政権の思いどおり官僚を使いこなしていくのはこれからでしょう、なぜこれを応援できないのでしょうか。
>菅を取り巻く財務相・野田佳彦、国土交通相・前原誠司、政調会長・玄葉光一郎らは松下政経塾出身の、「バリバリの消費税増税論者」であり、小泉・竹中路線の信奉者だ。そして、彼らの後ろ盾・仙谷官房長官は、全共闘出身の、権謀術数のやり手で、枝野幸男幹事長は仙谷の一の子分である。<
これこそ今一致して選挙選を戦わなければならない時に異議を唱えている論拠に思えます。こうやって仮想敵を作り、自らの行動を正当化しようとするやり方はまさに己の利害を中心に置き、森を見ずして大勢を誤る、と言っておきます。
>「議会」とは「君主」(=官僚)の専横をチェックし、「増税」に反対するために生まれたのだ。<
>。「官僚ファシズム」の完成である。<
官僚が敵ですか?あえて言えば敵は「国難」ではないですか、ここを間違えてはいけません。
>。「無駄の排除」とは、「事業仕分け」という「見世物」ではない。「ひも付き補助金制度の廃止」「独立法人の民営化または廃止」「特別会計の改廃」など制度そのものに切り込むことだ。借金財政から脱却するためには、まず、徹底した「無駄の排除が最優先されなければならない。<
事業仕分けは見世物ですか、これに汗をかいて成果を出した枝野氏は幹事長、蓮ホウ氏は行政刷新大臣ですよ、以前より実力を出しやすい地位を与えられ現に第三弾の表明がなされております。これがそもそも気に入らないというのは単なる好き嫌いを政治の場に持ち出すということではありませんか。
>装いを変えた、「新55年体制」である。これは、「政権交代可能な二大政党制」を飛び越えた、「新大政翼賛制」に通じる危険な道である。<
新しい政治には新しい皮袋を、新しい人がふさわしい。時代はすでに55とか翼賛という時代をこえて次の段階に入ってきています。詳しくはいえませんが、一方で今回のサミットでの問題の対処の仕方、他方で、多くのひとが今までの枠を超えて政治、行政にかかわりを持ち出したこと、従来の既得権益下の体制が意味を持たなくなってきていること、政策本位の政治が多くの人々の願いであること、総じて新しい公共の場が形成されつつあること、等です。
投稿者: asuwoyoku | 2010年6月29日 14:20
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昨年の西松事件から、この度の幹事長辞任事件に到る、いわゆる「小沢事件」が、2千年以上前に起きたイエス・キリストの十字架の刑死事件にあまりにも類似していることに驚くばかりだ。
以下、岩波文庫 新約聖書福音書「塚本虎二訳」のマタイ伝第26章及び第27章から引用。括弧内は筆者注。
大祭司連(産経新聞、読売新聞、朝日新聞、マスゴミetc)をはじめ全最高法院(東京地検特捜部)は、イエス(小沢一郎)を死刑にしようとしてしきりにイエスに不利な偽証をさがした。
しかし偽証者(M建設等)は多く出たが、証拠は見つからなかった。
大祭司連、長老(検察審査会)たちからいろいろと訴えられたが、何もお答えにならなかった。するとピラトが言った、「あんなにお前に不利益な証言をしているのが聞こえないのか。」
イエスはただの一言もお答えにならなかったので、総督は不思議でならなかった。
さて総督は過越の祭りの都度、民衆の望む囚人を一人だけ特赦によって赦すことにしていた。
ところがその時、バラバ・イエス(菅直人)という評判の囚人がいたので、ピラトは人々が集まってきたとき言った、「どちらを赦してもらいたいか、バラバ・イエス(菅直人)か、キリストと言われるイエス(小沢一郎)か。」
ピラトは人々が妬みからイエスを引き渡したことを知っていたのである。
しかし大祭司連、長老たちは、バラバの命乞いをして、イエスを殺してもらえと群衆を説きつけた。
総督は彼らに言った、「二人のうち、どちらを赦してもらいたいのか。」
「バラバ(菅直人)を!」と彼らが言った。
ピラトが言う、「では、救世主(キリスト)と言われるイエス(小沢一郎)をどうしようか。」
みんなが、「十字架につけるのだ」と言う。
ピラトは言った、「いったいどんな悪事をはたらいたというのか。」
しかし人々(産経新聞、読売新聞、朝日新聞、マスゴミetc、東京地検特捜部、検察審査会)はいよいよ激しく、「十字架につけるのだ」と叫びつづけた。
小沢一郎の「復活の朝」はいつだろうか。
投稿者: ピラトの審問 | 2010年6月29日 14:51
(南青山コメント)
コメントも読み応えのあるものばかりなので、本文と合わせて紹介させていただいた。
この期に及んでなお菅政権を擁護する論調があるのに驚く。
菅政権については、私も途中までは評価を出すのを躊躇していたが、実態は明らかになったと言っていいだろう。
この投稿でも明らかなように、「財務相・野田佳彦、国土交通相・前原誠司、政調会長・玄葉光一郎らは松下政経塾出身の、「バリバリの消費税増税論者」であり、小泉・竹中路線の信奉者」たちに取り巻かれて、「「社会保障にはカネがかかる。借金財政では財源不足で、年金も支払えなくなる」という「消費税増税を肯定し、一切の増税批判を拒絶する」風潮」に乗ろうとしている。
挙げ句の果ては、みんなの党や自民との野合か。
私たちは、そのような策謀を看過することはできない。
そのようなことがしてほしくて前回の選挙で民主党に票を投じたのではない。
「現在、我が国が抱えている借金を減らす王道は、景気回復と「無駄の排除」である。」とはまことにその通りで、官主導から政治主導へ、国民の生活が第一の政治へ、私たちはそのために民主党に政権を託したのではなかったのか。
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