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消費税論議の論理の倒錯
http://www.asyura2.com/10/senkyo89/msg/442.html
投稿者 のんぽり 日時 2010 年 6 月 28 日 21:13:31: 7p9CCripgLT3w
 

 これは以下の投稿へのレスポンスとして書き始めたが、政治板は足が速いので敢えて新規投稿とした。

 社会民主主義とは何か (山口二郎)
 http://www.asyura2.com/10/senkyo89/msg/438.html


 おいら一連の消費税論議を聞いていて、根本的な問題を置き忘れているんじゃないのと半畳を入れたくなる。

 福祉の財源が足りなくなる、年金が破たんする。だから増税だと言うが、そもそもその原因は特殊出生率1.3という異常な少子化にあるんじゃないのか。
 それを放置したが故、否、それを無視し、財政論を前面に国立大学の授業料を私立並みに引き上げ、受験産業を富ませることで、有名大学には年収1千万以上の家庭の子弟が増え、派遣労働法の改悪等によって、年収200万以下の労働者が1000万人を超えたと数年前に発表されている。これらの家庭の子どもの多くは高等教育を諦め、正規社員が減少する中、非正規労働者としての道を歩まざるを得ないなど、負の連鎖に陥るといった格差社会の固定化が目の前で起きている。

 福祉に金が掛かることは理解できる。しかし、必要以上に金が掛かる原因になった少子高齢化に対し有効な対策もせず、今日のような異常事態を招いた政治屋どもの責任を追及することもなく、また、お手盛りで利得を図った自分たちの身を切ることもなく、ただただ、党利党略で比例部分を削減する議員定数削減を叫んでいるだけだ。

 「日本の消費税率は低い」は大ウソ(日刊ゲンダイ)
 http://www.gendai.net/articles/view/syakai/124824

 地方議員報酬等の国際比較 構想ニッポン資料
 http://www.kosonippon.org/temp/060925gikai.pdf

 瀬戸内四郎 日本への提言 議員制度について
 http://ameblo.jp/kablogsan/entry-10104262364.html

 確かに、消費税率は低いのかもしれないが、日刊ゲンダイにあるように日常品や医療等、逆累進性を緩和するために様々な策を講じている国も多い。
 また、EUなどでは福祉などで直接還付される部分も大きいことも考慮すべきだろう。
 日本のように、様々な形で農協等各種団体に補助金としてバラマキ、実際に末端までお金がいきわたらないようなシステムの中で、企業や団体をコントロールする目的で無駄に使われているお金がどれくらいあるのだろうか。

 今のようなシステムでは幾らお金があっても足りることはない。利権団体の中で山分けされるのがオチだろう。

 注意しなければならないのは、菅は消費税については10%という数字を具体的に示し、上げることを前提に話をし、法人税は下げることを前提に話をしている点だ。
 その前提となる税制の抜本改革の中身を示さずにこれらの政策を前面に出してきたということが何を意味するのか、これまで自民党がやってきた手法で散々煮え湯を飲まされてきた人なら政官業の焼け太りになることは直感的に理解できるのではないだろうか。

 バブル崩壊以降、消費税が導入される中、所得税累進税率が大幅に軽減され、法人税が軽減され、相続税が軽減されてきた。税収が減っているにも関わらずだ。
 それが1000兆に届かんとする借金(地方を合わせれば既に超えている)の元凶だ。

 今の政治屋は経済が分からない(無論おいらも分からんが)らしい。菅は乗数効果が分からずに恥をかいたらしいが、さもありなんかもしれん。

 今の企業優遇、富裕層優遇政策を続ければ、乗数効果が上がるわけがない。企業の設備投資資金は外国へ流れ、富裕層の資産の大半は投機に流れ、しかもその大半は外国へ流れるとすれば、どの様にして乗数効果を上げることができるのだろう。
 更に言えば、どんどん萎む労働人口と世帯収入の低下で消費が低迷するしかない状況の中で・・・。
 まぁ、おいらの素人考えだから間違っているかも知れんが、この状態でGDPなりGNPが増えていくモデルを誰か教えて欲しい。  

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コメント
 
01. 2010年6月28日 21:30:41: 9fol8HbVsw
少子化とか問題ないと思うんだよね
超高齢化社会が来るとは思えないから
今のお年よりは自然がいっぱいの中で幼少期を過ごし
高齢になってから、医学の飛躍的進歩の恩恵を受けているだけの話

俺たちが長生き出来るなんて到底思えないw

レンホウはどうでもよいけど
「2位じゃ駄目なんですか?」は
今後、日本が世界の中で生きていく為に良いヒントになる

エネルギー問題はネックかな


02. 2010年6月28日 21:41:27: eJpJR4SFmM
年金世代を現役世代が支えるという世代間扶助に間違いとごまかしがある。

年金とか福祉は、儲けた人が負担するのが基本である。
年齢など関係ない。
金融資産をいっぱい持ちその配当などの金融所得がいっぱい入ってくる老人もいるだろう。

儲けたところから取って回すだけでよいのだ。

子供が親を支えるというイメージはもっともらしいが、それは違うのだ。


人口が減っても省力化が進んでいるので生産量は落ちない。
生産量が落ちなければ、それを分配するだけである。
実際の工程はロボットがするというイメージだ。

人間は、資本や流通にかかわるだけでよくなる。
資本への関わりなど年齢と関係がない。

そして分担分業が整い、人口が減っても減った中でどう分配するかを決めれば良いのであって、生産と消費であるGDPは落ちないし増えて行く。


03. のんぽり 2010年6月28日 22:23:55: 7p9CCripgLT3w: LrXK6I50Qk
>>02さん

>年金世代を現役世代が支えるという世代間扶助に間違いとごまかしがある。

 なんて意見はナンセンス。
 現在そのようなシステムになってるんでね。

>儲けたところから取って回すだけでよいのだ。

 かつては累進課税がきつくて、地方税と併せて90%以上の税負担をする層もあった。今は50%も言ってないんじゃないかな?
 税の再配分機能が大幅に低下しているんだよ。

>人口が減っても減った中でどう分配するかを決めれば良いのであって、生産と消費であるGDPは落ちないし増えて行く。

 人口が減れば消費は確実に減る。消費が減れば生産も減少する。まぁ実質GDPは確実に減少するんじゃないの?


 おいら少子化がいけないとは言ってない。急激な少子化は問題だと言ってるんだよ。
 少子化に限らず、急激な変化は思わぬところに思わぬ影響を与える。いい影響で有ればいいのだが、大抵の場合悪い影響の方が強く出る。

 まぁ、これは>>01さんにも言えることだが・・・。


04. 2010年6月28日 22:46:34: eJpJR4SFmM
のんぽりさんへ

なぜナンセンスなのかわかりません。
年金制度を根本から変えないと日本の経済そのものも立ち行かなくなりますよ。
なぜなら、世代間扶助という考え方だから消費税でよいということになり、消費税だからその逆進性で日本経済を破壊して、結局年金システムも成り立たなくなっている。


だから、年金は儲けた人が負担するということに改めて年金の財源を、所得税の累進にしろと言っています。
そして、金融所得などの優遇はやめろと言っています。


>人口が減れば消費は確実に減る。

人口が減ったからと言って消費が減るとは限りません。
消費総額といったほうがいいかもしれません。
一つ一つの消費量は減りますが、新たなサービスや商品が提供されてきます。
一人一人の消費と生産量が上がれば全体として落ちるとは限りません。


>急激な少子化は問題だと言ってるんだよ。

少子化にはいろいろな原因があるが、経済的な面からいえば、総中流社会の方が子供は産みやすくなります。
そのためにも年金システムの根本的な考えを改めないと、中流の人の負担が一番重くなっているのが、現在の年金積立金システムであり、不足分を補うとしている消費税です。


05. 2010年6月28日 23:14:50: dL2IofpFD2
今日のテレビで、日本の消費税のことが話題に。

 経済学者か評論家いわく、
「日本の消費税」を10%に上げると(その他の税金も多数あるので)、欧州でいうと「30%ぐらいの国」に該当する、と言っていた。
 日頃、マスコミを軽視しているもので、ボーっと聞いていた。
しっかり、聞いておけばよかった・・・。


06. 2010年6月28日 23:28:33: FSyPN1ESQM
消費税論議もおもしろいところですが、

人口が減るのだから全体的なGDPが増えるわけないです。
私たちが目標とするのは「1人あたりのGDPの増加」ですよね。

それに関連する変数は、今のところ2種類。「投資」と「制度」です。
つまり市場がうまく設計されているかどうかということ。たとえば…

・契約を守るメカニズムがあるか
・(中小企業でも)利用しやすい金融制度があるか
・過度な規制で守られている分野はないか
・政府支出が「消費」に偏ってないか
・政治的安定性(治安や厚生)が確保されているか
・通信や交通のインフラは整っているか

などです。あと、高等教育が一部の人に限られると、優秀な人材がうまれにくくなるなどもあるかもしれません。

これが担保されてないと、全国に90も空港を作っちゃうという愚策(資源の浪費)が行われてしまいます。それでは1人あたりのGDPなど増えるはずもないです。

「急激な少子化」も経済への悪影響のひとつかもしれません。でも、それ以外でも見直すべきところは、山のようにあるのです。


07. 2010年6月29日 00:03:59: 9fol8HbVsw
>おいら少子化がいけないとは言ってない。急激な少子化は問題だと言ってるんだよ

それは皆わかってるけだろうけど
いずれ収束する問題を、ことさら煽る役人やメディアが信用できないだけだよ
しかも消費税アップで福祉が充実するとはとても思えん

教育や労働需給のミスマッチを解消することが重要ということになるんだろうね
土建屋関係が600万人だっけ?確かにこれじゃニッチもサッチもね


08. 2010年6月29日 01:40:11: FSyPN1ESQM
07さんに賛成。
先ほど書きそびれましたが「教育」は学校で終わるわけではないです。
古代ギリシャ語に「メーティス」という言葉があって「広範で実践的なスキルとそこから獲得された知性」という意味らしいのですが、ようは、嵐の中を船がくぐりぬけるには、船の設計士では無理で、実践をつんだ熟練の船長が必要だということ。あたらしいレシピをつくれるのは、栄養士ではなく、優秀なシェフだということ。

だから、会社に入った新人は、その日からこの「メーティス」を積むことになります。そして、そのような実践知が満載の社会・経済になると、もはや政治の手には負えません。フランスのド・ゴールが「246種類ものチーズが存在する国をどのように統治できるというのか」と言って、「メーティス」満載社会の計画経済化を否定しました。

でも、今の日本は、そのようになってません。若者が非正規社員化され「メーティス」をつむことから外されているし、政府のお金もあまり、それが必要とされない土建業などにわたっているか、一部の大企業にしか回ってません。そんなところにも経済が弱くなってきた原因があるのではないでしょうか。

それを変えてほしいとうったえているだけです。あたりまえでしょ。オーソドックスだよね。奇抜でもなんでもないのです。むかーしから知られていることです。


09. のんぽり 2010年6月29日 06:31:45: 7p9CCripgLT3w: LrXK6I50Qk
>>04さん

 アプローチの方法は色々ある。例えば、理想形から議論する方法と現実問題から議論する方法だ。
 君は理想形から議論をしたいようだが、年金問題は数千万人の年金生活者がかかわる極めて現実的な問題であり、年金制度の変更は彼らの生活に大きな影響を及ぼすことになる。また財産権といった基本的人権に踏み込むことにもつながることになろう。
 年金制度はこれ以上持たない。従って、根本的にこれを変える必要があるといって変えることはこういう意味での困難があるということ。

 さらに、何故、このような問題が発生したのかを放置したまま、財政当局のいいなりになって制度を改変していくということは、無責任な政治や行政システムを温存することに繋がりかねないという深刻な問題にもつながるということだ。

 だから現実を無視し、年金問題だけ、消費税問題だけを切り離して議論することがナンセンスだという風においらは考えている。

 また、このような急激な少子高齢化は急激な人口減少を招く、正確な数字は忘れたが、数十年後には人口は半減すると言われている。これから理想的な政治がおこなわれ、かつての一億総中流に近い状態になり、国内消費が活性化してもGDPを維持するためには極端な話、実質収入が2倍以上に増えなければこれまでのGDPが維持できないということになる。更に人口減少が進めば4倍、8倍といった数値になるということだ。最底辺にある発展途上国ならともかく、飽和状態の日本ではあり得ないことだ。
 いくら新規サービスが出てきたところで、別の支出が振り返られるだけだろう。

 で、最後に、君の議論は破たんしてないかね。
 格差社会が進行し、中間層が崩壊しているというのが、欧米や日本の所謂新自由主義型資本主義社会の現実だろう。
 かつて旺盛な消費力を誇っていた中間層がいなくなり、消費が細ってきた事が今のデフレに繋がり、悪循環に陥っているといわれている。

 少子高齢化はかつて先進国病と言われていた。中間層が厚い筈の先進国で何故少子化が進むのか。それは、豊かになることで生活様式や意識が変わるからではないのか。それ故に、福祉政策や少子化対策を実施し、それなりの成果をフランスや北欧では修めている現実がある。
 つまり、中間層云々にかかわらず、政府が関与しなければ日本のような極端な事態になるということは常に想定されることなんだよ。


10. のんぽり 2010年6月29日 07:02:49: 7p9CCripgLT3w: LrXK6I50Qk
>>07,08さん

 一寸コメントの意図が理解できないんだが・・・。

 おいら消費税だけが問題だと言っている訳ではない。つまるところ政治屋の資質が問題であり、資質の無い政治屋が政治をするとこうなるという例を今話題の消費税を例に論理の倒錯を指摘したつもりなんだけどね。

 教育は学校だけで終わるわけではない・・・。
 君の言い方を借りれば「あたりまえでしょ。オーソドックスだよね。奇抜でもなんでもないのです。むかーしから知られていることです。」ということ。

 ただ、高等教育の機会に恵まれない子どもたちにとっては、教育の機会を与えられるかどうかが大きな意味を持つということを忘れないでくれ。


11. 2010年6月29日 08:07:05: FSyPN1ESQM
09さま
よーく私の文章を読んでくださいね。「高等教育」については「06」で触れてますよ。
それから政治屋の資質も問題ですね。賛成です。
でも、「中間層」はいなくなったのではなく意図的に「消滅させられた」のです。それがはっきりしてきたので、みんな怒っているのです。

さて。「何故少子化が進むのか。それは、豊かになることで生活様式や意識が変わるからではないのか」…これはあなたの意見ですか?そうかもしれません。

推論ではなく、少子化の原因をキチンと説明している(私が納得している)説をご紹介すると、それは「乳幼児死亡率が低下したから」というもの。乳幼児死亡率が下がると女性が「(保険のつもりで)もう一人産んでおこうか」という意識が低下するというものです。
でも、乳幼児死亡率が低下しただけだとある水準で少子化がストップしてもおかしくないです。しかし、そうでないのはどこかに「悪循環」が生じているからだと、私は思います。

いくつかの悪循環が存在しているのかもしれません。でも、貧困による悪循環もあると思います。それは経済の状態をよくすることで改善できるので、政府はそこは改善できるのに、消費税アップはそれとは逆行しますね。
なので、あなたがご指摘の「少子化」に拍車をかけることになります。

そして、こうしてあなたへの投稿へ長々と返信しつづけているのは、あなたの投稿が「GDPが増えるモデルを知りたい」という問いで終わっていたからです。「理想的」ではないのです「現実」の解として、例示したまでです。そして、この現実の処方箋は、かつての民主党のマニフェストには盛り込まれていたのです。それが反故にされたので、国民は「だめだこりゃ」と思いだしたのです。

消費税アップを反対する人は、決して現実を見ない人ではないです。現実を直視したら、むしろ上げることなどできないのです。でも政府がそれをしたいのは、「とりあえず、自分の職や給料を安泰なものにしたい。楽になりたい」という財務省の思惑が背景にあるからだと、私は見ています。


12. のんぽり 2010年6月29日 10:12:16: 7p9CCripgLT3w: LrXK6I50Qk
>>11さん

 おいらの言っていることと同じことを言っているように思うんだが・・・。

 更に、「どんどん萎む労働人口と世帯収入の低下で消費が低迷するしかない状況の中で(中略)GDPなりGNPが増えていくモデルを誰か教えて欲しい。」こう書けばよかったのしれないが、反語のニュアンスを込めて書いたつもり。誤解を与えたのなら申しわけない。

 中間層が意図的に減らされたかどうかは難しい問題だが、減っている点では一致している訳だし、それが経済に大きな影響を与えている点でも一致している訳だ。

 少子化云々は決しておいらの独創ではない。少子化は乳幼児死亡率の低下だという説は要因の一つに過ぎない。例えば、下記の資料では未婚率や経済要因が挙げられている。

 少子化の要因
 http://www.pref.hokkaido.lg.jp/hf/kms/homepage/shousikanoyouin.htm

 『少子化 要因』検索結果
 http://www.bing.com/search?q=%E5%B0%91%E5%AD%90%E5%8C%96%E3%80%80%E8%A6%81%E5%9B%A0&src=IE-SearchBox&FORM=IE8SRC

 経済的要因についても教育費用の問題と格差社会の負の連鎖について冒頭でふれている。

 主張していることは同じようなことなのに「それを変えてほしいとうったえているだけです。あたりまえでしょ。オーソドックスだよね。奇抜でもなんでもないのです。むかーしから知られていることです。」のような反論にも似た表現があるが故に意図が分からないと書いたんだが・・・。それも理解されてなかったようだ。


13. 2010年6月29日 10:29:02: UufiRrmjMA
考えれば考えるほど、わからなくなってくる。
どんなに徹底して無駄を削減したところで、
雇用が増えず少子高齢化が進むままだと税収入自体は増えないですよね。
少なくとも高齢化を止めることは絶対できないわけで、
ただでさえ、今や若者の生活保護受給者も増えてきています。
そうすると、ひたすら空いた穴を埋めていくだけの作業が続くだけに
なってしまうような気がします。

この悪循環を断ち切るには、ともかく雇用を増やす対策を優先すべきだと
思うんですが、消費税増税が確実にその役に立つというのなら国民も
ある程度理解するのでは。


14. 2010年6月29日 11:40:07: FSyPN1ESQM
うーん。
「どんなに徹底して無駄を削減したところで、雇用が増えず少子高齢化が進むままだと税収入自体は増えないですよね。」
と思いこんでいるところに罠があるのではないでしょうか。
「クリントン」は、達成しましたから。ムダを削減して、消費を投資にあてて、雇用を増やしたのです。財政も健全化させたのです。

少子化の要因が経済要因があることは、私も書きました。「貧困による悪循環」と。この点は一致、と。
未婚率については、正直分かりません。

これでだいたい、一致したのでは?


15. のんぽり 2010年6月29日 12:09:54: 7p9CCripgLT3w: LrXK6I50Qk
>>13さん

 不況下の消費税大増税に突き進む二大政党(植草一秀の『知られざる真実』)
http://www.asyura2.com/10/senkyo89/msg/320.html
投稿者 SOBA 日時 2010 年 6 月 26 日

 の中にこんな数値がある。

引用開始)税収を1990年度と2009年度(補正後)と比較すると、
       所得税 26.0兆円 → 12.8兆円
       法人税 18.4兆円 →  5.2兆円
       消費税  4.6兆円 →  9.4兆円
    である。
引用終了)

 消費税を導入したにもかかわらずなんでこんなに税収が減少したのか?それはバブル崩壊以降の失われた云十年の影響があることも確かだが、この時に税制が大きく変更されている。

法人税率
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%B3%95%E4%BA%BA%E7%A8%8E
1989年 40.0%(抜本改正経過税率、消費税導入)
1990年 37.5%(抜本改正本則税率、消費税導入)
1998年 34.5%
1999年以降 30.0%

所得税最高税率
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%89%80%E5%BE%97%E7%A8%8E
1986年   70.0%
1987年   60.0%
1989年   50.0%
1999年   37.0%
2007年   40.0%  

 不況下で税収が減る中、相続税等も含め、消費税税収を上回る減税を実施てきた結果であることが理解できる。

 現在、四十兆円弱の税収に対し百兆円を超える歳出をしている訳だが、これを消費税で埋めようとすれば単純に割り算(六十兆/二.五兆円)すれば24%上げる必要がある。現在、民主党は法人税を下げようとしているわけだから、それでも足りない勘定になる。
 蛇足になるが、輸出企業であるトヨタやキャノンなどが消費税アップを叫ぶ背景には消費税の還付メリットもあるが、それについては色々な投稿がこの阿修羅にもある。

 10%はさらなる消費税アップの序章に過ぎない。しかし、計算通りに税収が上がるかと言えばそうはならない。それは後段で述べた資金の海外流出によるパイの収縮で更に税収が減少する可能性があるからだ。尤も経済は生き物だから未来永劫収縮するということもないだろうが、規模の小さくなった日本経済はやがて、海外資本の食い物にされる可能性もある。南米やアジアの経済危機のように・・・。

 消費税率のアップが必要なのではなく、消費税率アップへ導くための政策が自民→民主(まぁ、政権8ヵ月だから見極めはできてないが、菅はこの流れに乗っていることだけは確かなようだ)を通して進められているんじゃないのかな。

 それ故においらを含めた多くの人間が消費税率アップに反対してるんだと思うよ。


16. のんぽり 2010年6月29日 12:15:58: 7p9CCripgLT3w: LrXK6I50Qk
 ついでに言うと、おいらは消費税に絡めたベーシックインカムにも相当の疑念を抱いている。

17. 2010年6月29日 12:30:55: OjwJfveZTI
欧米化(自由が優先される権利)が日本古来の文化的家庭構成を破壊したことも少子高齢化の一因。

18. 2010年6月29日 14:17:49: eJpJR4SFmM
>09 のんぽり さんへ

私は理想形で言っていませんよ。

約束した年金をいかに払うかという方法論と考え方を言っています。

つまるところどこから取ってくるかということであるから、金持ちから取ってこいと言っています。

国民すべてが老人になって、肉体労働が無理で金融投資業になり、全体としては今以上にみんなで稼いだとすれば、約束した年金は、儲けた人から取れば払えます。

消費税ではむりです。


ただ、だからと言って少子化が問題でないと言っていません。
少子化にはいろいろな問題があってのことです。

でもその解決を探るより、現実に約束した年金を払うには、儲けた人が負担するのだという考え方にかえれば良いということです。

世代間の相互扶助という考え方でこれからも不足する財源を消費税に求めれば、経済そのものも破たんします。

べつに儲けた人が負担するのだと言っても現在の仕組みが大きく変わるわけではありません。
不足する分をどこから持ってくるのだというだけですから。
ですから現実的な解決方法を提案しています。
その前提となる考え方も併せて提案しています。


19. のんぽり 2010年6月29日 19:12:26: 7p9CCripgLT3w: LrXK6I50Qk
>>18さん

 言いたいことは分かる。しかし、表現が悪すぎる。逆に揚足を取られることになるだろう。

 前にも書いたように、財産権というものがあり、容易に侵害することはできないだろう。また、恣意的に財産権を侵害する権利を政府に与えれば取り返しのつかないことになりかねないということもある。

 だから、>>15にも書いたが、政府の政策によって消費税を上げざるを得ない状況が作られていることを理解し、政府のプロパガンダに乗らないようにすることが大切なんじゃないのかい?

 持てるものから取り、持たざる者へ施す。これが税の再配分機能であり、これは君の言っていることと同じことだが、合意形成をし、立法化することで初めて機能するようになる。これが民主主義というものだろう。
 その過程を無視すれば、民主主義は成立しえないことになるということだ。

 同じようなことでも、表現によって天と地ほども意味合いが違ってくるんだよ。


20. のんぽり 2010年6月29日 20:00:10: 7p9CCripgLT3w: LrXK6I50Qk
>>14さん

 おいらは無駄の削減は必要だと考えている。一方で無駄の効用という言葉も知っている。

 自動車学校で習うことにハンドルやブレーキの遊びがある。これらも一見無駄なようだが、急ブレーキや急ハンドルを避けるための知恵だと教わった。
 生物にも様々な遊びが備わっている。細胞が中性を保つためのバッファー作用や脳が定期的に起こすミスなどだ。
 同様に社会システムにも様々な無駄があり、それが潤滑剤となってスムーズに世の中が動くことにもつながる。

 蟻や蜂の世界でも2:6:2の割合で働かない者:普通のもの:よく働く者がいるそうだ。2割の働かないものを除くと、残ったものの2割が働かなくなるという。
 人間の世界でも、同じような現象がみられるという。

 自然に存在する無駄というものは実は無駄ではないということなのだろう。

 おいらが言う無駄とは権力を持つものが恣意的に自分の保身や利得の為につくり上げた無駄を言っているので、全ての無駄を取り除くべきとは言っていない。

 例えば、オランダなどではワークシェアリングが徹底的に行われているそうな。天下りの問題は、たまたま学業成績が優秀だったことで官僚になったものが官僚になり、必要もない組織を作り、次々に天下りし、80歳を過ぎてまで碌な仕事もせずに高給を食むぐらいなら、穴掘りでも何でも無駄でもいいから仕事を無職の人間に与えるとか、まともな(これが難しいが)NPO法人でも作って福祉介護の仕事量に見合った給与を与える等様々な方策がとれる筈だ。田中康夫が県知事時代にやっていた緑のダムといった構想も評価できるだろう。

 民主党の事業仕分けにはこういった視点が欠けておりそれに違和感を感じているということはどこかに書いてあったと思うんだが・・・。

 まぁ、何はともあれ、おいらは一致することを求めているわけではない。目指す方向は一緒でも、それぞれの考え方によって方法論は千差万別だからだ。
 おいらが君のコメントに違和感を覚えたのは、何を批判しているのかどこが気に入らないのかが理解できなかったからだ。

 少子高齢化でもGNPが増えるといった覚えもないし、徹底的な無駄の排除ということも少なくともここでは言っていない。
 また、無駄の排除が雇用や消費に結びつかないとも言ってない。
 単純にいえば、消費税率アップの言い訳にしている社会福祉とりわけ年金問題は少子高齢化の放置という政治の致命的ミスであり、それをスル―しての議論は成り立たない。消費税問題は歳入不足が原因ではなく、歳入不足を演出することにより消費税率アップを言っているだけに過ぎない(これはコメント欄だが)。
 さらに、乗数効果云々は今のように企業や富裕層優遇では上がらないだろうということだけじゃなかったかな?

 それ故に理解できないと言ったのだ。


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