http://www.asyura2.com/10/senkyo89/msg/414.html
Tweet |
ギリシャと日本の違い
テーマ:栗原茂男
ギリシャと日本では何が違うかと言うと貿易収支がギリシャが大幅赤字で日本が大幅黒字。
ギリシャの貿易赤字は3年前の2007年から並べると、
2007年 446億8千万ドル(1ドル90円なら 4兆212億円)
2008年 512億2千万ドル(1ドル90円なら 4兆6,098億円)
2008年 371億ドル;300億ユーロ(1ドル90円なら 3兆3,390億円)
日本の場合は黒字で、
2007年 貿易黒字が9兆8,253億円で経常収支は24兆7,938億円
2008年 貿易黒字が1兆8,899億円で経常収支は16兆3,798億円
2009年 貿易黒字が2兆1,249億円で経常収支は13兆2,867億円
ギリシャの人口は日本の十分の一くらいで国民所得は日本の7%くらい。
政府の赤字があっても国全体で黒字なら政府がお金を発行すれば問題なし。
日本の場合は日本政府の国債の95%を日本国内で消化しているのに対し、ギリシャは70%が外国の投資家に買ってもらっている。
何故そうなるかと言えば、日本は貿易と経常収支が黒字だから国内にお金があまるから国債が買われるし、ギリシャは国全体の収支が赤字だからギリシャ国内にはお金が足らず国外の投資家に買ってもらっています。
つまり国全体の収支が黒字か赤字かで事情が正反対になります。
国営航空会社だったオリンピックエアーは2009年10月1日から民営企業になり、国営電信電話会社や郵政公社等も民間企業の株式会社になりました。
潰して買い叩くという国際金融資本のビジネスモデルそのままにギリシャは買い叩かれ続けることでしょう。
日本はそんな心配は無いはずなのですが、政府が国債を発行して内需を拡大し、景気が上向き始めると日本の通貨発行券を持つ民間企業の日本銀行がお金を日本中から引き上げます。それで不景気のままで、外国資本に株や土地が買い叩かれてきましたし、今も買い叩かれています。外国金融資本にとっては日本銀行と言う気合者は物凄くありがたい会社です。世界的不況下で運用先に困ったお金を日本銀行の当座預金に預けると金利まで付けてくれていますし。
日本政府が景気対策を行ってお金をばら撒いても日本銀行がそのままお金を引き上げ続けると日本経済は益々縮小して行くことでしょう。そして益々日本の資産が中国その他の外資に買い取られることでしょう。
日本銀行とその取り巻き達が語る言い訳は、
1) 政府がお金を供給するとインフレになる。
― しかしそれは大嘘。現在ただいま通常の3倍ものお金が出回っていてなおかつインフレどころかデフレ。
現実を認識すべき。それでも主張するなら過剰流動性下のデフレを説明すべき。
2) 景気対策といっても箪笥の中は一杯だ。もう買うものが無い
― そんなことを言っているのは発想の貧しい老人くらいのもの。子育て中の人にはお金が幾らあっても足りないくらい。
3) 公共投資は無駄になる。
― そうやって道路の老朽化を放置し、空港や港のハブ化が出来ずに国際競争が不利になっている。
そんなことを言うのは日本はシナ、朝鮮よりすべての面で劣るべきだと考えるセイジ屋くらいのもの。
栗原茂男
【純日本人会】 http://www16.ocn.ne.jp/~koumura/index.html
ワールド・フォーラム経済レポート
http://ameblo.jp/worldforumnet/entry-10559678636.html
この記事を読んだ人はこんな記事も読んでいます(表示まで20秒程度時間がかかります。)
- ギリシャの財政問題は、日本の財政問題とは正反対(小野盛司)(日本経済復活の会) 忍 2010/6/28 11:37:43
(0)
▲このページのTOPへ ★阿修羅♪ > 政治・選挙・NHK89掲示板
スパムメールの中から見つけ出すためにメールのタイトルには必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
すべてのページの引用、転載、リンクを許可します。確認メールは不要です。引用元リンクを表示してください。