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2010/06/26(土) 22:25:23
日刊ゲンダイ 2010/06/26 掲載
小沢一郎を排除した民主党大敗の後
「すぐに消費税増税はせず、ムダを徹底的に省いて財源を捻出するのがわれわれの主張だった」――。
民主党の小沢一郎前幹事長が24日、山梨での第一声で菅首相をチクリとやった。小沢系の議員は「まだ政権交代して9カ月ですよ。ムダはたくさんあるのに、『もう消費税増税ですか』と言いたい」と語ったが、有権者にも「そうだ」と思っている人は多いだろう。
自民党には戻したくない。民主党には頑張って欲しい。しかし、民主党は菅政権になって、ずいぶん変わってしまった。消費税10%の件は言うに及ばず、夢物語のような成長戦略を語り、安易な増税による財政再建を正当化しようとしている姿勢を見ていると、小泉政権とダブる。ところが、菅は悪びれずもせず、25日からのムスコカ・サミットで外交デビューを前に、「(日本の方針を)ほかの国が参考にしてほしい」なんて言い出している。有権者の戸惑いなんか意に介さず、存在感のアピールに意欲むき出しなのである。
その一方で、高速無料化など「国民の生活が第一」の施策はちっとも進まず、あれだけ国民に約束した子ども手当の満額支給も正式に断念。参院選のマニフェストを修正してしまった。
おかげで、内閣支持率も当初の60%から50%前後に急落。ANNの調査なんか、58%→45%の大暴落だ。
もう後に引けない消費税で選挙現場は大混乱
政治評論家の本澤二郎氏が言う。
「小沢氏を排除したい大マスコミに脱小沢路線を持ち上げられて、イイ気になったのですよ。ご祝儀の支持率アップにのぼせて、消費税増税なんて言い出したから、『待ってました』で、増税路線を修正できなくなった。大新聞・テレビには『消費税増税』の文字が躍り、ブレれば泥沼にはまるから突き進むしかない。7月11日の参院選投開票日まで残り2週間、もっと支持率を下げることになるのではないかと懸念しています」
選挙の現場でも悲鳴が上がっている。
地方の1人区は自民党の牙城を崩せず大苦戦。参院議員会長の輿石東にも赤信号がともっている。2人擁立した2人区も互いの陣営が非協力的で、票を食い合っている状況だ。「逆風は通り過ぎた」「菅政権で楽勝」のはずが、危ういのだ。
当落予想も厳しい数字になっている。政治評論家の浅川博忠氏は民主党40台。ほかの予想陣も52〜53程度といったところで、単独過半数なんて夢のまた夢。改選前の54に届くかどうか。これがシビアな情勢だ。
選挙のプロから見れば菅も枝野も青二才
菅政権が選挙で苦戦する理由ははっきりしている。マニフェスト放棄や消費税増税だけでなく菅政権が“選挙の神様”を排除してしまったのがデカい。小沢は昨夏の衆院選直後から全国を飛び回り候補者を発掘。参院選の戦略を立てて、現場を指揮してきた。その小沢を一兵卒にしたのだから前線の候補者は大混乱だ。
「とくに2人区はひどい状況です。司令塔が不在の中、身内同士のいさかいが激化。例えば、京都選挙区の2人目の候補・河上満栄は、府連や現職の福山哲郎陣営に無視され、完全に孤立している。似たような現象が全国のあちこちで起きています。現職は自分の議席を守るのに必死で、自民党と議席を分け合う“談合選挙”にも手を染めています」(政界関係者)
せっかく議席倍増のために2人を擁立したのに、これじゃあ伸びない。それより何より、小沢がいないと選挙が盛り上がらないし、団体だって離れてしまう。比例区の上積みは期待できず、だから、50議席台前半がせいぜいなのである。
「首相はいい気になっていますが、選挙のプロの小沢一郎からみれば青二才ですよ。何十年も全国を飛び回って初めて地元と信頼関係が築ける。小沢氏の頭の中には、過去の選挙データや地域の特殊性などが詰まっている。菅首相は何も知らないでしょうし、地方のことが分からない枝野氏に幹事長が務まるとは思えません。果たして、どれだけ議席を減らすのか、それ次第では政権運営が危うくなる可能性があるのです」(本澤二郎氏=前出)
まさかの大連立もあり得るグチャグチャ政局
実際、獲得議席数が50代前半だと政局になるのは確実だ。
民主党と国民新党の連立与党が過半数を維持するには、56議席が必要。それより少ないと、連立を組んでも与党過半数に届かない。その場合、新たなパートナーを探すしかないが、それが難しいのだ。
みんなの党は消費税増税に猛反対しているし、増税賛成のたちあがれ日本は議席1、2がせいぜいだろう。公明党は「数合わせには協力しない」とソッポを向き、普天間問題で袂(たもと)を分かった社民党とヨリを戻すのは絶望的。組む相手がいないのである。
菅は、「54人以下でも首相を辞めない」と予防線を張っているが、そんなことが許されるのか。
小沢は単独過半数の「60」を目標にすることを明言していたのだ。議席40台の大惨敗に終わったら即、責任論が噴出すし、50台でも連立が組めなければ、ねじれ国会で政権運営は立ち往生する。一気に永田町はきな臭くなる。
「それで首相は選挙後、野党と政策ごとに協力する『パーシャル連合』を口にし始めています。法案ごとに是々非々の対応をとろうというもので、みんなの党の渡辺喜美代表に行政改革を任せる代わりに、協力を仰ぐプランもある。しかし、これは野党に足元を見られます。これまでも存在感をアピールしたいがために、無理難題を言う国民新党や社民党に足を引っ張られましたが、その比ではない。政策運営は綱渡りになるでしょう」(永田町事情通)
崖っぷちの菅は“ウルトラC”に動くかもしれない。
「自民党を巻き込んだ大連立もあり得る」と、政治評論家の浅川博忠氏がこう言う。
「焦点は、民主党の当選者に小沢系候補がどれくらい入ってくるかです。現職が落選し、小沢系新人が勢力を拡大するようなことになれば、小沢氏は9月の代表選で巻き返しを図ってくるでしょう。原口総務相や海江田財務金融委員長など自分に近い人物を立ててくるかもしれない。それを乗り切っても、国会はねじれ状態でにっちもさっちも行かない。残された手は、自民党に抱きつくしかありません。ただ、3年前に小沢氏が自民党と大連立を画策した経緯があり、今度も小沢氏主導で話が進んでしまう恐れがある。菅氏が消費税10%をブチ上げたのは、自民党と歩調を合わせて、自ら大連立を主導するための布石とも考えられます」
菅政権の衆院選マニフェストへの裏切り行為に、選挙民の怒りは増大している。参院選後、永田町では何が起きても不思議ではない。
(日刊ゲンダイ 2010/06/26 掲載)
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参院で民主党が過半数を割れば、衆参でねじれ現象がおき、法案は1本も通らない。民主党の改革は一歩も前に進まない。法案を成立させようとすれば、自民党に妥協を重ねなければならず、民主党の政治理念はどんどん薄くなる。これでは民主党政権はいずれ頓挫する。それだけに、この参院選のは日本の政治を決定づけるものになる。
昨夏の政権交代を支持して、このまま民主党に改革をつづけさせるのか、それとも自民党政治に逆戻りさせるのか。
乱立する新党や、有名人に遊び半分で投票したら、そのツケは自分に跳ね返ってくる。
(2010/06/23 記事より)
菅政権への文句は山ほどありますが、自民や公明との連立なんてトンデモない!事態を避けるためにも、引きつづき民主党支持でいきましょう。
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