結局、こういった組織がどんどんと狙われて、骨抜きになっていったのだと思う。イラク戦争で警察組織にしつこくテロが行われたのと同じだ。「言うことを聞け。聞かないとテロを起こすぞ」という脅しでどんどんときちんとした行政組織が骨抜きにされていった。日本は、多分、金と女と学歴・地位・利権だろう。

もともと、行政の腐敗と正す公務員は多くなかった。談合は市役所、県庁であれば、多分、非常に身近に見聞きするものであったはずなのに、それが横行していた昭和の末期から平成の初期、だれも、談合を告発しようとしてはいなかったはずだ。もっとも、誰かがやろうとしてつぶされていた可能性はあるが。それにしても、大部分の公務員の鈍さにはあきれてしまう。

今回の参議院選挙に関して、一般の公務員の方も多分、ほとんど動いてはいないはずだ。多分、そこまで、自分の頭で考えて行動することができなくなっているのだと思う。すべてが、テレビの中のことか、週刊誌の中のこと、または、別の言い方をするなら、小学校の学芸会の中のことのように意識されていて、自分がそうった社会の中で生活しているのだという意識が出てこないのだと思う。要するに鈍いのだ。危機感を持つことができない。

だから、全ては、植民地化へ向かっているのだ。公務員もその内単なる道具となり果てるのかもしれない。すでに、そうなっている連中が多くいるし、そうなるしかないと感じている連中も多くいる様子だ。

自分で自分の状況を理解できない、そういった人たちが社会の主要部分を占めるようになりつつある。日本のフィリピン化もそう遠くない。そして、やがては、自分たち自身がその付けを払うことになるのだが、そのことに気が付かないのだ。