http://www.asyura2.com/10/senkyo89/msg/255.html
Tweet |
http://otd10.jbbs.livedoor.jp/1000013618/bbs_plain
れんだいこのカンテラ時評757 れんだいこ 2010/06/25 19:52
【第22回参院選挙に対するたすけあい党声明】
2010.6.24日、第22回参院選挙が公示され、投票日が7.11日と決まった。17日間の選挙戦となる。改選される選挙区73、比例代表(非拘束名簿式比例代表制)48の計121議席を争う。比例代表に12政党・政治団体の187人、選挙区に250人の計437人が立候補を届け出た。届け出候補者数が400人を超えたのは2001年以来で9年ぶり。女性の候補者は選挙区55、比例代表45で計100名。2007年を9人上回った。以下、「第22回参院選挙に対するたすけあい党声明」を党首権限で発表しておく。
こたびの選挙戦は本来であれば、昨秋成立した民主党、社民党、国民新党、新党日本、大地の五党連合による政権交代政権の政権交代効果を問う「押せ押せの信任選挙」になる筈であった。ところがそうはなっていない。これには複雑な理由はない。政権交代政権の一番手として登場した鳩山政権が、政権交代効果を発揮しないよう「上からサボタージュ」した結果に他ならない。これは政治の大きなネジレであるが、こう捉える史観が少ない。
これを確認すると、鳩山政権は、政権交代前に公約した数々のマニュフェスト履行に棹さし続け、事業仕訳パフォーマンス以外は見るところもなく無為に過ごした。世間は、坊ちゃん政治のエエ加減性を嘲笑した。この間、「政治とカネ問題」で、鳩山首相、小沢幹事長が標的にされ続けた。鳩山政治は、本来望まれている景気浮揚、日本再生のシナリオに何ら有効な処方箋を提起し得なかった。
その鳩山政権は最終的に沖縄の普天間基地問題でつまずく。鳩山首相自ら「国外、最低でも県外。決着は5月末まで」の度重なる宣明したにも拘わらず、自公政権時の辺野古案に決着させた。その結果、社民党をして連立枠から降りる事態に到らせた。これにつき社民党に責任はない。発言をくるくる変えた鳩山首相の自爆であり、辺野古案を受け入れた時、鳩山首相は辞任すべきであった。これが「政治の信」と云うものであろう。しかし、鳩山首相は続投せんとしていた。
鳩山政権への高まる公約詐欺性批判、党内からの「これでは参院選を闘えない」とするブーイングを受けて、党務代表の小沢幹事長が政務代表の鳩山首相と刺し違い覚悟の膝詰め談判した。結果的にツ―トップ同時辞任決着となり、鳩山政権は僅か8ヶ月で退陣を余儀なくされた。しかし、どうせこういう結果になるのなら、鳩山前首相は、政権交代政権を後生大事と思うなら、社民党を斬るのではなく自らを斬るべきであった。これが政治のケジメであろう。ところが居座ろうとし、その道が潰えるや、参院選を控えて要の小沢幹事長を巻き添え辞任させた。そのオチが「やったぜベイビー」サインであった。その余りにも軽薄な仕草が総スカンを喰い、一気に鳩山首相辞任へと向かった。この経緯に垣間見えるのは、鳩山首相の政治に対する遊び人性、自公と何ら変わらない度し難いシオニスタン性であろう。
二番手政権として菅政権が誕生した。菅政権は、鳩山政権時の閣僚をほぼ留任させる形で引き継ぎ、返す刀で小沢派の徹底排除人事を押し進めた。これがオカシイ。なぜなら、小沢派は、この間の政権交代の立役者であり推進力である。どこの世界に業績優秀なやり手を斬り捨てる者がいようぞ。政権交代政権の維持存続を図るなら小沢派排除は有り得てならない。ところが、菅首相は、小沢前幹事長に対して非礼にも「暫くの蟄居」を申し渡した。これにより、小沢幹事長の参院選に対する大詰め采配の機会が失われることになった。
民主党の自絞殺であるが、菅政権には何ら痛痒を感じていない政治に対するオタク性が認められる。れんだいこ的には、鳩山前首相の公約履行サボタージュ、土壇場での小沢幹事長道連れ辞任、菅政権の小沢派排除の流れ自体が胡散臭い。
ところが、この経緯を良しとするマスコミの後押しにより、菅政権並びに民主党は支持率をV字回復させた。これにより一路参院選に向かうことになった。これにより、政権交代政権の超目玉政策であり万難を排して成立させるとしていた郵政再改革法案が先送りとなった。これに伴い社民党に続き国民新党も連立を外れるところ、亀井代表の担当相辞任、連立維持の選択でかかと一枚を残すところとなった。高速道路の無料化公約は無惨な形での変則実施が予定されている。子供手当は実施されたが消費税増税の口実にされつつある。
組閣を終えた菅政権が次に繰り出したのは財政危機論であった。俄かにギリシャ危機の二の舞説を唱え始め、自民党と同じ消費税10%案を打ち出し始めた。これにより、政権交代政権発足時の申し合わせ「4年間は消費税を上げない」とした三党合意がいともたやすく崩れ落ちた。「実施は2・3年後」と弁明しているが、来る参院選前の動きとしては何とも不自然極まりない奇妙な動きであろう。
管政権は、来る参院選で消費税増税の国民の判断を仰ぐとしており、露骨な「上からの勝てない選挙戦」に向かって冷や水を浴びせ続けている。今や民主、自民の二大政党が消費税増税を煽り、国民洗脳戦を開始している。一体、誰がこれを指導しているのだろうか。これを偶然とみなすべきだろうか。れんだいこは、国際金融資本帝国主義ネオシオニズムの裏指導によると見立てている。この一連の経緯は、民主党内シオニスタン派の「上からの反革命」以外の何ものでもあるまい。
こう見立てると、第22回参院選挙の空疎性が浮き彫りになる。これにより、恐らく投票棄権者が続出し、投票率低下が避けられまい。しかし、これこそがネオシオニズム−シオニスタン派の狙いであることを思うとシャクながら反撃せねばなるまい。こたびの参院選で問われているのは、1・政権交代政権、2・菅政権、3・消費税10%案の三信任である。これをどう否定しどう本来のものへと位置づけ直して行くかが問われている。こう見立てる政治評論が欲しい。
1・政権交代政権評価で云えば、政権交代そのものを自己目的にさせてはならないのは自明である。政権交代は、それまでの自公政権の余りにもな無能ぶり、シオニスタン政治ぶりに対する否定であった。ということは、無能政治、シオニスタン政治からの出藍こそが政権交代本来の希求であることになる。これに対して、鳩山政権、菅政権が見せている対応は余りにもお粗末と云うか、むしろ逆対応ぶりである。結果的に自公政権政治と比べて「単なる首のすげ替え」でしかない政権交代ぶりを見せつけられている。かくて、菅政権後の三番手政権に対する期待が大になりつつある。その意味で、第22回参院選挙をポスト菅の三番手政権創出の足掛かりとして闘わねばなるまい。
2・菅政権評価で云えば、今のところ見るべきところは何一つない。鳩山政権が党内右派と左派の均衡人事を特徴としていたことを思えば、右派一辺倒にシフト替えした菅政権は反動的である。但し、これについては今しばらく見守る必要があるかも知れない。なぜなら、小沢批判を集中的に喧伝するマスコミ戦略の逆手取りによる支持回復作戦の可能性なきにしもあらずであるからである。もう一つ、小沢派を徹底排除したことにより却って反作用を呼び、政権交代政権の真価を発揮させる道へ却って近づける逆効果があるからである。これは、参院選後の政局流動ではっきりすることになるだろう。
3・消費税10%案評価で云えば、菅首相及び菅政権の政治識見の質のお粗末さが窺えて興味深い。これが菅政治の始発の去る日の社民連的市民運動の帰結である。菅政権の露骨な消費税増税策動は、彼らが紛れもなくシオニスタン派であることをもの語っている。してみれば、日本左派運動が華やかりしころ対抗的に始められた右派系の社民連運動の「正体見たり枯れ尾花」と云うことになる。思うに、鳩山と云い、菅と云い、政治の遊び人ではなかろうか。こういう御仁は口先では正義ぶるが案外と裏で腐敗があることが特徴である。この目線で今後も見ておこうと思う。
もとへ。さて、そういう意義を持つ第22回参院選挙である。菅政権派は、明らかに民主党が負けるように上から仕掛け始めている。政治能力が足りなくてこうなっているのではない。足りない能力を逆に使い始めているということである。政治に真っ当な責任を負う者には有り得ない動きとして指弾せねばなるまい。問題は、菅政権のこの動きを誰が指揮しているのかということになる。偶然である訳がなかろう。この見立てが欲しいと思う。
よって、来る参院選は、ポスト管の三番手政権交代政権を創出する為の前哨戦としての位置づけで闘われるべきであろう。民主党内の政権交代推進派、これに共同する国民新党、社民党を支持し、夢を繋ぐべきである。その見極めについては追って発表することにする。我らがたすけあい党は、面白くなくなってきた選挙に食傷せず、それをワナと見抜き賢明懸命に応戦しよう。
2010.6.25日 たすけあい党党首声明 れんだいこ拝
この記事を読んだ人はこんな記事も読んでいます(表示まで20秒程度時間がかかります。)
▲このページのTOPへ ★阿修羅♪ > 政治・選挙・NHK89掲示板
スパムメールの中から見つけ出すためにメールのタイトルには必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
すべてのページの引用、転載、リンクを許可します。確認メールは不要です。引用元リンクを表示してください。