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民主51 自民44 みんなの党9 公明8
参院選が公示されたが、今回ほど予想が難しい選挙はない。勝ち組、勢いある政党が見当たらないのだ。
菅民主党の支持率「V字回復」がストレートに得票に結びつくとは思えない。早くも、ご祝儀支持率は下がり始めているから不透明だ。
「消費税増税」が与野党の大激突テーマになるならまだしも、与党の民主党も野党の自民党もそろって推進派で税率を競い合っている。激突どころか談合。これでは戸惑う選挙民が多いはずだ。
それなら増税反対の票はどこへ流れるのか。みんなの党なのか、共産党なのか。しかし、世論調査を見て分かるように、第3極政党も新党も支持はほとんど集まっていない。みんなの党は一時の勢いが完全にしぼんでしまっている。
どの政党にも、強烈な逆風はないが、追い風も吹いてこない。ひとことで言えば「勝者なき選挙」――そんな様相なのだ。
地方有権者に響く消費税増税
専門家は一体どうみているのか。
政治評論家の浅川博忠氏は「菅首相が目安にした改選54議席には届かない」と、民主党に厳しい見方だ。
「民主47、自民43、みんな15、公明9、共産4、社民2、国民新党1――これが浅川氏の獲得議席予想である。
「民主党は、野党として政権交代やバラ色のバラマキ政策を訴えられたときは勢いがあって強かったが、今度はそうはいきません。守りの選挙になるし、与党として厳しい審判を下される。とくに注目は、菅首相がいきなり打ち出した消費税10%です。これは、鳩山・小沢時代の政治とカネや普天間問題を隠すプラスはあるが、生活にストレートに響く問題だけに、国民の反発も大きい。民主党は前回、比例区で20議席だったが、今回は13議席とみています。さらに自民党と一騎打ちになっている1人区が厳しい状況です。1人区の地方は景気が悪く、生活が苦しい。消費税問題は想像以上に地方有権者の民主党離れを引き起こすはずです」(浅川氏)
たちあがれ日本以下の雨後のタケノコ新党は、議席獲得が困難だという。
「野党暮らしがイヤになって飛び出した新党に国民の同情と期待は集まらない。2大政党はイヤという票は、みんなの党に集中するでしょう。選挙区でも東京、千葉、神奈川、栃木で議席獲得とみています」(浅川氏)
1人区は16対13で自民党優勢
やはり「民主党54議席獲得が苦しい」と予想するのは政治ジャーナリストの鈴木哲夫氏だ。
「最新の政党の世論調査では、1人区が自民16、民主13でした。鳩山政権時代の自民20、民主9よりは巻き返しているが、まだ民主党は劣勢です。18ある複数区は東京、愛知などで複数当選が見込めて23。比例区は13議席程度とみています。合わせて民主党は49。これに対して自民党は選挙区が31、比例区10で計41議席です」
公明9、共産3、社民2、国民新党1とみる鈴木氏は、新党改革2、たちあがれ日本1と予想する。
「新党改革は、舛添党首の遊説反応がいい。200万票はいくかもしれない。たちあがれ日本は、平沼、与謝野、石原慎太郎の知名度で100万票。当選者が出るなら元巨人の中畑でしょう。第3極の中で大きく伸ばすのは、やはり渡辺喜美のみんなの党です。以前のような人気はないように見えますが、昨年の総選挙のときも投票1週間前に決めた人が多い。公示日後、各政党の舌戦が高まり、また菅首相の発言がブレたりすると、最後にみんなの党が盛り返しておかしくない。選挙区4、比例区8の計12議席は十分可能性があります」(鈴木氏)
6年前と同じパターンか
9年前の参院選は、小泉首相誕生で自民党に風が吹いた。自民64の圧勝。3年前は逆に、政権交代期待で民主党が無所属を含めて64議席と圧勝したものだ。だが、6年前の小泉自民と岡田民主の対決は風も吹かず、自民49、民主50の接戦。今回の参院選はどうも、この6年前のパターンに似ているのだ。
政治ジャーナリストの野上忠興氏も「今回は争点がない参院選。菅政権に対する単純な○×選挙」と語る。
野上氏の予想は民主53。比例区で18議席獲得と、高くみている。投票率が低くなれば、組織票をもつ与党の民主党が有利。トラック協会など、小沢前幹事長が自民党から組織を引きはがしたことが生きるというのだ。
「1人区で民主党がとれそうなのは、岩手、栃木、山梨、三重、滋賀、奈良、岡山、鳥取、香川、徳島、高知、大分、長崎の13県。複数区では東京、埼玉、神奈川、愛知などが2人当選で22は固まってきた。あとは北海道の2人目、東北の青森、秋田、山形、さらに島根と熊本を逆転できるかどうかです」(野上氏)
うまくいけば、ギリギリ単独過半数の60に届く可能性もあるが、その決め手が菅民主党には見えないのも現実だ。
バンザイできる政党なしの現状
「みんなの党は頭打ち。比例で6〜7議席でしょう。公明は選挙区2、比例7の9議席。共産3、社民2。国民新党、たちあがれ日本、新党改革がそれぞれ1つずつ。残る43〜44議席が自民党となります」(野上氏)
いま、政党やマスコミ各社が選挙区ごとの世論調査を繰り返しているが、だいたい似たり寄ったりの数字だ。
こうして見ると、菅首相が目標議席を改選の「54」に設定したのも分かる。参院側から「目標が低すぎる。60はいける」と尻を叩かれたが、そんな高い目標設定できる状況ではないのだ。
きのう(23日)、仙谷官房長官は参院選の見通しについて、「過去の選挙を振り返っても、民主党が参院選で50以上の議席を取るのは難しい。一時的なブームなくしてあり得ない」「(目標の54議席を)クリアできれば、この政権が信任されたということになる」と語った。参院選後の党内政変封じで「ハードルを低くしている」という声もあるが、景気のいい数字をブチ上げられるような状況でもないのだ。
マスコミ調査などを加味して考えれば、民主51、自民44、みんな9、公明8、共産4、社民2、国民新党1、たちあがれ1、新党改革1といったところが現時点での予想になる。
バンザイできそうな政党はなし。これが公示日の状況なのである。
(日刊ゲンダイ 2010/06/24 掲載)
昨夏の総選挙では、自民と公明、幸福以外は、全て「政権交代」「自公政権の退場」を訴えていました。今回はそれがありません。54獲ればいいとこ―、参院で与党過半数がなければ法案のすべてが通らなくなってしまいますが、どうするのでしょう?
こころはデンマーク戦に…
(南青山コメント)
自民善戦を伝えているが、ゲンダイだから割り引いてみる必要があるだろう。
現状の体たらくを見ていると、自民が40以上の議席を取るとはとても思えないのだが。
みんなも同様だ。
常識的に予測すれば、前回民主に入れた層は自民やみんなに変わるはずもなく、少しは出るだろうが、多くの民主批判票は棄権に回るだろう。
自民を支えていた組織票は小沢の手によって切り崩されている。
そうであれば、自民もみんなと同様、風だよりの選挙となり、菅の失策がない限り浮上の目はないはずだ。
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