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2010年06月24日(木) 11:49
「悩む選択」と書く星浩氏の迷える政党評価
参議院の選挙戦がスタートした。昨年9月に誕生した民主党政権が迎える初の国政選挙だ。
民主党にとって厳しい戦いになることは疑う余地がない。昨年、「政権交代」のフレーズは風を呼び、いつしか旋風となった。自民党政権という旧体制を標的にする分かりやすさは国民を熱狂させた。
しかし今回、「脱小沢」「消費増税」で、はたして有権者の共感を呼ぶかというと、そうはいかない。
今日の朝日新聞一面に星浩編集委員の「政策選択 熟考の時」と題する一文がある。
《「悩む選択である」》との書き出し。多くの国民の気持はその通りかもしれない。
※投稿者注)《 》は、転載元にて赤字で強調された部分です。
旧体制を支えてきた官僚組織の抵抗にあって、思うように政策が進められない民主党政権に、マスメディアの過剰とも思える批判が浴びせられ続けた。
新しい政治への大きな期待を背負いながら、利害のからむ現実に揉まれてのたうちまわる新政権。それを見て、「だめだこりゃ」とさじを投げる気の早いメディア、そしてそれに簡単に誘導される国民性。
1955年以来初めての非自民政権だった93年誕生の細川内閣が早々に崩壊したのも、つまるところ、取るに足らない細川首相の金銭スキャンダルを過大に報道したメディアのなせるわざだった。
小鳩バッシングは、変化を求めながら、自ら変化を止めてしまう昔からの日本人気質を思い起こさせた。
菅体制への交代で少しは落ち着いたようだが、メディアに刷り込まれた民主党不信はぬぐいきれていない。
さて星氏の文章を続けよう。《「まず、民主党をどう評価するか」》として、次のように論評する。
《政権交代を成し遂げたのは立派だが、その後は期待はずれだった。首相、幹事長のツートップが資金疑惑にまみれ、そのうち小沢一郎氏は国会でひと言も説明していない。政策も「事業仕分け」などを除けば目立った成果がない。》
これが星氏の民主党政権への評価らしい。ここには、自民党政権とくらべてどうだったのかという視点が欠けている。それでも「事業仕分け」の成果だけは認めている。
しかし結局のところ、鳩山、小沢の資金疑惑を評価上の大問題としているにすぎない。
カレル・ヴァン・ウオルフレン氏が中央公論の論文で指摘しているように、他の民主主義諸国では、政治資金収支報告書の虚偽記載ていどで、あたかも殺人犯に対するかのような騒ぎ方をメディアがすることはない。
しかも、小沢氏をターゲットに捜査を進めた検察は、メディアへのリークで世間を騒がせ、政治家としての信用を貶めたあげく、小沢氏を不起訴にしたのである。
それでもなおかつ、資金疑惑をもって民主党の評価とする星氏の視点には、ヒステリックな報道姿勢はうかがえても、理性的な政治分析は感じられない。
ここで語るべきは、民主党に政権を交代させた国民の選択をどう評価するかであろう。
たとえば、自民党政権のままがよかったのか。民主党政権はまだ期待ほどの成果を上げていないが、少しはいい方向に向かっているのか。それとも民主党ではどうしようもないのでさらなる政界再編が必要と考えるのか。
現実はすべて相対的であることを心得ておかねばならない。絶対的に良い政権など存在しない。
ちなみに自民党についてはこう書いている。
《若手を党幹部に登用したり、財政再建の道筋を示したり、努力の跡は見られる。だが、いまだに派閥の会合で首相経験者らが得意げにあいさつしている姿を見ると「本当に変わったのか」と首をかしげたくなる。》
民主党もだめだが、自民党にも首をひねる、と評価のバランスをとり、冒頭の「悩む選択である」につなげるのだから、読んでいる我々の頭も「?」だらけとなる。
有権者の判断に影響を与える論評をすれば、政党や読者に文句をつけられると恐れるのなら、この論説そのものが単なる選挙戦スタートのファンファーレのようなものとなる。そういえば、この一文の結論はこうである。
《投票日まで有権者一人一人が自分の頭で政策を吟味し、大いに悩んで選択する。民主主義では当たり前のことを、この参院選で、もう一歩進めたい。》
何の変哲もない原稿を書かなくてはならない星氏の心中をお察しするほかない。
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