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天安艦事件検証(22)李明博大統領が失ったもの
2010/6/19(土) 午後 1:32
“天安政局”という言葉に見られるように、天安艦沈没は軍事的な意味以上に政治的な事件であった。
6月2日の統一地方選挙惨敗の余震に揺れている李明博政権・与党内では責任のなすり合いが激しくなり、頭を痛めた李大統領は14日のテレビ演説で、「天安艦事件と世論調査に頼りきり、選挙運動を軽視した。人のことばかり責めず、自分を振り返るべきだ」と、浮き足立っている状況をたしなめた。
大統領府の人事刷新の必要性を強調しながら言及したことだが、“天安政局”が裏目に出た選挙結果に最も失望しているのは李大統領自身であろう。
無論、3月26日の天安艦沈没直後から原因特定に手間取り、「救援作業の遅れで46人の水兵を見殺しにした」と非難されている軍の責任は大きい。
衝突説から北朝鮮魚雷説へと切り替え、北朝鮮攻撃へと矛先を変えて“北風”を起こしたが、与党の選挙惨敗で一挙に逆風に変わってしまった。不手際や軍民調査団の調査結果の矛盾が次々と暴かれて制服トップの合同参謀会議議長が辞任に追い込まれ、キム・テヨン国防長官が「わが軍を虚偽、捏造、隠蔽の不正直な集団と見なす風潮がある」(18日、陸軍参謀総長就任式訓示)と嘆くほどである。
しかし、それ以上に、李大統領と与党ハンナラ党が受けた打撃は大きい。
政権への中間評価となる選挙で勝利し、大統領任期後半に弾みをつけようとした目論見は外れ、四大河川整備事業や世宗新都市建設など迷走してきた不評の政策遂行はさらに困難になった。
とりわけ、2012年の次期大統領選の有力候補を失ったことで展望を失い、レームダック化現象が現れている。
鄭夢準(チョン・モンジュン)ハンナラ党代表は李大統領の後継者の地位を固めようと、“天安政局”を前面に押し出し、野党候補批判の急先鋒となり、自信満々に開票日を迎えたが、早々と出口調査で顔色を失い、即座に辞任した。
次世代有力候補と期待された呉世勲(オ・セフン)ソウル市長も、薄氷の勝利を手にしたが、ソウル市議会は少数与党に転落し、25あるソウル区長も21まで野党に奪われ、手足をもぎ取られてしまった。
相対的に李大統領と角突きあわせる朴槿恵(パク・クネ。朴正煕元大統領の娘)元代表が浮上し、李大統領の足元が揺れている。
李大統領は国連安保理で最低限でも北朝鮮非難の議長声明を引き出そうと「天安優先原則外交」に望みを託すが、それにも失敗するようだと、李大統領自身の責任問題が浮上してこよう。
ノボースチ通信によると、メドベージェフ大統領が18日、「天安艦事件と関連して、一方的な見解だけが広がっている。私達はそのような見解をそのまま当然のことと受け入れてはいけない。事件に対する徹底した調査が必要だ」と述べて中国に同調するなど、李大統領の旗色は決して良いとは言えない。
http://news.kbs.co.kr/world/2010/06/18/2114739.html
日本のメディアは見逃しているが、「天安艦事件検証K統一選で与党完敗→天安事件責任論急浮上」でも述べたように、6・2選挙の野党勝利の立役者は盧武鉉(ノ・ムヒョン)前大統領であった。
死去一周忌に合わせて吹いた“盧風”が“北風”を圧倒し、盧前大統領の元側近らがハンナラの地盤であった慶尚南道、江原道、忠清北道などの知事選で勝利した。
次期大統領選に向けて“盧風”が吹き続けるようだと、新たな政権交代が起きよう。
http://blogs.yahoo.co.jp/lifeartinstitute/41468212.html
日本政府は天安事件で李政権に肩入れ過ぎたが、3年後に大きな付けとなって返ってこないとも限らない。
一部に「日韓同盟」などと寝言を言う向きもあるが、軽挙妄動は禁物である。
(新世紀人コメント)
日本は”消費税政局”となりそうな有様だ。これが韓国の”天安政局”の様な具合になるのだろうか?
空き缶(菅)と霞ヶ関官僚達から噂されていると報じられた菅直人首相であるが、自信満々で消費税増税を言い出した筈である。
”消費税政局”がどうなるか見ものである。
何れにせよ今回の参院選は残念ながら「迷走選挙」になりそうだ。
今回の選挙では国民は判断力を鍛えられる事になるだろう。
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