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2010年06月20日
ある人によるNHKスペシャル「沖縄返還密使・若泉敬」感想文
「沖縄返還密使・若泉敬氏」を見ました。
沖縄返還交渉における佐藤栄作首相(当時)の密使・若泉敬氏の苦悩を誠実に取り上げたNHKスタッフに大きな拍手を送りたいと思います。
密約することでしか沖縄返還はできない、正に「他策無かりし」と信じて密約交渉を内々にすすめた若泉敬氏。
しかし、この「沖縄返還」の結果は米軍基地の更なる自由使用をまねき、県民に苦難をおしつけるものでしかなかったのは現状が示すとおり。
自らのなしたことに重い結果責任を感じた彼は「真相」を公表します。「沖縄」に耳目を集めるための命がけの手立てでした。
事態が変ることを期待した捨て身の出版でしたが、世間はこれを完全に無視、若泉氏は更に追い詰められました。
元毎日新聞記者・西山太吉さんをことし2月地元にお呼びしたときに、西山さんは「あの時、若泉敬の思いを誰も受け止めなかった」と憤りを込めて発言されていました。それは私たちに向けられている抗議であり、西山氏だからこその若泉氏への共感だった、と思います。
絶望の中で自死した若泉敬氏。太田昌秀元沖縄県知事は、若泉さんのように結果責任を自らに問うた人は私の知るところ(若泉さん以外)誰もいない、と番組の中で言っていました。
(そういう政治・政治家たちしか持たなかった私たちの不幸!今も変らず・・・)
「沖縄の痛みを小指の痛みにしてはいけない。全身の痛みにしなければ」・・・これは45年前の東大五月祭でのある講演会で歴史学者・高橋愼一さん(当時・慶応大学教授)から私たち聴衆に向けられた言葉。以来私の座右の銘となっています。
若泉さんの部屋の「日の丸を掲げて復帰を願うおばあの写真」の額の中に同じ言葉が切り抜かれ、貼られていました。
それを毎日見ながら生活していたという若泉氏!
思想信条、立場を全く異とする若泉氏ですが、彼の沖縄県民を思う心は私たちと同じだった。どんなに無念だったか。果たされていない真の沖縄返還を実現すること、それは遺された私たちの責任です。
以下(略)
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