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コミュニケーションは偏向します。強い者の言い分が通り、弱い者は泣き寝入りします。カネのある者はコミュニケーション手段を独占し、批判的な意見を排除します。マスコミの現実は露骨にそれを反映しています。インターネットはその現実を変えるでしょうか。アオバダイ・ライフさんは、今日鋭い意見を述べるブロガーの一人でしょう。
Aobadai Life(http://ameblo.jp/aobadai0301/entry-10567186492.html)からの転載。
江川紹子サンモニ降板事件と、植草一秀WBS降板事件
テーマ:政治・社会・文化論
ジャーナリストの江川紹子さんが、
TBSのサンデーモーニングを当面、降板することになった理由として、
野球解説者の張本勲氏からの圧力があったことを、
ツイッター上で明らかにして、そのことが一気にネット上で周知された。
江川氏のツイッターの要点を転載
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出演予定だった6月20日の
サンデーモーニングにできなくなりました。
5月23日の放送での私の言動について、
張本勲氏が立腹し、江川を番組に出さないよう
TBS側に求めたためです。
TBSは、張本氏の主張を受け入れ、
私を出さない、と決めました。
7月も同様の理由で出演できません
張本氏は楽天の岩隈投手について「カツ」を叫び、
「無責任」と断じました。
それに対して、私が驚いて「え〜っ」と声を
発したことが許せないのだそうです。
サンデーモーニングはTBS報道局の番組です。
話し合いの中で、
私は「TBS報道局にとって、何が大事な価値観か、
よく考えて欲しい」と述べてきました。
その結果が、これです。非常に落胆しています
張本氏の要求は、「江川と同席したくない」ではなく、
「江川を番組に出すな」というもの。
20日に私を出演させれば、それ以外の日も、
張本氏は出ないと主張されたそうです。
TBS側は当初、私に無期限の「休養」を提案してきました。
無期限というのは、張本氏の怒りが収まるまで、ということ。
「おそらく秋頃にはまた出ていただけるでしょう」と。
私が「休養はしません」と述べ、その後やりとりの中で、
休養期間は2ヶ月間に短縮されましたが、
他はまったく変化なしでした
念のため申し添えると、
私は張本氏と喧嘩をしているわけではないです。
TBSには、私の言い方がよくないということであれば、
張本氏に謝りに行きますよ、とも言いました。
実は、張本氏が「江川を出すな」と要求されたのは、
これが2度目で、最初の時は関口さんが
助け船を出して下さいました。
今回は、関口さんが何を言っても譲れないと、
張本氏が主張されたそうです
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まあ、この一件自体は、
昔からテレビ局でもよく繰り返されてきた光景であるし、
だから珍しいというものでもないと思うが、
こうして、一般の我々に、オープンになって知ることができる
というのが、インターネットの素晴らしさ。
そして、「スーパー口コミ」としてのツイッターのすごさだとも思う。
それにしても、この時、番組を見ていた人、
それからYou Tubeで張本氏が激怒したというやりとりを見ても、
「なんで、ハリーはこんなことで怒るの?」という、
些細なやりとりにすぎないわけでもあるが、
それにしても、TBSも、つくづくマスゴミだなと思うのは、
サンデーモーニングは、コメンテーターの質が、
御用評論家だらけになった、他のテレビ番組に比べればまだまともであり、
とくに江川紹子という人は、優れたジャーナリストでもあるわけだが、
彼女をこんな理由で外すとは、いったい何を考えているのか。。
来週からは、彼女の席には、テリー伊藤あたりが座っているのだろう。
さて、私は一連の江川さんの騒動を見ていて、考えたのは、
もし、ツイッターがあと5-6年でも早く生まれていたとしたら、
りそな銀行の国有化をめぐる自民党のインサイダー取引を指摘したために、
国策逮捕された植草一秀氏の悲劇はなかっただろうなということ。
あの事件も、今でこそ、
検察の国策逮捕行為の存在や、
マスコミとの連携プレーで痴漢常習犯のような記事を書くことで、
社会的に抹殺するなんてことがあるんだと、
そういうことは、ずいぶんインターネットを通じて知られるようになったが、
しかし、日本を代表するエコノミストとして、
海外でも高く評価されている植草氏が、テレビ画面から消えたことによって、
竹中平蔵の金融政策のお粗末さを批判する人がいなくなり、
ますます、日本の経済は混迷を極めたともいえる。残念なことだ。
実は、あの横浜での国策逮捕が行われる前に、
植草一秀氏は、レギュラーコメンテーターを務めていた
ワールドビジネスサテライトを、当時のコイズミ政権の主要閣僚だった
竹中平蔵の圧力によって降板させられている。
ご本人の著書、
「知られざる真実 −拘留地にて−」
から以下、転載する。
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テレビ東京「ワールド・ビジネス・サテライト」の
レギュラーコメンテーターを1992年10月から2004年3月まで
11年半務めた。
竹中氏も小泉政権発足時までコメンテーターを務めた。
小泉政権発足後も竹中氏はゲストとして何度か出演した。
私が同席したこともあった。
番組終了後に控室で竹中氏、キャスター、プロデューサーと
雑談したとき、竹中氏が、
「東京でITサミットを開きたいと思っている」と話した。
翌日、WBSは「東京でITサミット開催へ」のニュースを
スクープ報道した。
マスコミへの情報リークの現場を目撃した。
WBSのプロデューサーから警告を受けた。
竹中氏が、私が竹中氏の人格攻撃をしているので、
私がWBSのレギュラーコメンテーターを降りない限り
番組に出演しないと通告してきたと言う。
番組としては竹中氏の出演を強く希望しているとのことだった。
テレビ東京は小泉政権を全面支援する日本経済新聞社の
子会社だ。
私は、
「政策批判はしているが、人格批判はしていない」
と答えた。
結局2004年4月の出演を最後に降板することが決まった。
最後の出演直前に2004年4月の事件が起こった。
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もしも、2004年3月の段階で、
ツイッターがあったなら、植草さんの受難を、
インターネットで拡散することで、
国策逮捕を画策していたコイズミ政権をけん制することができたと思う。
そういう意味で、江川さんの事件で、
TBSにあきれながらも、
しかし、植草さんのことを考え、「当時あったら・・・」という思いがあるのだ。
そうすれば、テレビ東京の愚かさをネットで共有することで、
ワールドビジネスサテライトの看板コメンテーターだった
植草さんを、われわれは守ることができただろうに、と。
ご存知のとおり、
植草さんは、その後も、二度目の国策逮捕を仕掛けられ、
一時は絶望し、自殺未遂を起こされながらも、
気持ちを持ち直し、
既得権益を打破しようというインターネット言論界の先頭に立って、
その後の、民主党による政権交代の必要性を啓蒙し、
そして、今ではいち早く、既得権益勢力に乗っ取られた
菅政権の危険性をいちはやく見抜き、
ご自身のブログで、的確な論説を展開されている 。
既得権益勢力と戦った人間は、
その先頭に立った政治家は小沢一郎であり、
その先頭に立った言論人は植草一秀である。
そのいずれもが国策捜査を仕掛けられて、
またしても、既得権勢力が菅民主党を乗っ取ったわけであるが、
今は、われわれにはインターネットがある。
マスコミに情報を一元管理されることはない。
日本の富を搾取する、従米エスタブリッシュメントともいえる
一部の既得権益派と、国民との戦いはまだまだ始まったばかり。
第一ラウンドは、小沢派を民主党から一掃し、
市場原理主義勢力と、アメリカへの従米勢力、
官僚、マスコミに取り込まれた勢力が、
菅政権の主要ポジションを占め、
政策自体も、コイズミ政権時代に戻すということで、
既得権益派の完全勝利に終わった。
しかし、われわれにはインターネットがある。
江川さんの件と、植草さんの件を比べても明らかな通りで、
確実に、時代は進歩している。
もどかしほど、ゆっくりかもしれないが、
われわれ、既得権益の打破を希求する有権者は、
一人ひとりが声をあげて、
国民のための政治を取り戻さなければいけない。
そして、子どもたちの世代の日本も、
平和で豊かな国、そして外国に支配されない自立した「普通の国」へ。
引き続き、われわれは声を上げていかねばならないと思うのだ。
以上
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