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2010年06月16日
現在民主党は支持率が回復して有頂天になっていますが、風に
頼る選挙──無党派層の票をあてにする選挙は浮き沈みが激しい
ものです。小沢・自由党と合併するまでの民主党の選挙は、すべ
て風頼みだったのです。しかし、風頼みの空中戦ではとてもじゃ
ないが、政権など取れないのです。
ところが、小沢氏は党代表、選挙担当、それに幹事長時代を通
じて、あらゆることを選挙に結び付け、組織固めをして、風があ
まり吹かないときでも、逆風のときでも、選挙に勝てる体制を少
しずつ構築してきたのです。そのことを民主党の幹部は、小沢氏
を「選挙だけの人」と小馬鹿にし、評価していないのです。
現在の民主党にとって参院選で単独過半数を獲得することが、
自民党時代の古い政治を打破し、大きな改革を進める大前提のは
ずです。それなくして、与党の民主党の存在価値はないといって
も過言ではないと思います。野党の立場でどんなに颯爽として鮮
やかに与党を追い詰めても、自民党は何も変わらなかったはずで
す。政権交代をして与党になったからこそ、いろいろな改革に着
手できるようになったのではないでしょうか。
民主党にとって幸いなのは、小沢幹事長の選挙の布陣がほとん
ど完成した時点での幹事長辞任であり、鳩山首相と幹事長のダブ
ル辞任の効果によって、支持率が急上昇しているので、なんとか
改選数54議席の維持ができるところまできているのです。しか
し、仮にそれが達成されても、どこかと連立を組まない限り、安
定した政権運営はできない状態なのです。
既に社民党は連立を解消し、国民新党と連立を組んではいるも
のの、郵政法案の次の臨時国会への先送りによって亀井大臣は辞
任しており、臨時国会での郵政法案の成立いかんによっては国民
新党の離脱もあり得るのです。というのは、民主党の選挙の勝ち
方いかんによっては、民主党は国民新党との約束を反古にし、郵
政法案を修正をする可能性も十分あり得るのです。
というのは、菅総理としては、民主党の枝野幹事長をはじめと
する幹部が、みんなの党の江田議員と親しいことから、同党との
連立を模索する動きがあるからです。しかし、みんなの党は郵政
法案に反対しており、そういうときは国民新党との約束を破るこ
とだって政治の世界ではあり得るのです。亀井大臣が責任をとっ
て辞めたのは民主党にプレッシャーをかけたのです。
しかし、民主党がもっと負けて、改選第一党になった場合には
公明党あたりと組まないと、参議院は「ねじれ」状態になり、し
かも社民党が離脱した衆議院は再議決に必要な3分の2がない状
態になっているのです。こうなると、一本の法案も通らなくなっ
てしまうのです。しかも、公明党の幹部との強いパイプを持って
いる民主党は小沢氏しかいないのです。
民主党政権の一番の問題点は、何といっても閣僚や幹部スタッ
フが経験不足で、実行力や決断力が十分ではなく、政治主導を掲
げながら、自民党時代のとき以上に官僚に取り込まれてしまって
いるのに本人たちにその自覚がないことです。
その典型的な存在が今回再任された前原誠司国土交通相です。
前原大臣は民主党の中ではもっとも国民から期待の大きな大臣で
すが、その手腕には大きな疑問符が付けられています。
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八ッ場ダム、JAL、高速料金など、最初は威勢のいいことを
言うが、何ら打開策を見出せていない。大臣のせいで馬淵澄夫
副大臣が尻拭いに追われている。小沢氏への伝達役をしたり、
省外の調整役を押し付けられ、さすがに嫌気がさしているそう
です。今回の代表選で支持してもらった手前、菅首相も再任せ
ざるをえなかったのでしょう。(国交省関係者)
──『週刊文春』6/17より
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前原氏と同様に年金制度改革の国民的期待を担って就任した長
妻厚労相については、最近はさっぱりメディアに登場しませんが
厚労省関係者は次のように述べています。
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官僚には、「始業時間を守れ、残業はするな」というくせに、
自分は平気で会議に遅れる。大臣が十、二十分遅れると、一番
下の若手官僚では計一時間ものロスが出てくるんです。それで
いて、一言も謝罪することはないんだから、もはや軽蔑されて
いる。(厚労省関係者) ──『週刊文春』6/17より
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鳩山内閣のほとんどの閣僚を居抜きした菅内閣ですが、中身が
変わっていないことと、小沢氏の重しがとれたことで、早晩行き
詰まる可能性は高いと思われます。
「しばらく静かにしていてくれ」といわれた小沢前幹事長、名
前は「静香」なのに静かでない亀井前大臣は既にいないのです。
おそらく小沢氏は、9月の民主党代表選までは動かないと思いま
す。一体彼は何を考え、いつどういう行動を起こすのか。注目が
集まるところです。それは小沢氏の赤坂の個人事務所に掲げられ
ている第26代米大統領セオドア・ルーズベルトの次の言葉が暗
示していると思います。
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重要なのは、批評する者ではありません。強い男のつまずきを
指摘したり、りっばな仕事をした者にケチをつけたりする人間
でもありません。真に称賛しなければならないのは、泥と汗と
血で顔を汚し、実際に戦いの場に立って勇敢に努力する男。努
力に付きものの過ちや失敗を繰り返す男です。しかし彼は実際
に物事を成し遂げるために全力を尽くします。偉大な情熱と献
身を知っています。価値ある大義のために全力を傾け、最後に
は赫々たる勝利を収めます。たとえ敗れる時であっても敢然と
して戦いつつ敗れます。だからそういう男を、勝利も敗北も経
験しない無感動で臆病な連中と断じて同列に並べるべきではあ
りません。 ──セオドア・ルーズベルト
――――――――――――――──[ジャーナリズム論/39]
≪画像および関連情報≫
●第26代セオドア・ルーズベルトとは?
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眼鏡、口ひげ、大きな歯という特徴で誰からも愛され、漫画
の登場人物としても人気があったローズヴェルトは、そのエ
ネルギー、熱血、活力、正義感などで知名度抜群であった。
しかし、後世の歴史家の評価は、「偉大に近い大統領」に留
まっている。本人の自己評価によれば、第一にパナマ運河建
設、第二に自然保護活動、第三に日露戦争調停を業績として
挙げている。名門出身、家庭教師による教育、ハーヴァード
大学優等生、スポーツ万能、狩猟を好むこと、幅広い交友な
ど、ヨーロッパ好みの東海岸上流アメリカ人の典型であった
という。新聞、雑誌などを効果的に利用し、最初の「メディ
ア大統領」と言われている。精力的に外交、内政、及び世界
政治の場で果たした役割は非常に大きく、多くの自然を開発
から救って遺した功績も高い。
http://www.c20.jp/p/roosev_t.html
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セオドア・ルーズベルト米大統領
【参 考】
2010年06月15日 「予想できなかった鳩山の裏切り」(EJ第2834号)
http://electronic-journal.seesaa.net/article/153297880.html
posted by 平野 浩
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