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2010/06/15(火) 21:35:28
[政治(菅政権)] 風潮に流されやすい この国の「世論」の愚
子ども手当減額賛成72%
消費税率引き上げ賛成66%
これは驚いた。朝日新聞の世論調査によると、子ども手当の来年度からの満額支給断念に対して、なんと72%が賛成したという。
昨年の衆院選で、民主党は「子ども手当は社会全体で育てる」との理念を掲げ、子育て世帯に毎月2万6000円を支給すると打ち出した。国民はこれを支持し、政権交代を望んだ。何でも「自己責任」で片付けて救済の手を差し伸べようとしない自民党政治を否定し、「国民の生活が第一」の民主党政治を選択したのだ。
そんな民意が軽んじられたのである。普通ならカンカンになっておかしくない。公約破りは重大な信義違反である。それなのに、みんな「賛成」というのだから分からない。
消費税率の引き上げについても、読売新聞の世論調査では66%が必要と答えた。なんと聞き分けのよい国民が多いのだろうか。
日本のマスコミは、もう何年も前から「財政が危うい」「健全化が必要だ」と騒いできた。国民は「国家財政の危機」を刷り込まれ、消費税の増税も時間の問題と覚悟してきた。赤字隠しが発覚したギリシャの問題も、赤字国債頼みの日本の破綻を連想させた。
そこに財政規律を重んじる菅首相の誕生である。多くの国民が、手当のカットや増税もやむなしと思うのもムリはないが、果たして、ちゃんと自分で考えて答えを出しているのか。マスコミの報道や風潮に流されて、気分で答えているだけではないのか。
世論調査のやり方にも問題がある。
「最近の世論調査で多用されているRDD方式の電話調査は、“イエス”の回答が出やすいのです。RDDは、ランダムに作成された電話番号に電話する調査方法で、実際に調査員が訪問する対面と違って“匿名性”が高くなります。そのため、あまり深く考えず、質問の言い回しなどに反応して、無責任に回答してしまうケースが少なくありません。“賛成ですか”という問いかけに“賛成です”と答えるわけです。そのため、実際よりも傾向が強く出てしまう欠点があります」
民主党は大新聞の世論調査ではじき出された「支持率60%」に浮かれ、参院選勝利に自信を深めているようだが、こんなものを当てにしているとホゾを噛む。同じ世論調査でも、対面調査の時事通信では、菅内閣の支持率は41.2%だ。鳩山内閣の発足時よりも20%も低い。決して楽観できる状況ではないのだ。
(日刊ゲンダイ 2010/06/15 掲載)
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亀井元大臣 退任会見で不満炸裂!
「マスコミは世論調査やりすぎだ」
菅民主党に約束を反故にされた国民新党の亀井静香代表が、きのう(14日)の大臣退任会見で過熱する「世論調査」に対し、痛烈な一言を浴びせた。
「電話調査はカネをかけないでできるからか、マスコミが毎週、世論調査をやっている。やりすぎだ」
確かに、先月末から今月初めにかけては世論調査ラッシュだった。鳩山前首相と小沢前幹事長のダブル辞任直前の5月最終週に調査し、菅首相の首班指名直後の6月1週目にまた調査。組閣が週をまたいだことから、新政権が発足すると3度目の調査が行われた。いくらなんでも多すぎる。
亀井は言う。
「芸能人の人気のように、パーッと上がったり、捨てられたり目まぐるしい。国民は大脳皮質で考えていない。非常に感覚的な面が強い」
そんな移り気な世論の数字に右往左往する政治家に対してもバッサリだ。
「支持率にあまりこだわらず、支持率がゼロになっても、国民にとってやるべきことはやるんだという覚悟が政党にないと、代議制の意味がない。代議制では、選ばれた人が政治の判断を委ねられている。それなのに選ばれた人が自信をなくして、世論を気にしている」
「国民の今の感性の中で政治家はどこへ行くのか。心配だね」
国民新党の支持率がゼロ%だから、愚痴のひとつも言いたくなるのかもしれないが、この亀井の批判は正論だ。
(日刊ゲンダイ 2010/06/15 掲載)
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◆民主党はいますぐ「世論調査政治」をやめろ
(⇒2010/06/12 ゲンダイネット)
こんないい加減な世論に乗っかって、民主党は大丈夫なのか。世論調査の結果をうのみにして「参院選は負けない」「単独過半数も可能だ」と浮かれているが、調子に乗っていたら足をすくわれるだけだ。(⇒記事全文)
しかし、こんな見方もあります。
世論がいつも正しいとは言わないが、子ども手当てに限らず、公約であるからといって何が何でもそれを実行しなければダメだということでなく、政権の座について分かった国家の実情、状況、環境変化を勘案した上で、その公約について見直しがあってもいい、という民意なのである。子ども手当てについては、政権交代以前の認識と比べて、交代後は財政事情が想定した以上に悪く、無駄の排除による財源の捻出が思うようにできなかったという背景を含めての国民の理解に基づくものであると考えられる。それについては民主党政権が結果は十分出せなかったが、一生懸命やったことを認め、それについては、ある意味で「仕方がない」と認めてくれたのだ。ありがたい話ではないか。
空気(世論)を読めないのは困るが、野党は相変わらず、普天間と政治のカネのことばかりで民主党を攻めようとしている、まさにその空気を読めていない。さらに民主党の公約やぶりを挙げれば、票につながると考えているようだが、国民はそんなことより、もっと先の財政再建、成長戦略、社会保障充実といったことの大切さを考えている。
後者の方が理解されやすい意見でしょうが、これじゃ大きな変革はできないように思う。
カネが無いのは分かるけれど、元気が出ないのも困る。
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