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小惑星探査機「はやぶさ」が数々のトラブルを克服して7年の歳月と60億キロの飛行距離を踏破して無事帰還し、日本の宇宙開発の高いレベルを世界に知らしめた、はやぶさ運用チームの不断の努力と不屈の精神の賜物だろう。
この感動の余韻の中で民主党の政権運営を考えてみたい。
はやぶさが7年の歳月を突き進んだ様に、不断の努力と不屈の精神でマニフェスト実現に向かって突き進んでいるのだろうか、政権樹立から9ケ月、マスコミに踊らされて世論調査結果に一喜一憂する腰の定まらない姿が垣間見える。
表題の出典は論語で「民は、政に信頼が置けなければ生きてゆけない」と云う意味らしく、昔小泉さんがよく使っていたが、どうも解釈に問題があったようだ。
現代の「民(国民)の信」とは政権が公約(最近はマニフェストと呼ぶが)を守るという期待だろう。
鳩山首相が辞任したのは、普天間基地の移設先の発言が転々として「民の信」が揺らいだ結果で、母親から政治資金を出して貰っていたからでも、ましてや真偽も定かでない小沢幹事長の「政治と金」などでも無い。
民主党に対する「民の信」とは昨年の衆院選マニフェストの実現に全力をあげて取組むことへの期待だ、その観点から首相交替後の新内閣を考えてみたい。
発足間も無い政権でなので判断材料は非常に乏しい、@首相の所信表明演説、A審議中の法案の扱い、B参院選マニフェスト辺りを材料に考えてみたい。
その外に新閣僚の発言などあるが、例によって各人かってに云っている感が拭えないので除外した。
@首相の所信表明演説
衆院選マニフェストで「任期中は消費税引上げはしない」と宣言したのは任期中に4年経ったら消費税を引上げると云うことではないはず。
4年間は増税議論を封印して予算の抜本的組替えと行政の無駄排除で財政改善に努力すると云う宣言のはずで4年間は増税はしないが増税の準備はするなどと云ったのではない。
民主党政権になって1年も経たないのに増税準備はマニフェスト違反、消費税議論は常に選挙の最大争点になるものなので、増税路線に切り替えるのなら総選挙をやる必要がある。
A審議中の法案の扱い
現在審議中の法案の多くは衆院選マニフェストで謳われた政策の実現のための法案であり廃案にするのはマニフェスト違反、せめて審議中のマニフェストに関わる全法案を継続審議にする義務がある。(廃案はマニフェストの早期実現努力の放棄)
B参院選マニフェスト
投稿者は政権党のマニフェストは政権選挙である衆院選のマニフェストを任期中に実現する意味でも任期途中にある参院選挙用に新しく発表するものではないと思っている、衆院選マニフェストの進捗状況の報告と工程表の詳細化で充分だろう。
政権交代から1年も経たずに財源を理由に衆院選マニフェストを廃止または後退させるのは所信表明の同じ理由でマニフェスト違反だろう。
2011年度予算で実現出来ないなら2012年度以降に実現する様努力するのが筋だ。
そもそも首相交代は民主党の都合であり、民主党政権と国民との約束であるマニフェストを首相交代により変更することは出来ないはずだ。
新首相が独自の政策を打出したい気持ちも分からないでは無いが、政権の方向性を変えるなら総選挙が必要だ。
「信なければ立たず」は論語の一節で、弟子の子貢が孔子に「政治とは何か」と聞く「民衆に飯を食べさせ、軍備を整え、民衆の信頼を得ることだ」と答え、さらに三つの中で一つを無くさねばならぬとしたら、”兵”を、残った二つのどちらを無くさなければならないとしたら、”飯”を無くすと答え、安全保障政策よりも、国民の生活が第一よりも、民衆の信頼が第一だと教えた。
政治を行う者にとっては「民無信不立」が根本であるという意味で、この2500年も前の政治原理は今も真理だ、政は「信なければ立たず」である、民主党内だけで行われる首相交替に政策変更の大義は無い。
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- 旧民主党謀略説 Re: 信なければ立たず Ryuii 2010/6/15 20:12:52
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