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2010年6月12日 (土)
小沢氏の優れた政治能力が民主党内で権力争いが起きた原因の一つだと思う
極めて不愉快な権力争いが民主党で起きた。小沢派VS反小沢派の争いである。
民主党はいつか権力争いが起こるだろうとは考えていたが、政権を取ってたかが1年以内で党内に権力争いが起きた。いくらなんでも早すぎではないか?しかも参院選前なのにもかかわらず。
というわけで今回の記事は、民主党内における早すぎる権力争いが起きた原因を分析する。
まず、どのような共同体であれ、内部分裂する時は、大きく2つの原因がある。
一つは外部の敵失である。共同体の外に強力な敵がいれば内部は結束する。しかし共同体の外に敵がいなくなれば、人間は愚かな生き物だから安心して内部で敵を作り地位と権力を争いあう。地位と権力をめぐって対立するのが愚かな人間の業と性だ。
つまり強力な野党の不在が今回の内部分裂の原因の一つだと私は考える。
敵失という観点から今回の内部分裂、権力争い、反小沢派のクーデターで理解したことがある。自民党は死んだのだ。小沢によって殺された。さすが小沢だ。もちろん揚げ足取りしかできない官僚まかせだった自民党自体の政治能力の低さもある。
しかし小沢は2大政党制を夢見た政治家でもある。信念と政策を持った政治家たちによる、強力な与党と強力な野党による激しい議論ができる2大政党制を夢見た政治家である。
しかしながら、現実に政権交代によって日本にできた体制は、官僚を使いこなせない未熟な与党と、矛盾を突いて政治生命を絶つ程のエグイ議論ができない未熟な野党の多党政党制だった。
長年与党を務めた自民党が野党に転じた時、小沢派や民主党よりのネットの論調は、勝った勝ったと浮かれていた。そして野党・自民党の揚げ足取りしかできない論調に対して、卑劣で愚かで、しかもブーメランの自爆炸裂としか認識していなかった。
失われた20年を自覚している人間にとって、自民党は嫌悪すべきと反射的なアレルギーを持っていたと思う。また、卑劣で愚かでブーメランの自爆しかしない自民党を心底馬鹿にしていたと思う。しかしその態度自体が間違いであったと、私は深く反省している。
健全で強力な与党を目指すならば、健全で強力な野党が必要だったのだ。それが小沢が夢見た2大政党制ではなかったのか?野党を愚かだと心底馬鹿にし、健全で強力な野党を育てることをしなかった有権者に、小沢派と名乗る資格があるのだろうか?
強力な野党を失った民主党が安心して内部分裂するのは自然の流れだと思う。そして小沢がなぜ「時間があれば保守政党も作り上げたかった」というようなことを言ったのか、もう一度深く考えるべきだと思う。
小沢は1〜9(過程)までを言わず、10(結論)しか言わない人間だと言う。10(結論)である2大政党制を小沢は国民に提示した。10(結論)を実現するための1〜9(過程)までは国民自身が考え実行しなければならない。
次に、共同体が内部分裂する時の大きな原因のもう一つを分析する。
敵失以外で共同体が内部分裂する時は、外部からの分断工作である。ネットの論調を見ると、アメリカの扇動による反小沢派のクーデターという見方が大勢のようだ。おそらくその通りなのだろう。私もそのように考える。
しかし、理解できないことが一つだけあった。なぜ政治家にとって大事な、とっても大事な参院選前なのにもかかわらず、反小沢派によるクーデターが起きたのかだろうか?反小沢派がクーデターを起こすタイミングは参院選前しかなかったのだろうか?参院選後の代表選の9月ではタイミングが悪かったのだろうか?
反小沢派が参院選前にクーデターを起こした理由は2つあると私は考える。
郵政法案や公務員制度改革法案などの国民にとって大切な法案を廃案にするために、参院選前にクーデターを起こしたことが一つ。これはネットの論調でも語られているし、実際に廃案になった。
反小沢派が参院選前にクーデターを起こしたもう一つの理由は、参院選そのものを反小沢派が支配することだ、そのように私は考える。
小沢派のネットの論調を見ると、参院選勝利後の9月の代表選に復讐を決め込んでいるようだが、反小沢派も9月の代表選が天王山だと当然分かっていることだろう。
それでは反小沢派の9月に向けての戦略は何であろうか?
簡単である。議会制民主政体(民主主義)にとって数が力であるなら、参院選までに小沢派の政治家を抱きこむことと、抱き込まれることを拒否した小沢派の政治家を参院選で落とすことだ。
だからこそ、参院選前に反小沢派はクーデターを起こしたのであろう。小沢派が多数当選した参院選後には論理的にクーデターすらできない。私はそのように考える。
参院選に勝つために売国奴のふりを管政権はしているという、敵を欺くには味方から論がありますが、自分自身が実は騙されてないかを注意深く考えてみなければならないと思います。
アメリカ帝国と売国派は我々よりも狡賢い。敵を決して馬鹿と考えてはならない。敵を馬鹿と考えた時から負けは始まるのですから。
小沢派にとって参院選は恐ろしい事態になると思います。覚悟して自分の一票を投じましょう。
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