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2010-06-14 06:39:29
政権交代からの9ヶ月強、表面の乱高下の裏をどう読むかで、疲れきってしまった。
あの鳩山さんの(何の根拠も無さそうな)ふらふらブリを見せられていると、祖国を遠くはなれて、情報入手にもハンデの多い立場としては、ヤキモキせずにはいられなかった。
そして、彼のあまりの<迷走>ぶりに、「絶対に裏が有る筈だ」と思わなければ、やって行けなかった。
巷の見方はまっぷたつ。
当然、敵対するマスコミの、悪意有る曲解に基ずいた世論誘導の対極には、、ネット社会の<違う>解釈が飛び交っており、当然の流れとして、自分なりの<解釈>をしつつ、小鳩連携の政治工作を<期待>してしまっていた。
そして、あの<ダブル辞任>と来た。
一挙に疲れが溢れ出て、しばし呆然と成ってしまったのは、<私だけでは無かった>と思いたい。
その直後の『菅直人政権』成立に際して、選挙管理内閣の制約上の必然も有っての、<大半の>閣僚の居抜きという体制に反して、<自らの根底>を否定するかの如き政策路線の発表に依る豹変ぶりとで、しばし<我を忘れて>しまった。
「普天間の日米合意の尊重」
「税制の見直し」
「官僚との連携強化」
「・・・」
長旅の疲れと、その間の<情報不足>と<時間不足>もあり、昨日はつい規制マスコミの記事のコピペで済ませて、ズルをしてしまった。
新政権成立以後、ずっと頭の中で引っかかっていた事は、本当にそんな単純な<表面的解釈>で済んでしまうような、そんなレベルの出来事だったのか、と言う事でした。
深読みするのは、正直疲れたのです。
もしまた期待を裏切られたら、その時こそダメージが多大すぎて、回復不能な結果と成りそうだから。
しかし。
今回の『菅政権』と、党内のごく一部の実力者とが今現在取っている動きが、撹乱作戦でないとは言い切れない、と言う思いが抜け去らない。
だって、考えてもごろうじろ。
あれだけ、霞ヶ関改革を訴えて、財政改革を訴えて、国民の大多数の支持を受けて政権奪取した<民主党>の、少なくとも当初からの指導部を形作って来た筈のトロイカ体制の内部で、全くの意思の疎通を欠き、自民党レベルの<政争>に明け暮れているような、その程度の関係であった訳が無い、と思いたくも成るでしょう?
そう成ると、また<深読み>を続けない訳には行かなくなりそうな。。。
そんな<悶々とした>思考の混乱状態の中に有って、例の田中良紹氏のブログで、やや自らに納得したような気がする。
氏の【国会探訪】である。
↓
[政治を知らないプロたち]
http://http//www.the-journal.jp/contents/kokkai/2010/06/post_222.html
氏曰く。
(以下抜粋)
>日本政治の特性の第一は参議院にある。日本国憲法では衆議院から総理大臣が選ばれ、衆議院が参議院より優位にあると思われるが、実は参議院の方が力は強い。参議院で法案が否決されると再議決には衆議院の三分の二の賛成を要する。与党が三分の二の議席を持つ事は滅多にない。従って法案の帰趨を握るのは参議院である。参議院の協力なしに法案は成立しない。参議院には総理、官房長官、幹事長のクビを飛ばす力がある。
>つまり参議院選挙は衆議院選挙よりも重要なのだ。民主党は去年衆議院で政権交代を果たしたが参議院で単独過半数を得ていない。実は本当の意味での政権交代はまだ終わっていないのである。だから小沢氏は何よりも参議院選挙に力を入れてきた。
>今回の政変で総理、官房長官、幹事長は代わったが、参議院執行部は誰一人として代わっていない。つまり民主党の権力構造は底流で変わっていない。
人事権は総理にあるから菅総理は参議院執行部を自分に都合良く代える事は出来た。しかし参議院選挙直前に参議院の人事をいじるのは常識的でない。このシナリオはそこを読んでいる。小沢氏が敷いた参議院選挙のレールも取り外して敷き直す余裕はない。
>もう一つ総理、官房長官、幹事長の「寝首」をかく事が出来る重要ポストがある。国対委員長と議院運営委員長で、国会運営の全てを取り仕切る。菅総理は総裁選挙で対立候補となった樽床伸二氏を国対委員長に就けた。
>国対委員長と議院運営委員長には腹心を配するのが当然で、議院運営委員長はそのまま、国対委員長に小沢グループの支援を受けた樽床氏が就任した事は、これも民主党が変わっていない事を示している。
>そこで民主党は参議院選挙で勝つための条件整備をした。
>野党自民党が今度の選挙で民主党を攻撃する材料は三点あった。「政治とカネ」と普天間と民主党の経済政策である。「政治とカネ」では小沢・鳩山両氏が、普天間では鳩山氏がターゲットになり、経済政策では「バラマキで財政が破綻する」と批判される筈だった。自民党はそのために消費税増税を選挙マニフェストに掲げる予定でいた。
>それが今回の政変で鳩山・小沢の両氏が辞任し、「政治とカネ」と普天間が攻撃材料になりにくくなった。次に菅政権は「財政健全化」に政策の力点を置いた。さらに将来の消費税増税に積極的な玄葉氏が政調会長に就いた。これで三点への防御態勢を固めた。自民党の谷垣総裁は民主党の路線転換を「抱きつき作戦」と批判したが、その通りである。しかしそう言って批判しても始まらない。これから選挙までの短い間に違う攻撃ポイントを見つけなければならない。困っているのは自民党である。
(引用終了)
長い引用に成ってしまったが、私がモヤモヤと思い悩んでいた<真相>の裏側の構図は、こういう事であった筈だ、と言う事だった。
実は「そうでは無いのか」と思いながら、そのように分析する事が<怖かった>自分がいた。
「増税を言い出したが、消費税を上げるとは一言も言っていないでは無いか。法人税のアップや、富裕税の新設を考えているだけかもし得ないし。。。
などと言う<自分に都合のいい>深読みが、所詮は希望的観測による<曲解>に過ぎないのでは、と言うような気がして怖くなってしまっていた。
ずいぶん弱気になってしまっていた物だ。
今までさんざん「支えなければ!」と煽って来た自分が、自らの内面で躊躇してしまっていた事に、深く反省する次第である。
そうなのだ。
きっと。
そうとしか、考えようが無いでは無いか。
そう考えれば、総てが有るべき所にスッキリ収まると言う物だ。
但し、菅直人さんが我々応援団が信じるような器である、という事が前提条件と成る。
そこは残念ながら、我々素人には伺い知る事の出来ない所だ。
今一度、裏を読んだつもりに成って、支えよう。
目前の急務は、<参院選>に勝利する事である。
単独過半数を与えなければ成らない。
ひとたび事が成った暁に。
菅直人さんの出方次第と成る。
小沢一郎さんの出方次第でもある。
総ては、その時に明らかになるであろう。
菅直人という<草の根運動>上がりの<庶民宰相>が、本当に日本の将来を考えて行動する大政治家であるのか。
はたまた、一部でささやかれ出した通りの、通俗的出世願望に長けた、単なる俗人であるのか。
とにかく、弱者切り捨ての<ネオコン>国家にだけは、逆戻りさせては成らない。
わずか1000万人かそこらの<官僚>達だけが、好き勝手な事をする為に国家在世に無頓着に政策を決めたり、<増税>を示唆したり、我々の税金をアメリカの政経軍を潤す事に繋がる使い方をされるような、自民党時代の政治に戻しては成らない。
皆さん。
肝に命じようでは有りませんか。
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