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2010-06-14
軍事論は冷静さとセットにして (どろさんのコメントから)
今回の記事は、前の記事の続きのようなものとして読んでいただければと思います。『どろさんの「護憲的安全保障論」を読む』の記事にいただいた、元自衛官のどろさんからのコメントです。普通の人になじみのない自衛隊の準機関紙の記事を紹介していただいています。目立つようにこちらに転載します。(一つ、誤字を直しました。)
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http://muranoserena.blog91.fc2.com/blog-entry-1757.html#comment10371
[C10371]
え〜、どうも。どろです・・・。
すっごいエントリーを立てていただいて、なんか有り難いやらこっ恥ずかしいやら(^^;)
近頃は田母神みたいなのが出るし、ネットでは極右が大活躍だし、書店へ行けば産経みたいな論調の本が平積みになっているし、若い隊員はそういうのに影響されていないかと心配なんですが、もちろん私なんかより皆さんの方が何倍も心配しておられることと思います。同期会で現役に尋ねると、田母神は「馬鹿」「変人」ということでしたので少し安心しましたが。
ここで皆さまにあまりなじみのない週刊紙「朝雲」新聞の名物コラムを紹介します。
「朝雲」はもともと警察予備隊→保安隊→自衛隊の機関紙でした。
現在は民間会社が発行する自衛隊・安保・軍事専門紙という位置づけですが、準機関紙のようなもので、隊内食堂で売られていますし、自衛隊でよく読まれている新聞です。
↓↓以下引用↓↓
朝雲寸言2006/7/20付
戦争を止めさせるには、制裁、報復といった心理的、物理的強制か、または利益誘導という手段がある。北朝鮮をめぐって国際社会はここ数年、制裁か利益誘導かで議論してきた。今回の国連安保理決議は、「次は制裁」という一種の脅しを含んだ強い警告となったが、北朝鮮は、直ちにその受け入れを拒否した。まして、「戦争」が長い歴史的怨念に基づくものであれば、多少の脅しや利益誘導で片づくものではない。
小泉総理が中東訪問時に示した「平和と繁栄の回廊」構想は、日本を仲介に当事者の話し合いによる和平と経済復興の道筋を探る「利益誘導」型の和平プランだ。だが、総理がイスラエルを訪問している最中に、同国によるレバノンへの攻撃が始まった。これを日本外交の甘さとか失敗というのはたやすいが、戦いであれ和平であれ、成功するには理性とタイミングが要る。タイミングが悪くとも、和平を訴え続けることは無駄ではない。
サミットでも、世界のリーダーがこぞって中東、北朝鮮への懸念と自制を訴えた。だが、理性はしょせん、局外者の理性であって、怨念に凝り固まった当事者には通じない。
「義理がすたればこの世は闇」というが、理性が沈黙すれば世界が闇となる。
理性の声は明白だ。ミサイルによって利益は受られない、テロが勝利することはない、 そして、テロに「戦争」をもってこたえるだけではテロはなくせない。
↑↑引用終わり↑↑
>理性が沈黙すれば世界が闇となる。
>理性の声は明白だ。ミサイルによって利益は受られない、テロが勝利することはない。
>そして、テロに「戦争」をもってこたえるだけではテロはなくせない。
このとおりだと思います。
竹島で韓国が海洋調査を行い、右翼政治家やネット右翼が大騒ぎしたときも「朝雲」はこう書いていました。
↓↓以下、引用↓↓
(海洋調査を行う)韓国の調査船「ヘヤン」2500トンに対して、海上保安庁は3000トンの巡視船「大山」を出して牽制する。
韓国海洋警察は、4月のように多数の警備艦を派遣せず、1〜2隻の警備艦を随伴させると見られている。
日韓のコースト・ガードは、互いに事態を紛糾させないよう細心の注意を払おうとしている。どちらも力づくの紛争にはしたくないのだ。
実力組織は「政治の道具」でありつつも、政治の行き過ぎに巻き込まれまいとする。
片や政治家は海を挟んで声高に相手を非難し、現場はリスクを背負って苦労する。
“勇ましい政治”が紛争の解決に役立たないことは歴史が教えている。
(以上引用おわり)
自衛隊や海保がこのように戦争を避け緊張を高めないことを第一義的に追求しているのならば、ましてや政治の側はお互いに緊張を緩和し、相互理解を進め、敵愾心をあおらないようにするのが一番の役割だろうということを述べるために、軍事筋の意見を紹介してみたものです。
このところ、その役割が逆転しているんではなかろうか。
「軍人」の方がよほど冷静で理性的であるように見えるのは、戦争というものをリアルに見つめているからでしょうか。このところ唱えられている「抑止力論」などの意見には、リアリティが根底的に欠如していますからね。
軍事を知らず、戦争を知らない、その恐ろしさを深く考えもせずにアジテートしたり、浅薄な軍事論に乗せられるのはとても危険だと思います。
* 2010-05-11
* 投稿者 : どろ
(転載ここまで)───
冷静になって慎重に衝突を避けること、浅薄な軍事論を避けること、当たり前のようなことですが、何度でも繰り返さないと人はその重要性を忘れます。当たり前のつまらないことを当ブログではこれからも繰り返しますのでよろしくお付き合いいただければうれしいです。笑
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築地市場の豊洲移転に反対して食の安全を守りたい。
●Like a rolling bean (new) 出来事録
■2010-06-12
イシハラ都政による「土壌汚染除去実験」の目茶苦茶さ<7>(新たな都議開示資料は全面墨塗り!)
http://ameblo.jp/garbanzo04/entry-10560994806.html
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(以下、略)
※詳細は、転載元エントリーをご覧ください。
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