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財政再建したいなら、税率を上げるのではなく、
経済成長しなければならないということが、よくわかる。
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税収推移から見えること 活動レポート4月号(浅尾慶一郎)
http://www.asao.net/blog/?no=381
来年度の国税収入の見通しは37兆4000億円。もちろん、これは過去最高の税収では有りません。過去最高は、平成2年(1990年)の60兆1000億円。
二番目は、平成3年(1991年)の59兆8000億円です。もちろん、当時はバブル景気の全盛期ですが、名目GDPは平成2年の時が443兆円、平成3年が469兆円と今より少なかったのです。そして、当時の消費税の税率は3%と現在の5%より、低い値でした。
このことから、いくつかのことが分かります。一つは、税収は税率や経済全体の大きさよりも経済全体の伸び率に比例して決まるということです。景気の拡大局面では、税収が大きく伸びます。細かく税目別の税収を見ると、もう少し分かることがあります。法人税の過去最高は平成元年の19兆円で、二番目は昭和63年と平成2年の18兆4000億円です。所得税の過去最高額は、平成3年の26兆7000億円で、二番目は平成2年の26兆円です。消費税は平成17年の10兆6000億円ですが、あまり大きく変化せず5%になってからは10兆円前後を推移しています。いつが、バブルのピークかは様々な議論がありますが、株価のピークは平成元年の年末ですので、法人税は日経平均に近い動きをしているのかもしれません。所得税のピークが若干遅れるのは、人材確保等の競争が
続いていたからとも考えられます。そして、一番景気に左右されないのが、消費税です。
逆に、今取るべき政策の第一は、景気を良くし、特に景気の伸び率を高くして、法人税収や所得税収の増加を期することがその第一です。消費税については、安定的な財源なのでどうしても社会保障費用との絡みで増税論が出がちですが、安定財源を作る為の徹底した行政改革をさぼることにもつながりかねないのでまずは徹底した行政改革の後に議論すべき課題だと思います。特に、この十年間民間の給与所得が減額している中で、公務員人件費が増えていること、そして一人当たりで国家公務員が1047万円、地方公務員が933万円の人件費がかかっている事実には目を向ける必要があります。みんなの党は、国会議員の数も減らしますし、歳費も減額しますが、その上で公務員人件費の中で制度的に民間と比較して恵まれている所にはメスを入れて、27兆円の総人件費2割削減を実現してから、消費税論議をすべきと考えます。それまでに、もちろん景気回復の方策も打ち出しますので、法人税収、所得税収の増加も見込みます。
衆議院議員 浅尾慶一郎
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