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政治主導を掲げて政権交代を果たした鳩山民主党だが、普天間問題の失敗により首相が辞任した。
外野席の我々には、報道される状況と鳩山首相の発言の大きな隔たりに、普天間基地の海外移転の密約がアメリカとの間で出来ているのではないかと思っていたが、結果は元の辺野古への移転声明であり一体何がどうなってこんな事になったのか見当もつかない。
たぶんアメリカとの交渉に当たった外務省や防衛省とそれに組した官房長官に騙されたのだろう。
首相が国内に向けて言明した外交交渉がいとも簡単に反故にされたのは何故か、閣内に首相の云う事を無視した大臣が居たのが第一の理由でだろう。
外交でも内政でも政治家が一人で出来るものではなく官僚をうまく使って政策を実現して行かねばならないが、そこで政治家に要求されるのは外交行政の知識や経験ではない、政策を必ず実現しようとする確固たる意志と不退転の決意である。
官僚が幾ら抵抗してもしょせんは公務員なのだから、行政の長の大臣が強固な意志で政策実施を指示し続ければ官僚は最終的にそれに従わざるを得ないはずだ。
どうしても従わない場合には反対する官僚を更迭することも出来るはずだからだ。
普天間の場合は、首相には不退転の決意があったが、外務防衛の閣僚には確固たる意志も決意もなかったのだろう。首相が辞任しても外相や防衛相が辞任しなかったことでも明らかだが、内閣が政策で一致しない状態では首相が幾らあがいても政策の実現は出来ない。
首相と意見が違う閣僚が閣内に居ては官僚の思う壺にはまってしまうのは当然だ、首相も閣僚が首相の指示に従わないなら更迭する位の力量が無ければ首相になれないと云う事であろう。
結局、データと実務経験を独占している官僚に対抗して、政治主導で行政を行うには、内閣と与党が一丸となって司々で政策実現のために不退転の意志で職務を果たすと云うこと以外に無いのだ。
与党内の力関係などで最初から政権交代の意義を共有しない閣僚など任命していては、後ろから鉄砲弾が飛んで来て、いつまでたっても政治主導など出来ないと云う事がはっきり分かった。
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- 官僚との最終戦争で有効なのは唯一人事権 Re: 政治主導って大変だ Ryuii 2010/6/12 19:05:39
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