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2010-06-11 18:24:01
「郵政改革法案」は流れ事実上、廃案となった。
地方の友人から電話をもらった。「郵政改革法案」が流れたことに対する怒りの電話である。菅政権になって急に支持率は上向いたというが、マスコミのにわか仕立ての支持率アップは地方ではそんな雰囲気ではないという。
そもそも、2005年の小泉(竹中)の郵政民営化選挙は、国民に大いに期待をもたせた。しかし国民は、その後の悲惨な結果に騙されたと思うようになった。その結果に対する反発が2007年の参院選であり、昨夏の衆院選の民主党の大勝である。
地方庶民は意外に冷静にみつめている、民主党は「自分たちの力で選挙に勝利した」と勘違いをしている。国民をだました、そのしっぺ返しが民主党を襲うだろう。
民主党はぎりぎりのところで郵政改革法案を流し、国民を欺いた。これで民主党を支持する理由は失われた。民主党になって、経済が回復したという実感もない。自民もダメだった、民主に期待したがこれもダメだった。自民もダメ民主もダメなら仕方がない「みんなの党」その他の新党に入れるか、さもなければ投票に行くのもバカバカしいとなり、政治不信を増幅させ低投票率となる。これこそ米政府の思う壺に導かれて行く。
鳩山首相が辞任する時点で、私は郵政改革法案が流れるだろうと予想したが、その通りの結果となった。
6月3日の日記『鳩山!おぬし友を裏切り国民をだましたな!』で本件について鳩山氏について次のように書いた。
今回の鳩山辞任劇でもう一つ重要な問題が隠されている。総理大臣として政権与党として最も重要な仕事は、国民のための重要法案を国会で通過させることだ! どうせ辞めるなら、最重要法案・郵政改革法案を参院通過成立させて辞めるのが筋、それが責任ある政治家の有り様だろ?
郵政改革法案は衆院を既に通過、参院で通過成立を待つばかりである。この最後の土壇場で、郵政改革法案の今国会での成立を阻んだ卑怯な男である、違いますか?
普天間基地移設問題を、できもしないことを百も承知しながら「国外、最低でも県外」と言いながら、5月末まで決着をわざわざ公言したのも、郵政改革法案の今国会での成立をぎりぎり阻止する日程を頭に入れながらの、計画倒産ならぬ卑劣な計画辞任劇を演じたに違いない。
6月5日の日記『もう笑うしか・・・否、悲しむしかないぜ、合掌!』のところで、蛇足として「鳩山氏の正体」について書いた。
私は、陰謀論を好むものではないが、鳩山氏が米国留学先の大学で「オペレーション・リサーチ」の学位(博士号)を取得したのであれば、「目的を達成するためには、どのような経過をたどりどの手段を取れば、最終的に最適な結果が得られるか」程度のことを考えるのは彼なら朝飯前だったに違いない。
そうでも考えない限り、自民党政権で長年実現しなかった事柄を「国外最低でも県外」などと安易に口走るはずがない。また国外と言いながら、米側と交渉する姿は全くなかったし、5月末、決着などと自らを縛りつけ、窮地に陥れる愚かな発言をするはずはなかった。
鳩山氏は、結果として小沢氏を切り捨て、「郵政改革法案」を流すことに成功した。
鳩山氏は、辞任の翌日には菅氏の母校東京工大に出向き嬉々として「菅さんは私より1000倍も頭がいい」などと歯が浮くようなお世辞で菅氏を持ち上げた。辞任した首相としての責任感は微塵もみられない。
「郵政改革法案」は流れ、事実上、廃案となった。亀井郵政・金融大臣は辞任、自見国民新党幹事長が後任となったが、郵政改革法案は菅ー仙谷体制の下では復活することはないだろう。仙谷氏は菅首相のお目付け役でもあり、菅首相がロードマップ(従米と消費税アップなど)から、外れぬよう監視役を務めることになるのだろう。
米側の奥の院?の見事な刺客役をやり遂げて、鳩山は去り、次の菅従米路線に引き継がれた。菅氏は「奇兵隊内閣」などと幼稚な発言をしているが、米政権べったり内閣(日米同盟を機軸)が、「攘夷」を主張した高杉晋作の「奇兵隊」であるわけがない、
彼もまた権力指向に溺れたまやかし男である。まことに哀れなのは、このような男をトップに戴きアメリカに翻弄される日本国民である。国民が賢明になるか、頭のいい奴に騙され続けるしかない。
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