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2010/06/11 11:16
■辞任は 亀井の美学■
国民新党の亀井代表が閣僚を辞任する。郵政改革法案が廃案になるからだ。民主党の盟約違反だとする抗議の辞任だ。国民新党をバックしている郵政関係の団体に対する責任の取り方なのだが、亀井の「美学」なのだろう。
国民新党は「連立を離脱する」と民主党を脅していた。普天間問題で連立離脱した社民党の前例もあり、民主党内には、無理しても法案を成立させるべきだという意見もあったが、政権与党から離れたくないという国民新党の本音を見透かされて、民主党に押し切られた。
そこは「ダメなものはダメだ」という歴史と伝統のある社民党と歴史も理念もない、いざとなったらどちらにでも転ぶ国民新党の違いなのだろう。
■相性の良くない菅と亀井■
そもそも、財政規律論者の菅首相と財政拡大論者の亀井代表は相性が悪い。予算をめぐって閣議で大口論をしたこともあるほどで、野党から「閣内不一致ではないか」と追及されたこともあった。
郵政改革法案についても郵政民営化に逆行するものだと、民主党内では評判の良い法案ではなかった。参院の過半数維持を図って連立を組んだ国民新党の顔を立てるため法案を飲んだ経緯があった。菅首相にとっては、鳩山内閣の引継ぎ案件として不承不承受け継いできた。
そこにやって来たのが、菅新体制を好感した送り風である。一気に選挙へ突っ込もうと気分が盛り上がった。同時に「事務所費問題」が閣内から持ち上がった。会期延長すると、「政治とカネ」の問題として野党から追及され、元の木阿弥になる。民主党の命運のかかった参院選挙と国民新党との盟約のどちらを選ぶかとなれば、答えは自ずと出るというものだ。法案の一つや二つ廃案でもいいということだ。
■郵政改革法案の行方■
国民新党には連立離脱できない事情がある。郵政改革法案が廃案になることだ。今国会が終了すると参院は議員の半数が改選になるので、未成立の法案は廃案になる。「継続審議」にならないため、重要な法案は一から作り直して、再び衆院からやり直すことになる。
ただでさえ評判の良くない、亀井のごり押しで、成立寸前まで持ち込んだ法案なので、国民新党が野党になったら、再び国会で日の目を見ることはないと言われている。
それと、与党に居れば小なりと言え、政策についての発言力もある。業界や団体の支援も期待できる。やはり与党の方が都合が良いということだ。
■公明党は「下駄の雪」の大先輩■
その道の先輩が公明党だ。小渕内閣の時から麻生内閣まで約10年間も自民党と連立を組んできた。それには公明党と支持母体である宗教団体の「創価学会」との「政教分離」の問題がある。
これまでも、池田大作名誉会長の証人喚問が野党から出されている。池田名誉会長を攻撃から守るために与党を離れなかった。だから、下駄の歯と歯の間に挟まった雪のようだと言うので、公明党は自民党の「下駄の雪」だと言われていた。
公明党はチャンスがあれば、民主党政権とでも連立を組む用意があると言われている。今度の参院選の結果次第では、公明党の動向が注目されることになる。国民新党も今や、民主党から離れられない「下駄の雪」になっているのではないかと言うのである。
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