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税制の変化が彼らを変えた。。。
累進課税である所得税の最高税率は
1983年まで8,000万円超は75%だった。
(ちなみに2,000万円超は55%)
単純化すると
つまり、例えば1億円の所得があれば、
2,500万円が自分が手にすることが出来る金額で、
7,500万円は税金として国へ差し出さねばならない金額ということである。
同じく2,500万円の所得があれば、
1,125万円が自分が手にすることが出来る金額で、
1,375万円は税金として国へ差し出さねばならない金額ということ。
さて、現在の所得税の最高税率は
1,800万円超は40%。
単純化すると
1億円の所得があれば、
6,000万円が自分が手にすることが出来る金額で、
4,000万円は税金として国へ差し出さねばならない金額ということである。
同様に2,500万円の所得があれば、
1,500万円が自分が手にすることが出来る金額で、
1,000万円は税金として国へ差し出さねばならない金額ということ。
さて、1983年までの経営者にはどんな心理作用が働いただろうか?
「私は、1億円(2,500万円)も稼いだのに、
7,500万円(1,375万円)も国に持っていかれるのか。。。
それならば、そこまで自分の所得を増やすより、
日頃よく働いてくれる従業員の給料を上げてやるか。。。
それとも、新しい従業員を新たに雇うか、商品(材料)を多め仕入れ、
あるいは設備投資に回すかして、さらなる事業拡大を図るか。。。
国へ税金として取られる位ならそのの方がいい!」
経営者は利益計上を避け、労働分配へ、商品(材料)仕入へ、設備投資へとお金を回す。。。
それが、次第に最高税率が下がってゆくにつれ。。。
「所得税の最高税率が下がっただけで、
1億円(2,500万円)の所得とはなんと身入りの大きいことか!
所得が増えれば増えるだけリッチになってゆく!
どうすればさらに所得を増やすことが出来るだろう?
そう、従業員の給料を下げよう!
従業員を新たに雇うのは考え物だ、
社会保障の事業主負担はバカにならないからな。。。
仕入はギリギリまで切り詰めよう!
従業員全員にコスト削減を徹底させよう!
設備投資。。。今ある設備でなんとか頑張ろう!
利益を大きくするのは営利企業として当然のコトだ!」
しかし、企業がこぞってリストラ、コスト削減
消費、設備投資は冷え込む一方
企業の売上が低迷し思うように利益は上がらない。。。
さらにコスト削減に努めながら。。。
「だいたい、自分の所得税はなんでこんなに高いのだ!
以前より最高税率は下がったというが、そもそも昔が異常だったのだ!
累進課税制度自体が気に食わない!
税額は均等な消費税にするべきだ!それが公平というものだ!
なんで稼ぐ力の無い貧乏人の面倒をみなければならない?
あいつらは、無能か、怠け者だから稼げないのだ!
弱肉強食が自然の摂理!人間の世界だって同じだ!
政府に働きかけて、消費税を上げさせ、所得税の最高税率を下させよう!
法人税の税率も下げてもらわねば!」
そして限りないループが回り続ける。。。
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