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れんだいこのカンテラ時評744 れんだいこ 2010/06/09 21:50
【管政権出航に当たってのれんだいこ評】
2010.6.8日、電撃的な鳩山政権の崩壊を受けて管政権が後継した。鳩山政権の閣僚をほぼ引き継ぐと同時に官房長官に仙石、幹事長に枝野、その他野田、蓮舫、玄葉、安住等々マスコミ受けの良い且つ反小沢系を登用した。管政権は概ね好評で支持率を急速に回復させている。この政治劇をどう評するべきだろうか。れんだいこは、民主党総意による参院選シフト内閣と見立てる。鳩山政権下での選挙の突入は民主党の集団自殺であり、管政権創出はこれを未然に防いだ民主党の叡智政治劇であったとして称賛したい。まさに政治芸術であった。
滑稽なのは、鳩山政権下での民主党の凋落、党内分裂を期待していた自公、共産、その他諸新党の思惑外れである。管政権は、小沢批判に明け暮れる野党、マスコミ連合を逆手に取り、オールシオニスタン布陣で応えた。普通は、これで文句あるまいと思えるのだが、万年野党化しつつある自公、既に評論の態をなしていないマスコミは、これほど反小沢色を濃くした管政権に対しも相変わらず「小沢隠し」、「小沢の証人喚問」で応答している。頭脳のお粗末さがいやましに浮き彫りになる話ではなかろうか。
れんだいこは、こういう手合いが長らく日本政治を牛耳ってきたり、言論をリードしてきたことに怒りを禁じえない。彼らはどこまで日本のシオニスタン化を完遂すれば納得するのだろうか。日本の国家破産、これに伴う米英ユ進駐軍による直接統治の日が来るまで「小沢隠し」を云い続けるのだろうか。こうなるとこの連中は反小沢政治病者ではなかろうか。メガネの度が強過ぎよう。こういう手合いは治らないので今後は押さえつけるに限る。政界でもマスコミでも次の世代が登壇し仕切り直しに向かうべきだろう。
さて、そういう訳で残すところ1ヶ月余りとなった参院選の帰趨は決まった。後は選挙の日を楽しみにするばかりである。こうなると、敵がこの1ヶ月余の期間にどういう劇薬を仕掛けるのかである。民主党内シオニスタンがこれにどう呼応するのかしないのか、誰が呼応し誰が踏みとどまるのか、もう一つの政治芸術がこれから見えるであろう。
既に兆候がある。沖縄問題で社民党を斬り捨て、次に郵政問題で国民新党を斬り捨てようとしている。民主党を本体、社民、国民新党を両翼に従えた小沢式民主党連合政権構想が引き裂かれようとしている。トドメを指すのが消費税増税公約の打ち出し、高速道路無料化公約の更なる引き延ばし、その他政権公約の次から次への換骨奪胎であろう。全てが日本経済がV字回復しないよう、財政悪化が促進するよう、民主党連合政権が上から壊れるように仕組まれている。誰がこのシナリオを作り誰が推進しているのかは云うまでもない。
管政権が、これにどう立ち向かおうとしているのか。ここに関心が集まっている。管政権のオールシオニスタンキャスト布陣組閣が参院選用の為なのか、日本のシオニスタン化への転回としての小泉式政治の再来なのか、今は定かではない。恐らくワシントン−ホワイトハウスも頻りに探りを入れている筈である。鳩山首相のような「トラストミー証文」を手に入れたい筈である。そういう意味で、日本人民大衆から見てもワシントン−ホワイトハウスから見ても管政権の深謀ぶりが詮索されねばならない状況にある。或いは深謀はなくて単なるマスコミ受け狙いの短慮なのかも知れない。それにしても興味のわく探りである。
確かなことは、社民連上がりの首相が登場したことである。これは日本政治史上画期的で、マルクス主義のマの字も云わない革新系初の首相が誕生したことになる。そういう意味で社民連の能力が評価されることになっている。管首相が首尾よく政治能力を発揮すれば、日本の左派的政治変革にマルクス主義は不要であったことになる。逆は逆になる。そういう関心が生まれている。れんだいこは、マルクス主義と無縁の日本の左派的政治変革は可能であると考えている。但し、その際の日本式革命は西欧被れではなく在地土着的な共生秩序型衆議政治によって導かれるべきだと考えている。西欧型議会制民主主義の理念は、日本型革命の伝統の中に組み込まれてこそ花が咲くと考えている。その際、かっての池田−田中−大平政治が大いに参考になると考えている。
ところが、現代日本政治は、かっての戦後保守主流派のハト派政治を否定し、岸−中曽根−小泉政治のタカ派政治の尻馬に乗って単なる権力利権闘争にうつつを抜かしているように思える。民主党政治は今日まで、明らかに質の違うこの両者の政治のどちらを継承しようとしているのかが不明である。戦後日本政治の底流は、池田−田中−大平政治と、岸−中曽根−小泉政治が対立抗争しているのであって、この問題意識なき政治はあぶくでしかない。管政権政治は今のところ色を見せていない。不見識のまま手綱を取ればいずれ股裂きの刑に遭うであろう。以上を管政権出航時のれんだいこ評とする。
2010.6.9日 れんだいこ拝
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