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政権発足後1日もたたない内に閣僚スキャンダルが噴き出してきた。安倍政権下で農相に繰り返しスキャンダルが噴き出したが、あの時と同じで、ニュースソースが示されていない。自社の調査報道なら自社の調査報道とすればいいと思うが、それさえも示されていない。まあ、荒井氏が閣僚に決定してから政治資金報告書を調べていたのでは、とてもこんなに早くは報道できないから、調査報道とは言えなかったのだろう。 ともかく、単に「~が分かりました」という形の報道は、何かやらせであるような様子を感じ取らざるを得ない。 少なくとも安倍政権下での同様なスキャンダル報道は安倍政権が小泉純一郎政権の取った方針の見直しを続けていたときに出てきた。 今回の荒井国家戦略相の事務所経費問題は、やはり、菅直人新首相の意思決定に不当な圧力をかけようと言うものだろう。 マスコミは、ある程度、ニュースソースを示すことをするべきだ。個人名を明らかにすることが良いとは言えない場合があるのは分かるが、一定の立場にある人しか普通は知りえない情報なのだから、それなりに情報源を明らかにする必要性があるし、今回のようなケースなら、特にその必要性があるのではなかろうか? http://www.yomiuri.co.jp/feature/20100604-612891/news/20100609-OYT1T00052.htm?from=nwla *6月8日の記事「近づく戦争・テロ社会、これらの動きを止めるべきでは?」から一連番号を付しています。 <<4>>
荒井国家戦略相の事務所経費問題、それを最初に報道した読売新聞はニュースソースをなぜ示さないのか?
国家戦略相、事務所実態ないのに4222万計上
首相官邸に入る荒井国家戦略相(8日午後) 菅新内閣で国家戦略相に就任した荒井聰・衆院議員(64)(北海道3区)の政治団体「荒井さとし政治活動後援会」が、2002年11月からの約7年間、東京都府中市のマンションの知人宅を「主たる事務所」として総務省に届けていたことがわかった。
同後援会は政治資金収支報告書が公開されたこの間の6年で、計約4222万円の事務所経費を計上していた。知人は読売新聞の取材に「頼まれて(住所を)貸しただけ」と話している。自民党政権下で相次いだ事務所費問題が、新閣僚の政治団体でも浮上した。
同後援会の03年〜08年の政治資金収支報告書によると、この間の事務所経費は総額約4222万円で、うち「人件費」は計約2741万円、通常は家賃などを含む「事務所費」が計約1013万円。「備品・消耗品費」も計約463万円だった。「光熱水費」の支出はなく、年間の事務所経費は約483万円〜約855万円だった。
会計事務担当者には、現在の政策秘書の氏名と連絡先が書かれていた。主な収入は毎年主催していた政治資金パーティーで、金額は約1100万円〜同1400万円。事務所経費以外の支出は、パーティーの開催経費や荒井氏の別の政治団体への寄付などだった。
松岡利勝元農相や赤城徳彦元農相の事務所費問題に注目が集まった07年、荒井氏の後援会は計約855万円の事務所経費を計上、太田誠一元農相が秘書宅を届け出て批判を浴びた08年も約483万円を計上していた。民主党が政権交代を果たした昨年9月に解散した。
荒井氏の政治団体はほかに、いずれも札幌市豊平区が住所の「荒井さとし後援会」と資金管理団体の「21ビジョン開発研究会」、荒井氏が代表の「民主党北海道第3区総支部」。08年の収入は、後援会が3485万円、総支部は3012万円、研究会が664万円だった。
後援会事務所の所在地を知人宅で届け出たことについて、荒井氏の事務所は8日、読売新聞の取材に「組閣日で本人も官邸に入っているので回答は不可能。正確に答えるが、古い時期の質問もあり、9日以降に回答したい」とした。
荒井氏は農水省出身で現在5期目。鳩山内閣では首相補佐官に就いていた。
(2010年6月9日03時04分 読売新聞)
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