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2010⁄06⁄09(水) 10:19
「最小不幸社会」と「脱・脱官僚」宣言における矛盾
菅内閣が正式にスタートした。
菅首相会見で「最小不幸社会をつくる」という持論を最初にブチ挙げた。
「私は政治の役割というのは、国民が不幸になる要素、あるいは世界の人々が不幸になる要素をいかに少なくしていくのか。最小不幸の社会を作ることにあると考えています。」
以前より度々(http://www.eda-jp.com/dpj/2005/050916-kan.html )この持論を語っているが、これは、高校生時代に読んだという『素晴らしい新世界』(オルダス・ハックレー著)からきているとのこと。
その本の内容としては、「そこでは、政府にすべてを管理された社会が書かれていて、政府の管理によってすべての人が幸福なんですね。人間を強制的に幸せにする社会なんです。でも、徹底的な政府の管理によるユートピア社会は、僕にはものすごい非人間的な社会に見えました。結局、人間は神様やロボットではないんですね。でも、だからこそ、多様性も可能性も生まれるんです。そして、だからこそ、政治が必要なんです」(Japan Producer(http://www.dot-jp.or.jp/mm/interview/jpi/12/ )より)と語っている。
この「最小不幸社会」は、市川房江に師事し、草の根運動をしてきた菅さんならではの考え方なのだろう。
これについては特に異論はない。
言葉の表現の問題であって、当たり前のことを言っているだけであるからだ。
別の言い方で端的にいえば、政治の役割とは、国民から徴収した税金をいかに国民の目線で配分し、国民のために活用していくかに尽きる、と思っている。
その観点に立てば、菅さんが理想とする「最小不幸社会」と実際にやろうしている増税にはかなり矛盾を感じてしまう。
名古屋の河村市長が「増税せんでちょう内閣」(毎日)(http://mainichi.jp/select/wadai/news/20100609k0000m040156000c.html )と菅内閣の顔ぶれをみて名付け、組閣の段階で増税ありきを見通して苦言を呈し次のように牽制している。
「国が増税や背番号による国民管理をするなら、強烈なメッセージを発します。国民の自由を守らないといけない」
まず、ムダを徹底的に無くし、政官業癒着構造を断ち切ることが先決ではなかったか。
官僚支配の政治では、国民を無視して、官僚と業界癒着政治家の思惑で配分されてきたのが、自民党政権である。
鳩山政権では消費税を4年間は上げないと言ってきたが、菅内閣のこの顔ぶれは、増税路線が既定路線化するとみて間違いない。
特別会計には切り込んではないし、特殊法人改革など、まだまだ他に切り捨てなければならない無駄はいくらでもある。
税制の抜本改革とは言っているが、消費税の増税を前提にしていることは間違いない。
また、官僚支配政治の脱却は、政権交代の大きな原動力の一つであったが、ここにきて、菅さんは「脱・脱官僚」を言いだした。
≪「脱・官僚依存」を掲げた鳩山政権で、官僚との連携の悪さが指摘されたことを踏まえ、官僚との連携を打ち出した。≫(読売)(http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20100609-OYT1T00024.htm?from=main1 )
鳩山前政権でも、辺野古決定での防衛省・外務省や事業仕分けでの財務省など、民主党閣僚はすっかり官僚に取り込まれてきた。それ以上に官僚と密着していくのか、と最初から不安要素が明確になってきている。
選挙管理内閣といえばそれまでだが、下記の二つの文章は、こうした危惧や不安など、菅内閣に対するモヤモヤを少しスッキリさせてくれるが、同時に別の危惧が倍増することになる。
・平野貞夫氏「菅民主党新政権に感じること」 (The Journal) (http://www.the-journal.jp/contents/hirano/2010/06/post_15.html )
・文化放送6/7 森永卓郎氏:菅内閣誕生劇は鳩山前総理と菅氏と前原野田グループが仕組んだクーデターで、小泉構造改革の再来だ(阿修羅掲示板)(http://www.asyura2.com/10/senkyo88/msg/112.html )
閣僚や党役職に就任し、余裕であるのか小沢氏に対する発言がオブラートにつつまれている。
ただ、この内閣のスタンスは、政治記者ゴロ・松田光世元秘書のツイートで明確に表現されていて、徐々に調子に乗ってヒートアップしているので、大変参考になる。ガセ情報も同じくヒートさせているが・・・。(笑)
≪「脱小沢」を「親小沢」「反小沢」の色分けで説明する矛盾に気づかないマスコミの貧困。これから民主党内で起きるのは、「ポスト菅」に名乗りを上げる中堅議員が続々と自前のグループを立ち上げる動き。樽床、原口、玄葉、細野・・・。次は俺たちの時代。小沢の時代じゃないというのが「脱小沢」。
「9月代表選でOさん復活」という一新会幹部の遠吠えとは裏腹に、民主党内は「小沢支配からの脱出」の象徴である「政策調査会復活」を歓迎する解放感でいっぱいだ。
「小沢は幹事長の器だが、総理の器ではない」と竹下登元首相が個人事務所で語った相手は、新首相のKさん。そして、重大な誘いかけを・・・。91年夏の秘話。本日夕刻都内キオスクに並ぶ「週刊朝日」の拙稿『竹下登元首相から「派閥後継」の誘いを断ったー私が見た政治家・菅直人の器』。ご参考まで。
昨日は、10人ぐらいの聞いたこともない記者、編集者からTEL。「これからの菅・小沢関係は?」どら「Oさんは、K内閣発足で政治的にはアウト。Kさん自身が脱小沢で国民と向き合う政治を始める。Kさんは、学習能力が極めて高く、叱られて伸びるタイプなので、国民はおだてずに叱った方がいい」
再任の現職閣僚「小沢さんってホント、小っちゃい男だな。両院議員総会ぐらい出て来いよ。もうみんなで終わりにしてあげないと」。脱小沢のホンネ全開。 ≫ (Oさん=小沢氏)
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