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2010/06/07(月) 21:17:18
[政治(菅政権)] 菅首相と小沢一郎の関係はどうなっていくのか
支持率を見る限り、上々のスタートを切った菅政権。理由はもちろん、小沢切りへの評価だろう。しかし、野党は本当の「小沢排除」ではなく、「小沢隠し」だという。自民党の大島幹事長し小沢の証人喚問を求め、それを新政権の「踏み絵」にしようとしている。
実際のところ、菅と小沢はどういう関係で、今後はどうなっていくのか。本当のところが知りたいものだ。
まず、小沢は今回、反菅で動いたわけではない。田中真紀子や海江田万里擁立の話が飛び交い、最終的には樽床が立候補し、小沢を中心とする「一新会」が乗った、と報じられているが、小沢が候補者擁立に積極的に関与した形跡はないし、小沢だって、まさか樽床で勝負をかける気はなかっただろう。結局、「一新会」は自主投票になり、1年生議員の一部は樽床に票を入れたが、参院議員は動かなかった。その結果、150人といわれる小沢グループはバラけてしまった。
小沢は菅潰しに打って出て負けたのではなく、「1回休み」とばかりに動かなかったのである。
小沢は周囲に「9月まで隠居してなにもやらない」と語ったという。9月には民主党の代表選がある。鳩山の任期を受け継いだ菅が自動的に続投なるのか、ひと波乱あるのか。メディアは興味津々で煽っているが、小沢にしてみれば、「それは状況次第」ということになる。菅で政権が安定しているのであれば、動かないだろうし、ギクシャクするようであれば、何かを仕掛ける。そのために150人という人数だけは束ねておく。これが小沢の本心だ。
9月まで続けるオトナの関係
それでは、菅の方は本気で小沢を切る気があるのかどうか。
人事を見る限り、樽床が国対委員長になり、細野豪志が幹事長代理になった。原口一博総務相は留任。松本剛明議運委員長も留任だろう。海江田万里選対委員長代理も重要ポストへの起用が取り沙汰されている。
つまり、微妙な距離感を保っている。
「参院選まではお互い休戦。選挙に負ければ、元も子もないわけですから。オトナの対応になると思います。その後も、菅氏は小沢氏を切り捨てることはできません。小沢氏が本気で原口総務相あたりを担いで、菅降ろしに出たら、政権は壊れてしまう。つまり、表の権力は菅氏ですが、裏の権力はやっぱり小沢氏が握っているのです。小沢氏にしてみれば、お手並み拝見。微妙なパワーバランスの冷戦が続くとみています」(政治ジャーナリスト・野上忠興氏)
新聞が書いているような、単純な脱小沢の構図ではない。
(日刊ゲンダイ 2010/06/07 掲載)
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政治部担当の解説者は、樽床議員の票を見て、小沢氏の影響力の低下を声高に叫ぶ。バカを言っちゃあいけない。見応えある代表選を演出し、国民の目をもう一度民主党に惹きつけたではないか。
樽床議員の「このようなピンチには一致団結して」という言葉は、小沢氏からの全民主党議員に向けたメッセージにも思えた。
民主党のためには、あっさり身を引くこの潔さ。小沢氏を除いて、今の政界でこのように身を捨てる政治家が他にいるだろうか。
小沢氏の目標は参議院選に民主党が勝つよりも、むしろ自民党へ逆戻りを完全に阻止して、自民党の破壊を決定付けることではないか。(⇒平野貞夫予言より 阿修羅)
▲今週の365アンケート 「あなたは菅直人首相に期待しますか?」
記事の続きは、前原、枝野、仙谷、蓮舫氏らの力量を厳しく評価する内容となっています。
支持率回復は嬉しいですが、まだ何もしていないです…。
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