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(みんなの党神奈川県第8区支部代表 江田けんじ)
今週の直言
2010年6月 7日
tag: 民主党、政界再編
http://www.eda-k.net/column/week/2010/06/20100607.html
鳩山首相が政権を放り出した。自民党と同じである。このように毎年、一国のトップがコロコロと変わる。世界に向けて恥ずかしくてしょうがない。今月末にはサミット(先進国首脳会議)もあるのだ。
そうした民主党政権にも、国民は60%前後のご祝儀相場を与えた。本当にこの国の国民は心優しい。しかし、こうした支持率上昇は、いつものように早晩「うたかたの夢」「あぶく銭」のように消えてなくなり、またまた「政権投げ出し」劇が再現されることだろう。
なぜなら、今の日本の政治の最大の問題が「政治の劣化」にあるからである。たしかに、今回の鳩山・小沢切りで「政治の腐敗(政治とカネ)」の部分はある程度払しょくされるだろう。しかし、「政治の劣化」、すなわち「政党の機能不全」、同じ党内に考え方が違う議員が同居し誰がトップになっても同じ政党内から足を引っ張る動きが顕在化し重要な政策ほど前に進まない、という本質的な問題は、この看板の掛け替えによってもまったく変わらないからだ。
そして、さらに悪いことに民主党の場合、たとえ表紙と裏表紙を代えても、その中味が腐っているのだから、みんなの党が民主党への政治的スタンスを変えることはない。中味の腐敗とは「公務員の労組依存の政党には絶対に行革はできない」という点と、「理念なきバラマキと大企業の国営化で大負担・大借金・大増税路線。このままでは財政破たんどころか国家破たんしてしまう」という点にある。
だから、遅かれ早かれ、この民主党の「化けの皮」は剥がされ、国民が、その正体を完全に見破る日は近いであろう。だから当面、民主党に無党派が流れて、みんなの党の支持率が下がったといわれても、それはとるに足らないことでしかない。むしろ、我々の大目標、すなわち、あくまでも次の総選挙の政界大再編で、理念や基本政策を一致させた「真っ当な政党政治」を実現し政権をとる、その点では、私が想定した以上に、そのシナリオが実現に向け加速化され、道筋もはっきりとみえてきた方が意義深い。
「小沢一郎」という政治家は、公然と自分を批判した政治家は絶対に許さない。いや、こそこそと陰口を言った政治家ですら途端に音信不通になるくらいだ。この点、菅直人新首相が会見であからさまに「当面は静かにしておいてほしい」と言った言辞を、彼は絶対に忘れないだろう。
その小沢氏は、既に報道されているように、参院選後の民主党代表選(9月)では「先頭にたって頑張る」らしい。その時は、自らが立つ選択肢を含めて菅政権に牙をむいてくるだろう。そして、その最終戦争で敗れるようなことがあれば、小沢氏のことだから手勢を引き連れて民主党を必ず出ていく。そして、既に崩壊過程にある自民党に手を突っ込むのだ。私がこれまで想定していたシナリオ通りのことが、今後、加速度的に実現していくことになる。
私はこれまで何度も言ってきた。好むと好まざるとを問わず、来るべき政界大再編は、「小沢反重力」「小沢反発力」を利用することではじめてできる、残念ながら、今の政界で小沢氏ほどインパクトを持った政治家はいない。この「小沢氏を梃子とした政界再編」は、ここまでかと思わせるほどの、菅新首相による「小沢切り」で、確実に、かつ前倒しで起こる。政権与党の大分裂が、この秋にも起こる可能性が極めて高まってきたのだ。
だから、みんなの党の支持率が若干下がろうが、そんなことはどうでも良いことだ。たかだか、20議席とれた所が15議席、15議席が10議席程度になる、くらいのことだ。それよりも、我々みんなの党の大本番、次の総選挙での大再編、真の平成維新で政権をとる、この大目標がさらに現実に向けて大いなる歩を進めたことを歓迎すべきであろう。
「菅さん、本当にありがとう」。
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