http://blog.goo.ne.jp/ikariyax/e/65c3a56e10028aa4fe68bd3d07383714

2010-06-07 18:00:05

　今回の政変劇は、昨年３月３日の小沢秘書大久保氏の西松建設違法献金容疑による逮捕から始まっています。

　そしてその大久保秘書裁判は、いよいよ「大久保被告無罪」の判決が出るところまできていたのです。大久保被告に無罪判決が出ると検察の権威は地に落ちてしまうことは必至です。また検察の暴走・謀略が明らかになり、小沢氏の『政治と金』が一体何だったのかが厳しい批判に曝されることになります。

大久保氏無罪の判決がでれば、検察審査会の訴えそのものも無力化されます。そこで検察は何を画策したかと言えば、訴因変更を請求し、大久保判決をずるずると引き延ばし策に出たのです、５月２１日訴因変更が認められた。（弁護側は、既に公判前整理手続きで争点整理を終えており、起訴内容の訴内容の変更（訴因変更）を許可したのは違法だとして最高裁に特別抗告中）。

　また今年１月石川議員ら３名の逮捕容疑も、結局は政治資金規正法の記載日のズレという、罪に問えるかどうかもわからないしろものである。上述の小沢氏の「政治と金」にまつわる一連の情勢を、鳩山首相が知らないはずがない。もし不明の点があれば、法務大臣を介して事情を確認できる立場にある。官房機密費のマスコミ対策の不正流用問題は、政治家の「政治と金」問題以上に重大な問題を孕んでおり、この不正流用についても彼が知らないはずがない。

　こうした経緯のなかで、鳩山首相は辞任した。彼の辞任のスピーチのなかで、沖縄普天間米軍基地移設問題もさることながら、「政治と金」を強く意識した発言（意図的に？）をしている。辞任スピーチの中で、「政治と金」および「クリーン」という言葉が合わせて７回も繰り返し発言している。勿論、官房機密費（マスコミ・評論家対策）の問題には全く触れることはなかった。

　彼のスピーチは、　もし、大久保氏無罪の判決が出た後ならば、辞任理由を自身のことはともかくとして、少なくとも「小沢氏の政治と金」の所為にするわけにいかず、それに言及することさえ出来なかったはずで、無論小沢氏に「辞任していただく」などという発言もできなかったに違いない。

だとすれば、言うまでもなく小沢氏が自ら代表選挙に立候補して菅氏と争うことも可能だった。

　一連の動きを時系列にみると、昨年３月３日の大久保秘書逮捕、５月小沢氏民主党代表辞任、鳩山代表就任、８月３０日衆院選大勝、鳩山首相誕生、今年１月石川議員ら秘書逮捕、「沖縄米軍普天間基地移設５月末の決着、国外最低でも県外」発言、そして６月２日辞任。

鳩山氏は、（裏で検察と手を組みながら？）ほぼ予定通りスケジュールをこなして小沢おろしに成功して役割を終えた。だから、思わず親指を立てて「俺はやったぜ！」となったのではなかろうか。

　以上は、勿論私の推理ですが、検察の小沢氏に対する余りに無理筋容疑且つ、無謀とも言える秘書らの強引な逮捕拘留を考えるならば、背後で何かあるのではないかと勘ぐらざるをえないのである。民主主義国家にあるまじき「そこまでやるのか、検察は」と言わざるをえない。

　以上を考えると、小沢氏が田中角栄の秘蔵っ子であり、反米主義ではなくとも、アメリカと対等を主張する小沢氏は目障りな存在である、今後も狙われ続けるに違いない。政治家小沢一郎を如何にして失脚させるか、次の手は何だろうか。

　菅首相はアメリカに忠誠を尽くす限り安泰、検察からの言いがかりは受けないだろう。
　小沢氏の相手は、野党自民ほか、マスゴミ（特にＮＨＫ、民放各ＴＶ局識者コメンテータなど）、検察、背後にアメリカ奥の院（ＣＩＡ？ほか）、獅子身中の虫など気が遠くなるほど前途多難である。国民が目覚めるしかない・・・。

戦いすんで日が暮れて・・・ 明け烏

　真の敵は余りに強大である。いかりや爆氏やブログをご覧になっている方々の予想を超えて強力だと思う。何しろ小沢一郎が十数年かけて、やっと緒に就けたものが、あっけらかんと引っくり返されるまでに僅か数日しか要しなかったのだから。

　おそらく独立戦争としての政権交代の意義を紆余曲折こそあったものの最初から理解していたのは平野貞夫氏、羽田孜氏など極少数の人間だけだったのだろう。

　もう我々が覚醒して、強大なマスコミ権力と戦ってゆくしか手立てはないものと思われる。況や、ＣＩＡからコードネームをもらっているポダムの放送局の流す電波を本気で信ずるなどという愚を以後も繰り返すなどとは言語道断である。

それにしても呆然とするほど道は遠い。この遥かなる道を小沢一郎が歯を食いしばって再度、前進を開始してくれるのを祈るばかりである。
　

コメント
01. 2010年6月07日 21:21:04: Qr4n4yvbpI 小沢は優れた政治力を持った政治家です。 これまでの民主党では大きな力を発揮してきました。 しかし、役職を自らの落ち度ではなくても辞めたからには、もう口出し無用です。 これが組織社会のけじめです。 小沢一郎が身を引いて、どうですか、いいムードになったでしょう。 国民は小沢がどうのではないのです。 民主党にしっかりした政治をしてほしいのです。 馬鹿な「タックル」を除いて、マスコミは民主党の斬新ぶりを報道しているのは嬉しいことです。 ただ、合いも変わらず、「小沢外し」などとワンパターンの報道はインテリ集団のマスコミとしては馬鹿の集団かと思う。
02. 2010年6月07日 21:52:50: AhPO7YFsrI まあ3ヵ月後にお会いしましょう。
03. 2010年6月07日 22:30:51: FMdMRKf5Fw 投稿氏に賛同しますー無力な一市民ですが。 しかし、≫真の敵は余りに強大である・・には若干違った感想を持っています。 小沢氏を支持してきてはいませんが、小沢氏を貶めるやり方こそが非民主的であることに怒りを持っていました。この間の検察・マスコミの攻撃は、全く非民主的なもので、ついには、検察審査会や裁判所までを引きずり込んでやってきました。 ところが、この阿修羅や、あるいは最近の週刊朝日で批判がある程度で、一般国民は全くマスコミ報道に洗脳されてしまっています。要するに思考力が無くなってしまっているのですから、これからも、マスコミの報道に従っていくことは間違いないと思っています。いわゆる学歴など関係ありません。学歴の高いほど、同じ高学歴者のマスコミ、司法、官僚や高学歴故に所属してきた団体・組織の発言と意向に追随するように見えます。異端とされることを避けるのです。 自身、市民運動にかかわっていますが、民主主義と全体主義の区別さえ理解していないし、理解しようとしてもいない現実に忸怩たる日々です。ｏｗ
04. 2010年6月07日 23:03:46: FTsXsV0ndw いかにもマスコミが政権を動かしているような、悪いイメージがする。 それと、民主党支持のアップ率こそが、マスコミに洗脳されて いる人の率だと思う。
05. 2010年6月07日 23:52:06: fEYiVE3nvI 小沢一郎はやりますよ、終わるわけがない。 今まで、何十年忍んできたことか、 負けるな小沢一郎。
06. 2010年6月08日 13:13:26: SRNuLnYfK2 日本の人口が一億二千万人強を知ってか知らずか、マスコミの「世論調査」とはたった二千人ほどの質問集を発表することだった。開いた口が塞がらない。月一回もの頻度で発表される世論調査なるものが上に下に大きくぶれるのはこれで納得。それにしても、大手新聞、TVの手抜き、怠慢と偽善ぶりには言葉を失う！かくなる社風が汗をかいて情報を収集するどころか、手っ取り早い情報源へのリークとなって情報コントロールされる羽目に。官房機密費に染まるマスコミが抱える問題は根深い。Ｍ・Ｅ
07. 2010年6月08日 21:31:13: QR68NZYGFo 小沢議員は、こういう闘いを楽しんでいると思う。 強者の思考とはそういうものだと思う。
08. 2010年6月08日 22:46:58: WAuVKlUkNw 菅氏の記者会見で何処の記者か知らないが、官房機密費の質問をしていたが、菅氏は一応官房に相談の上検討価値はある様な発言であったが、メディアはこの発言について何処もやっていなかった様に思う。　断固、国民に広く知らせよう。
09. 2010年6月08日 22:47:51: czMCv73skg 今度の政変劇は日本が三等国である事を如実に表している。阿呆の集まり日本。小沢を見捨てる日本国民。もうこれで米国は軸足を日本から中国へ移した。由紀夫の夢と国民の夢が同時に消えた。ルーピー国日本。これが現実。涙
10. 2010年6月08日 23:41:20: 05UhnFBHRM 単純明朗会計！！マスコミも菅政権も全て裏の金が動く、裏の金とは国民にわからないように税金を取ること、それしか考えられない。 平野元官房長官は機密費は新しい政権に詳細は伝えない＞こう発言した！！マスコミは全く騒ぎ立てない。何か可笑しくないですか？ 小沢問題は疑惑をこれでもか〜これでもかと騒ぎ立てた！！ 馬鹿な国民は騙され小沢幹事長は身を引いてしまった。 不思議なのは閣僚馬鹿連中は、小沢幹事長に対しては訳のわからない批判をするが、元官房長官二人(河村と平野）に対しては貝のように沈黙している。 疑惑を追及するなら2億5千万これは確かに持ち逃げをしている、何故追求をしない。最後に国の財政が赤字なら消費税を上げる前に公務員、議員の給料を3割カットしない〜誰も言わない民主党議員〜こんな事法律改正すればすぐ出来る。

11. 2010年6月08日 23:59:35: gg4PqBJ73w 段々と真実に近づいているような気がする。政界では何でも有りと言うが、鳩山、菅には人間不信に陥るね。今日の菅総理の就任記者会見なんて、まともには聞いていられなかった。国民が鳩山さんに聞く耳を持たなくなった状態を体感しました。
12. 2010年6月09日 05:09:15: ZwcuZPCLrk 小沢氏のこととなると、嫌悪感をあらわにしながらの投稿が散見されます。悪態ついて、知る限りの「辱めの言葉」を書き連ねるなど、他人の人格を尊重しないやりかたは、まるで、「西部劇での銃の撃ち合い」のように、「相手を倒す」ことのみに集中しており、かっての「日本の精神性」が、しきりに懐かしくなる今日此の頃です。「記事」でご指摘のように、「敵」の存在は、「巨大」なるものであり、また、平気で広島・長崎の「再現」も厭わない実行力を有している「組織」です。国民は本能的に感じています。「マスゴミ」は得意になって「我が勝利」に乾杯をあげているでしょうが、全てを「見せられた」いま、闘いは、始まったばかりと思います。「諦めず」に「歩」を進めるだけす。ともに頑張ります。
13. 2010年6月09日 06:04:47: eDNh319jvI 根本は、われわれは日本人であることだ。 米国支配の「代官　日本人」が甘みをもらい仕切っている、この構図を直してゆく 小沢一郎に真の日本人を見る、だから小沢ファンが多いのである。 日本人を忘れた馬鹿どもよ、目を覚ませ。
14. 2010年6月09日 16:04:51: dL2IofpFD2 民主党のトップの辞任の直接的原因は、社民党の感情的・連立政権離脱。 （政治を、感情でやってもらっては困る、迷惑。衆院３分の２維持が崩壊した） 最初から最後まで、国民をあおり画策してきたのは、マスコミだが・・・。 　また、凡人の情に訴えるやりかたで「民主党は表紙を変えただけ、中身は同じ」などと、賤しめる発言を繰り返す公明党。 　おとなしそうな顔をして口汚ないことを言うトップ。 あなたたちのほうが「表紙だけ（名誉会長）替えている」ではないかと言いたくなる。
15. 2010年6月09日 18:13:58: 1L2R1YYxP6 03さんと同じで小沢氏云々よりも狙い撃ちされている様な悪者扱いには、辟易しています。先ほど枝野氏と引継ぎを行ったということで国会で囲み取材を受けていましたが、幾分疲れているように見えました。心臓が悪いということですが、顔もむくんでいるようでちょっと心配です。筆者のご意見には、疑義をはさむ余地はありません。魑魅魍魎たる政治の世界には、有権者の想像をはるかにこえた世界なのでしょうか？わたしは、菅内閣誕生をうれしがって、別のところにコメントしましたが、阿修羅の投稿を拝見しているとうれしがってばかりもいられないようです。関係ないですが、小沢氏の出身地は、私のそれと近く、ときどき地元のひとにしかわからないなまりがでて、ちょっと親近感がもてます。
16. 2010年6月09日 22:08:53: n4HMomsa4k 参議院は惨敗というよりは、改選の５４を菅はラインにしているようだが ４０強だろうと思う、惨敗でしょう、計画的に１年かけて支持率を２０％に 仕組んだのだ。菅になって一日で３倍以上の６３％だそうだ。 びっくりだねいかに支持率がいい加減なものか、マスコミは再度２０％に向けて 仕掛けてくる、郵政法案潰しで国民新党離党、大臣のスキャンダル、第一弾が でましたね新井国家・・・どうでも言いポストだが、第二弾ハニートラップ １ヶ月間で２０％まで下げる計画だろう。 国民が馬鹿だからどうにでもなると今回で更なる確信をもった 後はどうにでもなると高笑いだろう。 おぼこ内閣スタート。
17. 2010年6月10日 09:13:42: heOttKmsxs なぜ支持率が６０％に急上昇したか？ マスゴミがオザワカネと、案件の中身を隠してゴシップ流しのレッテル貼りに叫びまくり １０年以上も放置されてきた普天間移設を、 まるで日本経済・国民生活のすべてを握っているかのように叫びちらし 支持率を「下げた」（下がったのではなく、国民感情を利用して下げた） マスゴミは「オザワ叩き」と「解決に５０年かかる基地問題」を クローズアップするしか、攻め口がない。 政治とカネとはいうが、斡旋も利得もなかった野党民主党をいくら報道しても 賢い国民からは 『なぜ、斡旋、利得のあった自民党が、調査されない？』 と確信をつく疑問が生まれる まずは、選挙が終わるまでは小沢隠し。これは必要不可欠。 選挙シーズンだというのに、 マスゴミが敵失したことで「弱点とか不安」と、「大したことではない問題」をしきりに叫んでいる。 郵政法案が〜とマスゴミが叫んだところで、選挙前だろうと後だろうと 遅かれ早かれ成立する。 小沢が実力者であることは間違いない。この実力は、民主党の力の１つだ。 菅も小沢も馬鹿じゃない。 小沢支持のあまり、脱小沢という言葉から冷静さを失ってやいないか？ 支持者の中に、へんな連中が混じって、菅と小沢を分離させる煽動がなされている。 判断力を失わせようとしている。 冷静さを失う気持ちもわかるが、菅と小沢の関係は悪いわけではない。 小沢は民主党の大きな力だが、民主党という存在も今では小沢にとって力の１つ。 「自民党５５年の権益構造」の抵抗勢力である民主党の中に、小沢がいるかぎり 表からは見えずとも、いくらでも活躍できる場面がある。 反小沢、脱小沢、小沢の終わり、とか言ったところで これほど「小沢」を意識した論調を、マスゴミやネットで展開されていることが意味するものは？ 彼が、自民党にとって都合が悪く、政局を左右できるほどの実力者であるということ。 まずは参院選で、自民党という政官報の談合勢力に勝たせないことが第一。

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