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2010⁄06⁄06(日) 08:27
菅内閣15閣僚固まり、11閣僚再任されるということだ。
幹事長には「枝野」氏が決まったようだ。幹事長代理には細野豪志副幹事長を起用。参院選に向け「政治とカネ」払拭布陣とも言える。
小沢さんはじっとガマンの状態が続くと思うが、小沢シンパ議員は黙ってはいないだろうから、それが表に出だしてくると、マスコミに格好の攻撃材料を与えてしまうことになるから、小沢さんも抑えるのに苦労することになるだろう。
組閣もされてないときから文句を言うのは控えたいが、一つだけ言わせていただければ、佐藤優氏が指摘している鳩山総理が辞任に追い込まれた直接的原因である「普天間基地移設」との整合性がこの布陣では全く無いということだ。
佐藤氏が言う。
≪「ここで誰を次の総理にするのか。菅直人副総理(兼財務大臣)を新総理にしても、辺野古への普天間移設を決定した閣議了解に署名している。普天間問題で総理の交代が起きるのであれば、筋が通らないではないか」≫(現代ビジネス 2010年06月02日)
世論調査で支持率が回復傾向にあるとはいえ、菅さんはじめ「辺野古案」に署名した閣僚が留任している現状で、沖縄の人たちになんと説明するのか。
本ブログでは今後、枝野氏の幹事長起用もあり、菅政権に対しては「ノーサイド」のスタンスをとっていきたいと思っている。ただし、小沢さんが民主党にいる限りは民主党自体は応援していきたい、という矛盾がはらんでいるのだが・・・・。
先日こんなコメントが寄せられた。
≪ユーチューブで「佐藤優 官僚のクーデター」と検索するば、佐藤優さんが昨日民主党代表選直前に出演したラジオ番組「くにまるワイド」がアップされています。
番組を聞くと、管直人が「小沢さんには静かにしていてもらいたい」と言った言葉が「無知蒙昧な国民は黙ってろ」という意味だと分かりました。
霞ヶ関官僚は責任を取らない。マスコミ官僚も責任を取らない。その官僚機構に管直人が取り込まれている実態が分かります。
既得権益という既成事実こそが最大の「匿名性」なのだということが分かります。
最大の匿名性はネットの匿名ではありません。最大の無責任な匿名性は「既得権」という官僚支配権力だということが分かります。霞ヶ関もマスコミも「組織」という匿名性に隠れて責任を取らない。「無責任という特権」で国民を支配してきた。そしてこれからさらに「責任を取らなくても保身される官僚権力」が日本を覆う。これはかなりヤバイ。
佐藤さんも国民が相当危険な状態になっていると感じているようで、いつになく熱がこもっています。≫
早速、ユーチューブで検索し、≪ラジオ番組「くにまるワイド」を聴いてみた。
http://www.youtube.com/watch?v=TjDjRR7TZX0&feature=related
佐藤優氏の話は「微分・積分」から始まった。(要約)
≪鳩山さんが普天間問題で失敗したのは数学の微分法で解決しようとしたこと。微分法は今ある状態からどう変わるか。たとえば、天気予報は微分法の考え方で見ている。半年前のことは関係ない。直前の事でどう動くかを見るのが微分法。沖縄の人たちは(基地問題を)積分法で考えている。過去に何があったかを見るのが積分法、歴史学者とか歴史に重みを置く、過去にこだわる人というのは積分法。前のほうしか見ない人は微分方。今回沖縄が積分で動いているということに、鳩山さん数学者なのに気づかなかった。≫
わかったようなわからないような・・・、次の鈴木宗男議員から電話があった、というのは、わかりやすかった。
≪28日の夜、珍しいことなんですけど鈴木さんのほうから電話かかってきて、ものずごく切羽詰っている声だった。
「佐藤さん大変だ。」と言うから、どうしたんですか、と聞くと「小沢さんとサシで会ってきたと、そしたら小沢さんが『全く普天間の問題はなってないと、防衛省も外務省も全く説明しない』。そして、『平野官房長官も全く説明してこない』(党幹事長にも)と、ものすごく文句言ってたと。
そこまでだったらわかるんだけど、意見交換した後いつも別れ際に、「でも鳩山総理、一緒に支えていかないとな」と必ず最後に言って「あなたも支えてくれよな」で終わるところが、28日にはその一言がなかった。
鈴木さん政治家、長いから、最後の言葉が無かったんで、すぐに電話よこしたようだ。「佐藤さん、そうとう異変がおきてるぞ、と、鳩山と小沢の関係で、深刻なことがおきてる」と、こういうんですよ。「鳩山辞めろというかたちで、小沢さんが腹括ったと俺はみてる」、「鳩山は、ならばあなたも辞めてもらいましょ、というかたちでカードを切ってくるんじゃないかと、大変な攻防戦が始まると、こういってましたよ、鈴木さん、28日の夜遅い時間電話かかってきて、だから2日の事態(鳩山総理辞任)を聞いて、やっぱり起きたかという感じでした。≫
やはり、28日の鳩山オバマ会談で、連立与党に相談すらなく日米合意を取りまとめていたことになる。住民と3党、米国の3者に合意を取り付けると言っておきながら、アメリカとの合意のみを取り付け、「辺野古」に決めれば、自分でしなくても辞任に追い込まれるのは時間の問題だった。
ここに、外務省が深く関与していることを佐藤氏は匂わせている。
日米合意文書で外務省が"意図的な誤訳"をしている、と指摘している。
「without significant delay」を通常は「遅滞なく」と翻訳し、合理的、正当な理由なくして遅らせることはできない。
逆に言えば、正統な理由があれば遅れてもかまわない、ということになる。
アメリカとしては「遅滞なく」でいいとしていた。
外務省は、それを「遅延なく」と意図的に翻訳した。
≪両政府は,代替の施設の環境影響評価手続及び建設が著しい遅延がなく完了できることを確保するような方法で,代替の施設を設置し,配置し,建設する意図を確認した。≫(外務省HP) http://www.mofa.go.jp/mofaj/area/usa/hosho/joint_1005.html
英文:≪Both sides confirmed the intention to locate, configure, and construct the replacement facility in such a manner as to ensure that environmental impact assessment procedures and construction of the replacement facility can be completed without significant delay.≫
ここに構図が見えてくる。
まず佐藤優氏も次のように書いている。
≪鳩山総理は、現状の力のバランスでは、官僚勢力に譲歩するしかないと判断し、レトリックはともかく、辺野古案に回帰した。前に述べたように、鳩山総理の認識では、これは暫定的回答で、段階的に沖縄の負担を軽減し、将来的な沖縄県外もしくは日本国外への模索を実現しようとしているのであろう。
しかし、この状況を官僚は「国家の主導権を官僚に取り戻した象徴的事案」と受けとめている。
小沢幹事長は、この象徴的意味を十分に理解している。普天間を突破口に、官僚による静かなクーデターが始まった。このままだと民主党連立政権が政治生命を喪失し、主導権を官僚に握られる危険がある。
鳩山総理にとっては、戦術的妥協に過ぎない今回の普天間問題の処理を、小沢幹事長は戦略的瑕疵で、このままでは権力が官僚に奪取されると危機感を強めている。
このような現状認識の相違が鳩山総理と小沢幹事長の間をかつてなく緊張させているのだと筆者は見ている。「友愛」のベクトルを再び国民に向けることで、態勢を立て直すことを小沢幹事長は考えているのだと筆者は見ている。≫
鳩山総理と小沢幹事長の間を緊張させる官僚の「罠」(現代ビジネス 2010年06月02日)
http://gendai.ismedia.jp/articles/-/643
これは、一連の「検察の暴走」で、「国家の最高権力者」は官僚である、ということを学んだ。そしてマスメディアが結託し、一方的な情報操作で国民の目を曇らせる。
この辺野古案決定のプロセスは、その同じ構図が、霞が関の全ての省庁に言える、ということを見せつけられた。ここに小沢さんが固執する「脱官僚支配政治」があるのだが、佐藤氏が「新しい体制化での民主党は、自民党政権以上の官僚支配政治になる可能性を秘めている」という主旨のことを言っている。
要約・加筆すると
≪民主党の中に官僚勢力がいる。官僚とその政治家ががっちり手を組む可能性がある。例えば、若い新聞記者というのは、官僚をいい人たちだと思っている。国家のために安い給料で夜遅くまで仕事をしている。接してみると決して上から目線ではなく謙虚な人も多い。と次第に取り込まれ、官僚からの一方的な情報でもいいことしか書かなくなる。官僚の目線にたって報道している。
これとまったく同じで、民主党の中には最初から官僚勢力がいて、そうではない議員も、官僚(特に高級官僚)と接していく中で取り込まれていき、次第に官僚の目線になって仕事するようになる。その結果、官僚支配が民主党政権ですすんでいく≫
と、私見もかなり入って大幅加筆してしまったが、佐藤氏が言っている主旨はこのような内容であった。
そういえば、辻元清美氏が社民党の連立離脱に伴い、国土交通副大臣を辞任するとき、前原国交相と抱き合い、「国交省には利権の巣窟(そうくつ)のイメージがあったが、(職員の)みんなが変えていこうという思いに賛同してくれた。辞めるのはさみしいしつらい」と言って号泣していたのを思い出す。
参照:辻元・国交副大臣が辞表提出 (2010年5月31日12時37分 読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20100531-OYT1T00520.htm?from=main1
鳩山さんも結果からみれば、最後は官僚に取り込まれ、操られて辞任にまで追い込まれた、ということもできる。
小沢さんはそれを一番よくわかっている政治家である。
これから「脱官僚支配」を中心に「菅政権」と「菅民主党」を客観的に監視していこうと思っている。
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