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菅政権の今回の露骨な「小沢派一掃人事」は、もちろん、菅、鳩山、そして小沢の間で、裏取り決めがあるということを、わかっていたとしても、少し感情的になってしまう面がある。私の昨日のツイッターも大荒れで、フォローいただいている方には申し訳ないが、それでも、表層的に起こっている事実だけみれば、政権交代を希求し、既得権益の打破を求めてきた有権者からすれば、許しがたい状況になっている。
この一ヶ月で、普天間の海外移設を目指した鳩山政権が、アメリカや、マスコミ、売国派官僚の圧力もあって倒閣され、あくまで「海外・県外」への基地移設を求めた社民党は、連立政権を離脱。小沢は失脚し、鳩山政権の次の菅政権では、「小沢派一掃」という、クーデターにあってしまった。そして、官邸と、党内の主要人事として、反小沢の急先鋒として、国策捜査である西松事件でさえも、権力闘争に利用してきた仙谷と、枝野が仕切ることになった。
選対委員長は、テレビタックル芸人で、前原グループの安住淳である。なんだかもう、むちゃくちゃだ。また菅新首相は、普天間問題もまず日米合意ありきだとして、社民党の連立復帰の芽を摘み、本人は、財務省の思惑通り、消費税増税に踏み切るつもりだろう。そして、公約だったはずの、官僚改革にも十分に手をつけず、「事業仕分け」というマスコミ向けのパフォーマンスで、国民の目を欺くときた。
すべては、アメリカ、マスコミ、売国官僚、財界など、いわゆる「既得権勢力」の大勝利に終わった。さぞ、ナベツネや、氏家、日枝、船橋洋一といったマスコミ界の重鎮は満足だろう。マイケル・グリーンや、キャンベルのようなジャパンハンドラーズも、いまごろ祝杯をあげ、酒盛りをしていることだろう。
それにしても、八ヵ月半前、既得権益の打破を願って、政権交代をしたはずが、なぜ、いつのまにやら、まるで、自民党時代に戻ったようになってしまったのか。おそらく、小沢と菅、鳩山はこの一連の強行日程からすると、裏では、きちんと計算して動いているだろうとわかりつつも、かなり、気持ちとしては、荒れ模様にもなってしまう。
それでも、当初の思惑通りか、民主党の支持率は急回復を見せることになる。菅新首相に期待57% 緊急世論調査、民主支持急上昇(共同) 民主党の支持率も前回比15・6ポイント増の36・1%に上昇し、自民党の20・8%を大きく上回った。参院選比例代表の投票先でも民主が12・7ポイント増の32・6%と、自民の23・4%を引き離した。前回は政党支持率、投票先ともに自民が政権交代後初めて民主を逆転したが、短期間で民主が「第1党」に返り咲いた。しかし、こんなことで、民主党は喜んでいていいのだろうか。
インターネットでさまざまな人の意見を読んでいると、要するに、参議院選挙まで約1ヶ月と迫ったところで、新首相でのぞめば、支持率もある程度キープをしているし、また、マスコミも、これまで小沢バッシングを徹底的にやってきたので、逆に、マスコミの望みどおりに、「反小沢内閣」「反小沢・民主党執行部」をつくったとすれば、この一ヶ月の短期間で、叩きにくくなるから、有効な作戦であるという意見もある。
確かに、選挙のことを考えれば、それはそうだろう。だが、それでは、マスコミの顔色を見ながら、わが国では、首相の人事さえも変えなければいけないという話になり、だからこそ、この八ヵ月半に見られた、マスコミの異常なまでの偏向報道や、世論調査を利用した過剰な政権バッシングという手法を、「政治」として、認めざるをえないということになる。
だから、ナベツネのような、情報マフィアで、CIAとの関係も取りざたされている人間や、機密費漬けになったマスコミの政治部記者たちが、我が物顔に、この国を闊歩しているわけである。
<「無党派層」「B層」をコントロールしているのは、われわれマスコミである。時の政権は、マスコミに屈服すべきだ、と。>
私は一連の流れを見ていて、今の民主党に、なんともいえない嫌悪感を、おぼえつつあるのだが、それがなんなんだろうか、と昨日ずっと考えていて、はたと気づいたのが、要するに、今の民主党は、やっていることが、コイズミ政権のマスコミ対策と似てきているのではないかと。
郵政選挙は、「小泉劇場」の最たるものであったが、あの時は、党内の権力闘争を、マスコミを使って、「勧善懲悪」の図式で描かせることによって、野党の存在を埋没させ、また、その他の年金問題などの重要問題から、世論の関心を煙にまくことに成功した。
今回一連の、反小沢政権の樹立が、「小沢・菅劇場」だと、仮にしたら、やはりこれも、党内の権力闘争というように、世間の関心を集めさせて、野党・自民党などの存在感を埋没させ、また、普天間問題などの重要問題を煙にまくことになる。
要するに、小泉政権も、今の菅政権も、やろうとしていることは同じじゃないかと。で、おそらく、9月には、小沢派の処遇も含めて、組閣のやり直しをするのだろう。だから評判の悪い大臣たちも、いったん留任をさせた。なんだ、やっぱり出来レースか・・・とも思うのだが、この虚しさはいったいなんだろうか。
民主党は、小泉劇場を通して、衆愚政治の中での、マスコミ対策や、選挙対策を学ぶのならば、その後の、自民党の末路についても、よく学んだほうがいい。あのような、茶番の小泉劇場を繰り返したおかげで、それまで自民党を強力に支持してきた、地方のお年寄りなど、一般人の支持層は愛想を尽かし、それで自民党の支持基盤はガタガタになった。
その結果、無党派に頼らざるをえない自民党となり、選挙の度に「顔」をとりかえなければ、選挙が戦えない、と言い出す議員だらけになり、または、公明党の創価学会票をあてにせざるをえなくなった。民主党の国会議員はツイッターをよくやっているから、もう感じはじめていると思うが、それまで、民主党の強力な支持基盤でもあった「政権交代で、既得権打破を希求する」といった人々が、今回の菅新政権の強引なやり方に、かなり批判の声があがっているわけだ。
これは私自身も含めてなのだろうが、それまで、民主党を信じて、国策捜査を批判し、米国への従属主義を批判し、マスコミを批判してきた熱心な支持者ほど、今回の、菅新政権のやりかたには、強い違和感を感じている人が多いのである。もちろん、民主党は、国民の側を向いて、国民のための政治をすればいい。そのためには数も必要である。しかし、ポピュリズムの風にのって、マスコミや、無党派層の側ばっかり向いて、いきあたりばったりの、選挙をやるつもりであるならば、一方で、それまで、強い覚悟をもって、民主党を支持してきた強力な有権者を失っていくというわけだ。
そこは、小泉劇場の失敗から、民主党もよく学んでほしい。私個人のところでいくと、少なくとも、次の参議院選挙は、枝野幹事長と、安住選対委員長が仕切る民主党の選挙に対して、賛成票を投じることは、感情的にかなり難しいものがある。おそらく、ここは国民新党に入れるか、社民党に一票を投じるつもりである。
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