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http://blog.livedoor.jp/ikedakayoko/archives/51419524.html
2010年06月05日00:00
これは、ある方のサイトからの転載です。さて、どなたが書いたものでしょうか。
「……民主党の基本的考えは『沖縄の米軍基地の整理縮小のため、国内外への移転を含め積極的に推進していく』と、基本政策に述べている。そして沖縄の米軍基地の人員でも面積でも半分以上を占める海兵隊基地が『国内外の移転を含め』整理縮小の検討対象にになることは当然のこと。民主党の沖縄政策の中では『アメリカの東アジア戦略構想を再考し、米海兵隊の他地域への移駐を積極的に議論する』と明記されている。
実際に民主党の中で海兵隊の米国内への移転は有力な意見として何度も議論されてきた。私の参院選挙中の沖縄での発言はそうした背景のもと行われたもので、その場の思いつきでもリップサービスでもなく、民主党の基本政策と矛盾してはいない。基本政策より多少踏み込んだ表現があるとしても、それは政治家としての私の責任で述べたものである。
私自身3年程前民主党の代表として訪米した折にも、アメリカの当時の国防次官にこの主張をぶつけたことがある。国防次官は厳しい顔でメモを見ながら『北朝鮮に対する誤ったシグナルになるから沖縄から海兵隊は撤退はするべきでない』と反論してきた。その理屈も一部理解はできるが絶対ではない。実際には海兵隊基地を米国に戻すより日本に置いていたほうが米側の財政負担が小さくてすむという背景もある。北朝鮮の状況や日米の財政状況が変わってきている中で、沖縄にとって重い負担になっている沖縄海兵隊の日本国外移転について真剣な検討が必要。」
鳩山前首相ではありません。菅直人新首相の、2001年8月19日付の文章です(こちら)。
http://www.n-kan.jp/2001/08/post-1553.php
ところが、その菅さんが今月3日に党代表選に向けて出したペーパーには、こうあります(こちら)http://mainichi.jp/select/seiji/news/20100604k0000m010110000c.html
「日米合意を踏まえつつ、これからも沖縄の負担軽減という目標に向かって大きな息の長い努力が必要だ。」
うーん。前者は911でアメリカの政軍産勢力が猛々しく前面に躍り出る直前、9年前の言葉とはいえ、後者は大幅後退どころか、180度の方向転換のように読めますが、どうなんでしょう。なにしろ、「日米合意を踏まえつつ」ですから。
この10年、民主党がじわじわと私たちの心を捉え、政権交代にまで至ったのは、対米盲従・霞ヶ関主権で回っていた戦後のこのくにのあり方を、その副作用として蓄積されていったさまざまな深刻な問題をその現場から考え直し、対策を一つひとつ積みあげてがらりと様変わりさせようという、まじめな努力の結果だったろうと思います。
55年体制勢力は、最後に小泉政権で行き過ぎた対米盲従を演じて、燃え尽きるろうそくの炎が一瞬燃え上がるようにその正当性を使い果たしました。その象徴が、任期の最後にアメリカを訪問した時、エアギターでプレスリーのまねをするという、かれを選んだ主権者としては顔から火が出るような元首相のパフォーマンスでした。
当初マスメディアには、政権交代はあくまでも敵失に助けられた結果だ、という論調が優勢でしたが、そればかりではなく、対米盲従勢力の自滅と必然的な表裏一体をなすように、自公政権の陰で的確に問題を拾いあげてきた民主党のまじめな営為が評価されたのだと、私は思います……思っていました。
そうしたところが、菅さんの「日米合意を踏まえつつ」です。9年前のまじめな、ということは党名を裏切らない民主主義の政党としてアメリカではなく自国の市民の意向を汲もうとしていた野党時代には、沖縄の「重い負担」を看過できないとして、「海兵隊の米国内への移転」を真剣に議論していたのに。
海兵隊基地が日本にあるのは、その「ほうが米側の財政負担が小さくてすむ」からだと、正しく把握していたのに。アメリカに意見を言い、北朝鮮のことを持ち出されても、それは「絶対ではない」と踏ん張っていたのに。抑止のよの字も言わなかったのに。
自公から政権交代して民主中心の鳩山政権へ、そして菅政権へと代わる中で、「普天間返還は辺野古新基地建設と抱き合わせ」という従来案が、一瞬揺らいだだけで元通りにおさまり、アメリカと対米盲従勢力にとっての雨降って地固まるになってしまっては、私たちがこのくにの真の主権者になる日は、100年待ってもやってきません。
菅さんは、このくに初の市民運動出身の総理大臣です(ついでに、東京選挙区からは初めて?)。弱小な党で苦労しながら主張をつらぬいていた頃から、いつの日にか総理大臣になると公言してはばからなかった菅さん、当時私はまさかと思っていましたが、失礼しました。野望を果たされましたね。おめでとうございます
。鳩山さんという、保守政界と財界の閨閥出身の前任者は、民主党が真の意味で市民の党となるためのステップだったのでしょう。労組出身でもない菅さん、神近市子さんに恥じない、市民の立場をなにより重んじる政治をしてください。
時あたかもアメリカは、海兵隊のグワム移転費用の70%を予算から削ったところです。辺野古は実現不可能だから、ということのようで、これをもって「沖縄の民意を、知事をなんとかしろ」と日本政府への圧力(恫喝)を強める気でしょう。けれど、菅首相は、相手が踏み込んできたこの流れを利用して、背負い投げで一本とれると思います。
つまり、「貴国が辺野古に固執する限り、新基地はつくれないということがおわかりなんですね。それを踏まえて貴国が予算をつけず前提条件を変更したのですから、ここは仕切り直しと理解していいですね。時間がかかりそうですから、まずは普天間閉鎖の日程について話し合いましょう。貴国の国内法に照らしても、貴国の国外基地運営の実態に照らしても、こんな基地はあってはならないのですから。
そのことを、わが国の広範な市民が知ってしまいました。かくなるうえは、普天間は閉鎖するしかありません。さもないと、対米感情はますます悪化して、基地使用は支障をきたすことになりますし、良好な両国関係は望めなくなります。
11月の米国債30兆円償還時にも、貴国の借り換えを許すことにこのくにの市民は難色を示すでしょう、なにしろ、沖縄を先頭に、わが国の主権者はこの問題で内閣を倒すほど先鋭になっていますから」とアメリカに通告することこそが、逆に「日米合意を踏まえ」ることだと、私は思います。
そして、冒頭引用した9年前の初心を裏切らない、ということだと。
おとといの記事「東京メディア発 沖縄への涙 升味佐江子さんin「パックインジャーナル」は、たくさんの方が読んでくださいました。ありがとうございます。テープ起こしした甲斐がありました。http://blog.livedoor.jp/ikedakayoko/archives/51417204.html
ツイッター族のみなさんと並んで、とくに知久寿焼さんのサイトから飛んできてくださった方が多かった。知久さん、ありがとう。 http://www.officek.jp/chiku/
なかなかライブにおじゃまできませんが、今度行ったら、「VIP用パイプ椅子」を出してくださいね。なにしろ歳なので、ずっと立っているのはつらいのです。沖縄にも、いつもすれ違いですが、こんどはいっしょに高江に行きましょう。
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