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◆霞が関(官僚)が笑うヾ( `▽)ゞ 子ども総理に子ども大臣!!
GENKIのブログより一部転載
http://ameblo.jp/hirokane604/
この記事の意味するところは、菅内閣に対する叱咤激励であるということを
掲載するに当たり一言申し添えておきたい。
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http://gendai.ismedia.jp/articles/print/636
東京新聞論説委員・長谷川幸洋氏が、安倍政権下での"盟友"で、財務省の異端児として知られた嘉悦大教授・高橋洋一氏とともに、鳩山官邸失敗の要因と末期症状について語り合った。
●長谷川
先日、財務省の某幹部官僚と食事をした際に、ポスト鳩山由紀夫首相について率直に聞いてみたんです。
「財務省としては、菅直人総理大臣---仙谷由人官房長官なら、文句はないんでしょ?」と。
●高橋
財務省批判の急先鋒である長谷川さんと食事をするなんて、なかなか大胆な幹部だね。財務省お得意の懐柔作戦じゃないの?
●長谷川
役人が記者をポチにする手口は知り尽くしているから、ご心配なく。
●高橋
それで、その幹部の答えは?
●長谷川
一言、「OKです」。
●高橋
なるほど、菅副総理兼財務相と仙谷国家戦略相は、すでに財務省に取り込まれていることが、これではっきりわかる。
最近の二人の言動は明らかな増税路線。
財務省による洗脳は見事に完了しているということですね。
●長谷川
鳩山政権は「脱官僚依存」「政治主導」を掲げて誕生したんですが、実際には予算編成のタイムスケジュールを組んだのも事業仕分けを裏で仕切ったのも、高橋さんの古巣の財務省だった。
「脱官僚」と言いながら、オール霞が関を敵に回すと政権運営ができないという現実的な計算もあって当初は財務省と手を組んだわけですが・・・。
●高橋
財務省は、天下り根絶を叫ぶ民主党を手強いと思っていたはずです。
だから政権発足直後は従順だった。
従来は財務省といえども切り込めなかった各省庁の特別会計に、新政権が手をつける方針を示していたこともあって、むしろ積極的に協力もしていた。
ところが、政権ができて40日も経たないうちに、「おや、この政権は御しやすいぞ」と思い直したんです。
●長谷川
亀井静香郵政担当相が、斎藤次郎元大蔵事務次官を日本郵政社長に起用した一件ですね。
明白な天下りで、なおかつ渡りの典型のような人事を、大臣主導で行った。
しかも鳩山首相は、この人事が自分にとって寝耳に水だったことをメディアに認めたうえで、「能力のある人だから」という理由で追認した。
つまり、大臣の任命であれば天下り問題をクリアできるわけで、官僚にしてみればこれで事実上、天下りはやりたい放題になりました。
●高橋
ついでに言えば、日本郵政の副社長に就任した坂篤郎、足立盛二郎の両氏も官僚OB。
どこが脱官僚依存なんだか。
【イチコロだった菅財務相】
●長谷川
いや、それだけじゃない。
日本損害保険協会副会長だった坂氏の後任に牧野治郎元国税庁長官を押し込んだ。
財務省はこの人事を官邸に知らせず勝手に決めたため、松井孝治官房副長官が激怒したと聞いています。
財務省は斎藤人事で政権の力量を完全に見切って図に乗ったんですね。
そして、評判のよかった事業仕分け第1弾でさらに調子に乗ってしまう。
蓮舫議員などの威勢の良さは、財務省が裏で取り仕切っているからだとメディアが気づき、次第に政治家よりも財務官僚に取材をするようになった。
その結果、何人かの主計官がテレビカメラの前で満面に笑みをたたえながら「無駄が洗い出されてよかった」なんて話しちゃったものだから・・・。
●高橋
「我こそが主役」の政治家たちは脇役が目立つのは許せない、と(笑)。
●長谷川
そう。仕分けに関わったある民主党議員が、「お前ら、テレビのインタビューなんかに答えやがって」と財務官僚を怒鳴りつけたそうです。
また、事業仕分け成功の立て役者だった主計官出身の宮内豊行政刷新会議事務局次長は、完全に干されて邪魔者扱いになった。
●高橋
役人に侮られていることに気づいた政権が反撃に出たわけですね。
すると今度は、財務省も黙っていない。
ということで、ある財務官僚が長谷川さんに怒りの電話をかけてきた。
いわば、密告(笑)。
●長谷川
ええ(笑)、去年の12月25日。
クリスマスだというのに会いたいと言うから何事かと思ったら、「官邸はすごいことになってますよ」とまくし立てるんです。
「成長戦略がないという批判に答えるため、成長戦略策定会議を取材させることになったんですが、テレビカメラが入る前に菅国家戦略相(当時)や政務三役、首相補佐官たちが参加してリハーサルまでやっているんですよ」と。
●高橋
会議が政治主導に見えるよう、アングルまで気にしたわけですね。
いかにも菅さんらしい。
●長谷川
こんなみっともない舞台裏をわざわざバラすのは政権の悪口を言ったも同然。
さらに新成長戦略の基本方針が発表される12月30日朝にも、「今日発表になる成長戦略はひどい内容です」と電話がかかってきた。
ああ、財務省は鳩山内閣に距離を置き始めているんだな、この分だと反乱が起こるぞと思っていたら、本当に起こった。
●高橋
菅さんの立ち往生事件ね。
●長谷川
そう。1月の予算委員会で、藤井裕久財務相の辞任を受けて財務相に横滑りした菅さんが、自民党の林芳正議員から子ども手当の「乗数効果」と「消費性向」について質され、何度も答弁に窮してしまった。
●高橋
「官僚に教えてもらえ!」と野次られていたね。
●長谷川
質問は、遅くとも当日の朝までにわかっているから、財務省は事前に答弁メモをいくらでも用意できたはずなのに、サボタージュしたんですね。
これこそ、役人が政治家を困らせるイロハのイ。
●高橋
「乗数効果」は財政支出の景気刺激効果、「消費性向」は可処分所得のうち消費に回す割合のことで、過去10年の国会で100回以上質疑があった超初級編の質問です。
ただね、あの立ち往生の責任は菅さんにもある。
財務相就任当初は、官邸の副総理室に陣取ったまま、財務省にあまり顔を出そうとしなかった。
たぶん、どんな質問が出ているのか、見てもいなかったんじゃないかな。
「脱官僚」を意識したのかもしれないけど、かえって恥をかく結果になりました。
●長谷川
その後の菅さんはすっかり懲りて、答弁は官僚メモの棒読み。
財務省と二人三脚で増税路線一直線です。
●高橋
次の総理というニンジンもぶら下がっているから、霞が関の横綱・財務省を敵に回したくないしね。
【官僚に転がされる官房長官】
●長谷川
「政権の目玉」になるはずだった国家戦略局構想も、霞が関によって骨抜きにされてしまいました。
●高橋
官邸内に政権運営の司令塔となる国家戦略局を創設し、官僚組織に代わって税や財政、経済運営の基本方針の企画・立案・総合調整を手がけるはずだったのに、政権発足から8ヵ月が過ぎても暫定的な「国家戦略室」のまま。
今年2月に法的根拠を担保するための法案を国会に提出してはいるんだけど・・・。
●長谷川
その法案がまた問題なんですよ。
まず第一に、書いたのが内閣官房内閣総務官室の役人。
第二に、中身も驚くべきもので、「内閣官房に、国家戦略局を置く」とした上で、「国家戦略局長は(中略)内閣総理大臣が内閣官房副長官の中から指名する」となっている。
従って指揮命令系統上、国家戦略局スタッフの直属の上司は、官房長官ということになる。
●高橋
一方で「国家戦略大臣」については法文上、一切の記載がない。
●長谷川
いま仙谷さんが国家戦略相を務めているけど、法的にはあくまで「内閣府特命担当大臣」であって、辞令にさえ「国家戦略」という文言がないんですね。
つまり、現在の国家戦略相は、総理が指名しただけで法的な担保がなく、権限上は官房長官の部下にすぎない。
新法では官房長官との役割分担を明確にして、法的根拠を与えるべきなのに、それもしない。
●高橋
国家戦略局をなぜ官房長官の下に置くかというと、簡単な話なんです。
●長谷川
官房長官は忙しいから(笑)。
●高橋
ご名答。政権のスポークスマンとして朝夕2回の記者会見をこなすための勉強だけでも大変なのに、政権全体の総合調整や危機管理、さらには党との調整もやらなければならない。
だから4省庁(財務、経産、外務、警察)が秘書官を出して支えている。
逆に言うと、霞が関は4人の秘書官を通じて官房長官をコントロールしやすい。
だから、国家戦略局に勝手なことをやらせないためには、官房長官の部下にするのが手っ取り早いわけです。
●長谷川
国家戦略局を、できるだけ権限の小さな組織にしようという霞が関の思惑がミエミエ。
これを見抜けずに法案を出してしまう官邸に政治主導ができるわけがない。
【歓迎! お子ちゃま内閣】
●高橋
長谷川さんは「官邸敗北」の要因として、官僚による「ヘトヘト作戦」も挙げているよね。
●長谷川
ある政務官が嘆いていたんですよ。
「遅い時間になればなるほど面倒な決裁書類が回ってくる。天下り案件とか。おかげで、この間も役所に寝泊まりしましたよ」って。
これって、役人による政治家操縦の常套手段なんですよね。
●高橋
官僚たちは案件ごとに別の担当者が入れ替わり立ち替わりやってきて、大臣や副大臣、政務官に「ご説明」をする。
対峙する側の政治家は、多勢に無勢だから、いくら優秀でもどんどん疲れてくる。
そして、頭が回らなくなった頃を見計らって、普段なら絶対にストップさせられる案件を持ち出し、TKOに持ち込む。
霞が関の伝統芸です。
●長谷川
物事を動かすときに、役人はロジスティックス(発生から到達までの全過程の作戦)をきっちりと作成する。
政治家をヘトヘトにさせるスケジュールを組んでしまえば、役人の勝ち。これぞ「ヘトヘト作戦」。
●高橋
ただし、政治家のほうにも非がある。
自分の日程はこうなっているから、空いている時間はこことここだ、決裁書類は○時までに持ってこい、と指示を出せばいい。
政治主導などと言う以前の、リーダーとしての基本じゃないですか。
●長谷川
民主党の政治家はロジとサブ(サブスタンス=中身、結論)がバラバラなんですよ。
例えば鳩山首相は普天間問題で、移転先の結論もないのに「5月末」というロジだけ作って失敗した。
その逆のパターンが、前原誠司国交相。
「八ッ場ダム建設は中止します」「JALの法的整理はしません」と、ロジをまるで考えずにサブだけブチ上げる。
だから迷走するんですよ。
官僚から見れば、まるでお子ちゃま。
子ども総理と子ども大臣(笑)。
結論に至るプロセスこそが政治なのに。
●高橋
おかげで政治は混乱、迷走しているわけだけど、これは霞が関にとって大歓迎なんですよ。
世の中が、やっぱり政治主導じゃダメだ、政治家には任せておけない、という空気になるから。
●長谷川
現実問題として、普天間基地移設や口蹄疫の感染拡大など問題山積で鳩山首相、平野官房長官以下、各省庁の政務三役は忙殺されていて、一方の官僚たちは「政治主導」による指示が降りてこないからラクしてますよね。
●高橋
その状況に乗じて、官僚たちがいま何をやっているかというと、大臣たちの洗脳です。
大臣に自分たちが実現したい政策を吹き込み、大臣がメディアに向かってそれを発言すれば大成功。
担当者の勤務評定に丸がつく。
大臣のほうも、ポスト鳩山がちらつき始めたから、目立っておきたいという邪心が働く。
●長谷川
確かに、菅財務相が来年度予算の新規国債発行額に言及したり、原口一博総務相が10 兆円の海外投資構想を言い出したりしてますね。
6月には新成長戦略の具体策や参院選のマニフェストが発表されるから、そこに1行でも書かれれば予算に結びつく。
官僚たちによる、大臣を利用した予算獲得競争が繰り広げられているということですね。
読者のみなさんも新聞を読むときに、記事の背景にある思惑を考えながら読んでみるといい。
【敏腕記者と気鋭学者の正体】
●高橋
予算獲得競争には、メディアも利用するんですよ。
つまり、役所のポチ記者に情報を流して、水面下の話をわざと書かせる。
記者は他社が書いていない情報には簡単に飛びつきますからね。
●長谷川
某紙は、経産省のアニメファンドとか水資源ファンド、成長戦略について、決まる前から熱心に書いているけど、あれは経産省のポチがやる仕事。
役所の宣伝に乗せられている。
●高橋
財務省では課長たちに各メディアの"敏腕記者"の担当をさせているんです。
メディアを使って動かしたい案件があると、課長たちがブリーフィングに走るわけ。
それで、翌日の新聞に取り上げられるかどうかで能力がはかられる。
記事にならないと局長に呼び出されて、「なぜ○○新聞には記事がないんだ」と叱責される。
課長同士が打率を競わされているんですね。
だから日頃からポチとのお付き合いが大切になる。
●長谷川
記者の側は、そんな裏があるとは知らずに、スクープを書いたと思って喜んでいる、と。
●高橋
政府の審議会メンバーになっている学者にもポチは多い。
新聞や経済誌に載る有名な先生たちの論文の中には、財務官僚が書いた原稿も少なくないんです。
●長谷川
財務省に批判的な記事が新聞に載ると、財務官僚が新聞社に反論を掲載するよう申し入れて、まず最初にスペースを確保した後で、反論を書く学者を探すんでしょ?
●高橋
そうそう。すべて段取りをして、場合によっては原稿まで用意して、学者の名前で反論を出す。
原稿料は当然、先生のもの。
一度そういう関係になれば、その後は絶対に財務省の応援団になりますから。
●長谷川
知恵者たちの集まりである官僚たちは、政治家もメディアも学者も、あの手この手で操縦している。
「脱官僚依存」「政治主導」と言うなら、民主党政権は霞が関の強かさや小狡さを知った上で使いこなすくらいの力量が必要だということですね。
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