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永田町の注目は、民主党の幹事長人事に移りつつあるが、人選によっては「新・闇将軍」時代の到来となるかもしれない。
鳩山首相、小沢幹事長がそろって辞任を表明した2日。早くも永田町が後継選びに向けて動き出した。ある民主党議員は「後継首相は、菅さん(副総理・財務相)で決まり。問題は幹事長に誰を据えるか。選挙を取り仕切る幹事長が小沢さんに近すぎる人物だと、『傀儡』ということでマスコミに叩かれる」。
4日の両院議員総会で、すんなり菅氏が民主党代表に就いても、それは小沢氏のグループの支援を受けてのことだ。党内最大勢力である同グループと手を組まなければ首相の座を掴むことはできない。どう転んでも「傀儡」との批判が付きまとうことになる。しかし、小沢氏が重視するのは「幹事長」の人事だとされる。
小沢氏は、自民党を支え続けてきた業界団体を取り込むことに精力を注いできた。農協、土地改良、医師会、歯科医師会など、かつて自民党の大票田だった組織は、政権を取った民主党に傾いている。後任の幹事長には、そうした路線を継承することのできる人材を送り込みたいはずだが、誰がなっても小沢氏ほどの豪腕は期待できない。小沢氏が、後ろから支えるしかないのが現状だろう。首相も幹事長も小沢氏の影響下、ということになる。マスコミは、かつての小沢氏の政治の師・田中角栄元首相と小沢氏をダブらせる報道を展開するだろう。「新闇将軍」の誕生である。
小沢氏が幹事長を辞めても、実質的な小沢支配は終わりそうにない。
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