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れんだいこのカンテラ時評742 れんだいこ 2010/06/02 22:39
【鳩山首相辞任考】
2010.6.2日、鳩山首相が辞任表明した。これを確認しておく。
この日、鳩山首相は、民主党両院議員総会で「この職を引かせていただく」と述べ正式に辞意を表明した。同時に小沢幹事長を道連れ退任させたことも明らかにした。鳩山首相は、退任理由について、米軍普天間飛行場の移設問題をめぐる辺野古案への差し戻し、社民党の連立離脱などでの政権運営の混乱の責任、「政治とカネ問題」を挙げた。「国民が聞く耳を持たなくなった」と指摘し神通力切れを認めた。なお政治資金問題に関連して小林千代美衆院議員の辞職を促した。これをどう評すべきか。またぞろ森田実を始めとするピンボケ評論が罷り通ろうとしているので、れんだいこが棹差しておく。
そもそも鳩山首相辞任は致し方なかった。本人も認めているように完全に食傷されており、賞味期限切れであった。問題は、小沢幹事長道連れ退任は如何なものであろうかということにある。マスコミ好みの「鳩山善玉、小沢悪玉」論からすれば、小沢同時退任は当然と云うことになろうが、「小沢善玉、鳩山悪玉」論を掲げているれんだいこの観点からすると、「鳩山らしいイヤラシイ抱き合わせ心中」の強制でしかない。なぜなら、政務の鳩山は次から次へと失態していたのに比して党務の小沢は賢明懸命に仕事をこなしていたからである。よって、一般通念からすれば、仕事のデキが良い者を辞めさせる理由がない。鳩山が自爆すれば良いだけのことである。
しかしながら、鳩山は小沢を道連れにした。前日の6.1日の鳩山−小沢会談後の記者団通過時の左手の親指立ててのサインは何であったのか。普通は「ヤッタぜベイビー」サインと解き、「うまく行った」と告げていると読む。では誰に向けてのサインであったのだろうか、ここを詮索せねばならない。これは、鳩山がなぜ小沢を道連れにすることに拘ったのかを解明すれば解ける。こういう場合、来る参院選の影響という観点から考えるのが一番的確であろう。小沢幹事長采配下での選挙戦突入は、民主党にとって不利なのか有利なのか。一概には言えないが有利と見る。参院選は後1ケ月有余、いよいよこれから小沢采配が光るところである。それを阻止したことになる。では、鳩山は何故に参院選の為に党の為にならないことを承知で小沢を道連れにしたのか、ここを切開せねばなるまい。
れんだいこは、先祖墓蹂躙事件以来、公然と鳩山を掣肘しコントロールし続けている背後のネオシオニズム奥の院の指令によると見立てる。ネオシオニズム奥の院は、鳩山辞任後、民主党内で小沢の影響力が一層強めることを最も恐れている。子飼いの岡田、前原、仙石、枝野辺りでは太刀打ちできず、何より鳩山引退のきっかけとなった辺野古案差し戻しに尽力した手合いでは党内も世論も許さない空気を察知している。そこで何はともあれ小沢引きずりおろしを鳩山に命じ、鳩山はその意を受け、小沢、興石、平野との四者会談で強引執拗に抱き合わせ心中を迫り、その結果としての「ヤッタぜベイビー」サインであったと思われる。しかし、こうなると、鳩山は引き際でもミソをつけたことになる。
鳩山は、その後の首相官邸での記者団の質問に答え、「次の総選挙には出馬はしない」ことを明らかにしている。但し、任期途中での議員辞職は否定した。また、民主党代表選への出馬を表明した菅副総理に対して、「影響力を行使してはいけない。(後継)指名する意図はない」と話している。それなりの鳩山美学であろう。問題は鳩山政治のオタク性にある。ここを衝かない鳩山政治論は民主党の今後の為に良くない。れんだいこが見立てるところ、鳩山政治とは終始一貫、「改革仮面」を被った政治の遊び人性にあったと思われる。その意味で小泉式劇場型政治とハーモニーしている。恐らく背後の指示勢力が同一な為と思われる。
民主党が教訓を得るべきは、数々の大衆受けの公約は良いとしても、田中角栄式「政治は生活である」とする責任政治を全うせねばならないと云うことではなかろうか。この姿勢があれば、「米軍普天間飛行場の移設問題をめぐる辺野古案への差し戻し」など有り得なかった。選挙前にそう主張し、選挙後に首相の口から何度も「国外、最低でも県外」と繰り返している以上、後になってそれは首相個人の発言に過ぎず党の公約ではないなどと云う云い訳が通用する筈がない。ましてや自ら「5月末期限」を云い、それで時間を稼ぎながら、期限を迎えると「必ずしも5月末に拘らなくても良い」などと云いだし、その舌の根も乾かぬうちに急転直下辺野古案に差し戻した。この間、徳之島で移転騒動が起きている。こういう政治芸は遊び人のそれ故に起こるものであって、責任政治を引き受ける事を自らに課している者には有り得ない。れんだいこが、本質的に政治遊び人と断ずる所以である。
退任表明での「自分自身が政治資金規正法違反の元秘書を抱えていたなんてことは、私自身まったく想像だにしておりませんでした」も胡散臭い。元秘書にしてみれば迷惑な云われ方であろう。そう云えば、マミー献金もウソ臭い。あれが果たしてマミー献金なのかどうか詮索されていないが、それは一部であって変な筋からの献金が含まれていたことが十分考えられる。故人献金もケシカラン。政治資金収支報告書に記載されておらず、小沢のように記載している事例に比べてよほど悪質ではないか。その鳩山が小沢降ろしに「政治とカネ」問題を引き合いに出し引責させたというのも臭い話である。
そういう訳で、政権交代第二政権は愚直な者が望ましい。愚直ではあってもネオシオニズム奥の院に愚直なシオニスタンではイケナイ。論外である。政権交代効果を継続する有能の士を選出せねばならない。「道半ば」の観点から鳩山辞任を惜しむ声が為されているが、れんだいこには鳩山政権が政権交代事業の推進力になっていたとは思われない。むしろ前原の如く公約阻止に動いている面が強い。ヤルヤル詐欺政権という批判は当たっていると見立てる。鳩山政治のそういうオタク性、本質的に遊び人性が総括されねばならないと思う。
既に管が出馬表明している。無難と云うことになるのだろうか。但し、管が愚直な人物であるかどうかは疑問である。特に昨今では消費税増税にシフト替えしているので危険極まりない。「私の任期中は上げない」と公約しない限り支持し難い。今安易に財源不足解消策として消費税論議にのめりつつあるが、消費税は政治の薬物中毒税であり、根本から見直す時間が必要である。そういう意味で、「私の任期中は上げない」と云わせない限り、管に対しても端から警戒してかからねばならない。
もとへ。鳩山内閣は近く総辞職。民主党は後継代表を選出する両院議員総会を4日に開催する。その後、国会での首相指名選 挙を経て新政権を発足させる方針だと云う。16日までの会期を延長しない方針のため、残りの審議日数を考えると、郵政改革法案の今国会での成立は困難な情勢となったとある。いろいろ云いたいことはあるが見守るしかなかろう。民主党の能力がみえることになろう。
2010.6.2日 れんだいこ拝
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