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鳩山、小沢の辞任の報を受けて・・・私が民主党政権に期待したことはただ一つだけである。それは、霞が関による高度な独裁国家という、およそ民主主義とはかけ離れたこの国の本質を根本から変え欲しいということだった。小沢一郎が民主党の党首にするとともに自民党の凋落が顕著になり、民主党政権の誕生が次第に現実味を帯びてきた昨年春、次期総理大臣の有力候補だった小沢は西松問題という「事件」をでっち上げられたことをきっかけに辞任した。

が、その後、鳩山由紀夫が党首として民主党を引っ張り、結果的に政権交代は実現した。当初、私はこれで霞が関独裁に終止符が打たれるのだろうと思っていた。ところが、真の意味での権力交代はまだ実現していなかった。したたかな権力者たちは、民主党の中にウイルスを仕込んでいた。

そういう連中が政権の足を引っ張る一方で、霞が関の権力と一体であるという事実を臆面もなくさらけ出したマスメディアは、既得権益を死守するために鳩山政権に対する総攻撃を開始した。だから私は鳩山由紀夫と小沢一郎を応援していた。鳩山が普天間問題でグダグダとやっているのも、実はしたたかに霞が関との権力闘争を勝ち抜く手法なのではないかと考えてきた。

だから、あの煮え切らない、わけのわからない迷走にも一定の評価をしてきた。少なくとも、鳩山があのように迷走したからこそ、普天間問題というのはここまで国民に浸透したと思う。毎日新聞の世論調査によれば、普天間の辺野古移設について52%が反対しているという。また社民党の連立離脱も64％が支持しているとのこと。

つまり、辺野古ではダメだという声が大勢であるから、そして鳩山自身が辺野古移設に反対する態度を覆したから辞任に追い込まれたわけだ。一方、既得権益者たちはどうしても辺野古へ移設したい。日米同盟利権の亡者たちにとって、それ以外の選択肢はないわけだ。と、考えると、霞が関とマスメディアという既得権益者たちは、ついに鳩山と小沢を辞任には追い込んだものの、こと普天間移設問題について考えると、まだまだ辺野古移設は微妙であるように思う。

なにしろ鳩山は辺野古に移設すると言ったことで辞任したのだから。だとしたら、次の総理大臣に誰がなっても（たとえ衆議院選挙をやって自民党が政権に復帰したとしても）、辺野古に移設を強行することはもはや難しい。つまり、鳩山・小沢コンビの霞が関独裁権力に対する闘いはまだまだ終わっていないのであって、これからが正念場なのではないか？

だとしたら、鳩山・小沢コンビはもはや失うものは何もないのだから、霞が関独裁をぶち壊すことに残りの政治生命を賭けて欲しいと思う。
　

コメント
01. 2010年6月02日 18:03:45: txuik0B9a2 　思い切りやってくれ！！
02. 2010年6月02日 18:06:57: KTqizEU00I そのとおりですよ。辞める事で踏み絵(辺野古移設は地元の反対でできない)を敷いたわけです。 この踏み絵は大きいよ。体のいいことだけ言っている選挙目当ての善美や江田にはこの踏み絵の本当の恐さは理解できていまい。 ましてや谷垣や大島なんぞにこの踏み絵を踏める勇気も気もないだろうよ。
03. 2010年6月02日 18:20:17: I6jU2tdAo2 福田総理もぐだぐだやって、給油のタイミングで辞任。麻生は威勢よく反旗を口にしただけで政権交代。鳩山は一生懸命考えて普天間問題でクビ。鳩山、小沢の敵はオバマでもある。角栄から中国と仲良くしようとするとアメリカにやられる。今回も中国と会談したばかり。
04. 2010年6月02日 19:15:31: g3E4ZfkqSY 大胆な改革を遂行できるのは小沢氏しかいない！ 先頭に立って「独立国家」樹立に頑張っていただきたい！ 失脚を狙う謀略者とマスゴミに疑問を抱き 洗脳されない多くの良識ある国民が後押しするだろう 私も一員として応援いたします。
05. 2010年6月02日 19:31:30: DLlLzQBs2w 　国民次第だね。・・・いつの時代も弟子次第。７０人の弟子が宗教を広めた。 １８０人の弟子が官僚総攻撃に移り、国民がそれを支援するかどうかだろ。
06. 2010年6月02日 19:40:22: sVdvHV7WSA 政権が変わったら前政権のせいにして何でもできる。
07. 2010年6月02日 19:50:26: L6YwapgP0w アメリカの軍事的属国、経済的にも精神文化的にも植民地然の我が日本国。 その自覚すらなくしてしまっている多くの日本人。俺は親米的な方だが・・・でも「アメリカ国民の生活が第一」と言わんばかりに御主人さまの機嫌を伺い尻尾を振る売国的日本の官僚とマスゴミ。せっかく多くの国民が始めて選んだ期待の 新政権も・・・いったい、いつになったら普通の独立国になれるのか？　 マスゴミは我らの選んだ首相や政権を非難嘲笑するのも結構だが、それ以上に日本国民の気持ちを代弁してアメリカに文句のひとつでもいったらどうなんだ！ 今や怒りと悲哀と無力感でいっぱいだ。
08. 2010年6月03日 14:31:03: a9wP8Rb0u2 ルース駐日大使を見てごらん。 あれは支配者の顔だよ。進駐軍の顔だよ。 何の遠慮も無く傲慢に命令を下す、日本の支配者の顔だよ。 私達の国は、戦争に負けたときに無くなった。ここはアメリカの占領地であり、私達は無条件降伏とともに、アメリカの虜囚になったんだ。 マスコミも官僚も国のあらゆる機構が、アメリカが、日本を永遠に統治し喰らい続けるためのシステムなんだ。 日本人がそのことに気づくのは、全てを失ってからだ。 すでに、かなりのものが失われている。それこそプライスレスなものが。 豊かな言葉・文化・歴史・人心・それらを支える教育、子ども達の夢、安全な食品、その他大切なものがこれからも奪われ続ける。アメリカの利益の為に。 そして、最後に国民の命を捧げるのだ。アメリカの為に戦って死ねと命令される日がもうそこに来ている。
09. 2010年6月03日 16:26:01: FHVyh15Kso 霞が関との戦いは、本当にこれからだろう。 新政権が誕生した場合、閣僚の記者会見はどうなるのか。岡田大臣などのフリー記者ＯＫ会見は守られるのか。 また「官房機密費を貰っている、記者クラブ」のみに閉ざされるのだろうか。
10. 2010年6月03日 22:36:26: Zkf5AsEg3o 首相の辞任劇は、出来レースのように思える。 なぜなら、 �@首相は普天間の海兵隊基地移転の問題で、日本国中に米軍基地不要の世論を巻き起こしてしまった。 �A首相は基地移転に躓いたことで、辞任に追い込まれた。この事実は次の首相に「日本に米軍基地は不要」と言わしめる強固な地盤を作ってしまった。 つまり、首相の発言した「最低でも県外」が、現実味を帯びてきたことを意味する。 そして、次は霞が関との権力闘争が解決すべき大きな問題。 今後の成り行きを見守りたい。

11. 2010年6月03日 22:47:45: bstuWcLNKU 日本国中に米軍基地不要の世論なんて全然巻き起こっていませんよ。 だからこそ「鳩山は辞職すべき」という意見は世論の2/3を占めていても 「鳩山は普天間の件で辞職すべきだ」という意見は常時50％を割っているのです。

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