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株式日記と経済展望
http://www5.plala.or.jp/kabusiki/kabu217.htm
http://blog.goo.ne.jp/2005tora/
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アメリカは何人の日本国首相の首を撥ね続けるのか? 国内に
外国の軍事基地があると言う事は、その国の属国であり続ける事だ。
2010年6月2日 水曜日
◆日米安保条約とは結局日本が米の軍事的属国であると日本人を意識付けるためのもの? 5月11日 八国山だより
http://blog.goo.ne.jp/pat521215/e/bc4666c1e70524965a464bed8acdc98a
日米安保条約の第5条によれば、自動的に無条件にアメリカが日本を守るわけではない。アメリカも自国(アメリカ)にとって危ないと認めた(判断した)ときに、議会の承認があって初めて行動を起こす。岩上安身による孫崎享氏へのインタビューでもその旨発言されていた(「晴耕雨読」氏 「元外務省情報局長の孫崎享氏インタビュー:岩上安身氏-5」 「元外務省情報局長の孫崎享氏インタビュー:岩上安身氏-5」100320孫崎亨19.flv)。安保条約では尖閣諸島は守られない由。日本が自ら守る必要がある。そうなるとどこが抑止力だということになる。
沖縄に限らない。本土に関しても、松前バーンズ協定によってアメリカ空軍は日本の空を守っていない。その任を担当するのは航空自衛隊であり、陸上自衛隊の地対空ミサイルであり、海上自衛隊のイージス艦である。また在日米軍基地は陸上自衛隊が守っている。さらに海上自衛隊が日本に出入りするアメリカの海軍のも含めてシーレーンも守っている。それでは安保条約の存在意義とは何か。
内田樹氏のブログに掲載されていた5月7日付け記事「基地問題再論」に1つの答があった。内田氏の毎日新聞に掲載されていたコメントである。曰く、
米国は日本に基地を置いている理由の一つは日本が米の軍事的属国だということを私たち日本人に思い知らせるためであり、もう一つは、中国、北朝鮮という「仮想敵国」との間に「適度な」緊張関係を維持することによって、米の西太平洋におけるプレザンスを保つためである。
内田氏のいう「『国内に治外法権の外国軍の駐留基地を持つ限り、その国は主権国家としての条件を全うしていない』という一般論についての国民的合意」が形成されていないということは、自民党政府、官僚、マスコミによる国民に対する洗脳が奏功しているということだろう。思いやり予算を含めて約6,000億円の時日米軍駐留経費を負担している。国民は自らが汗水たらして得たお金で洗脳されているというわけだ。
これこそ税金の無駄遣いの最たるものではないか。防衛にも役立たない。それどころか日本国民のアメリカへの隷属化に使用されている。それならいっそのこと安保条約打ち切りだ。と、言うわけにはいかないが、安保条約で日本が守られていないなら自らの力で守ることにこの6,000億円は充てるべきではないか。このインタビューの中でも日本の防衛産業は現在がたがたになっているとのこと。尖閣諸島をめぐって中国と戦うことになった場合に備えて立て直す必要がある。
基地提供が条約の規定なら、同じく日米地位協定の24条の規定通り、24条2項に規定されているものを除いて、基地使用料をアメリカに負担させるべきではないか。少なくとも思いやり予算は廃止すべきであろう。
内田氏の
米国は90年代にフィリピンのクラーク空軍基地とスービック海軍基地から撤退した。2008年には韓国内の基地を三分の一に縮小し、ソウル近郊の龍山基地を返還することに合意した。いずれも両国民からの強い抗議を承けたものである。
との指摘も興味深い。日本の場合も、在日米軍基地はアメリカにとっては軍略上の利益があるが、基地があることで日本国内に深刻な反米運動がおこるとなればアメリカにとっては外交上の損失、基地縮小、普天間返還に応じるのではないか。鳩山首相の(芝居による)一連の迷走によって沖縄や代替とされた鹿児島をもちろん日本のどこも基地はいらないという気運が高まったのではないか。
内田氏の記事を読んでこのように感じた。
ところで2007年の中国の対日本の輸出額はおよそ15兆円。今後も増え続けることが予想されるがそのような重要な経済の相手国に戦争を仕掛けるということがありうるのだろうか。そんな相手を攻撃するというのは中国国内の経済にも深刻な影響を与え、自分で自分のクビを締める行為になるのではなかろうか。
◆さよならアメリカ、さよなら日本 6月1日 内田樹
http://blog.tatsuru.com/
米軍に日本から出て行って欲しい。
これは沖縄県民と日本のそれ以外の地域の「ふつうの人」の正直な気持ちである。
それなのにアメリカは「出て行かない」。
別に無理強いに居座っているわけではない。
最後の最後で、日本政府が「やっぱりいてください」と懇願しているというかたちになってこうなっている。
なぜ、最後の最後で日本政府が「やっぱりいてください」と懇願するのか。その理由を記者のかたに懇々とご説明する。
理由は「アメリカ軍がいなくなったあと」についてのシミュレーションをすればわかる。
鳩山首相はたぶん沖縄で米軍関係者にこう言われたのである。
「いや、どうしても出て行けとおっしゃるなら、われわれも沖縄から出て行きますよ。でもね、フェイクではあれ核抑止力がなくなった日本列島の国防について、あなた何かプランお持ちなんですか?核武装はおたくの国内事情からしてありえないでしょう。われわれだってそんなもの日本に許すわけにはゆかないし。『東アジア共同体』?おお、結構ですな。でもね、日米安保条約を維持したままの東アジア共同体構想なんか中国が呑みませんよ。ということは、あなたね、われわれが沖縄から出て行くというのは、日米関係は『これでおしまい』ということなんですよ。そのへんのことわかった上で、『国外』とかおしゃってたのかなあ・・・いや、そんな青い顔しないで。われわれだってヤクザじゃないんだ。いつまでも居座る気じゃないですよ。東アジアの軍事的緊張が緩和したらですね、いつでもおいとまする用意はある。その日をわれわれもあなたがたも待望していることに変わりはない、と。ですからね、日米手を取り合ってアジア全域が民主化される日をともに待ち望もうではありませんか。」
そう聞かされて、「ふはあ」と深いため息をついたのではないか、と私は想像するのである。
それくらいの想像は新聞を斜め読みしているだけでもできると思うけど、と記者にはお答えする。
われわれは外交的なフリーハンドをもった主権国家ではない。
繰り返し書いているとおり、日本はアメリカの軍事的属国である。
そのことを直視するところから始めるしかない。
「何ができないのか」を吟味することなしに「何ができるのか」についての考察は始まらない。
(私のコメント)
鳩山首相が辞める事については5月30日にも書いたとおりですが、アメリカの壁に突き当たって普天間基地移転の問題は元に戻ってしまった。5月末に期限を区切った事は7月の参院選挙の日程から見ての期限であり、米海兵隊ののグアム完全移転が不可能になったことで政治責任を取る事はシナリオ通りの結果なのだろう。
鳩山辞任で辺野古への移転も宙に浮く事になりますが、アメリカ軍にとってはグアムに撤退する事は既得権益の喪失になるから反対するのだろう。しかし朝鮮半島で緊張が高まった所でアメリカ軍は軍事的な行動に出る事は無いだろう。国連の制裁決議で終わりだ。つまり沖縄に軍事基地を置いていてもアメリカ軍は北朝鮮と戦争するつもりは全く無い。
韓国の軍艦が北朝鮮の潜水艦に沈められたのだから完全な軍事行動だ。にもかかわらずアメリカ軍も韓国軍も軍事的な制裁をしないと言う事は何のために米軍の軍事基地があるのだろうか? ただ西太平洋の軍事的なプレゼンスの為に居る訳であり、アメリカはイスラエルの為に戦争はしても日本や韓国のためには戦争などはしないだろう。
もし米軍が北朝鮮を震え上がらせるような報復をすれば抑止力としての米軍基地の存在感も高まりますが、中国軍が電撃的に台湾を占領してもおそらく何も出来ないだろう。だから普天間に海兵隊基地があっても抑止力としては何の効果もないことが分かるだろう。(もし米軍が北朝鮮に何らかの軍事的報復をすればこの見方は撤回します。)
日本に米軍基地が85ヶ所もあると言う事は、日本を抑え込むという目的の為であり、中国や北朝鮮に対する抑止力としては意味が無い。北朝鮮はアメリカ軍が動かないと見たから韓国の哨戒艦を魚雷で撃沈したのだ。これでは抑止力の意味がない。最近のアメリカ軍は中国の台頭によってプレゼンスが落ちた事は間違いが無い。
核抑止力にしてもテロリストが核を使う事はあるかもしれないが、国家の軍隊が核を使うのは威嚇の為であり実際に核を使う事は利害計算上ありえない。事実朝鮮戦争でもベトナム戦争でもアメリカ軍は核を使えなかった。いったん使うと防御手段が無いからとんでもない事になると分かっているからだ。
だからアメリカ人の顔を見たら広島長崎に核爆弾を落としたのはけしからん謝罪せよと言ってから話を始めるべきだろう。ところが日本人は優しいからそんな事はしない。核兵器は全人類を滅ぼすだけの威力があり、いったん核戦争が始まれば報復の連鎖で全世界の滅亡に繋がるだろう。だから核の傘もほとんど無意味なのだ。
核が本当に使える兵器ならイラクやアフガニスタンにも使っていれば効果的だっただろう。サダムフセイン政権もタリバンも核を持っていないから核の報復の心配も無い。唯一アメリカに核による報復の権利を有するのは唯一日本であり、広島長崎の報復の為の核攻撃の権利を有している。だからアメリカ軍は日本に今後数百年間常駐して監視し続けるのだ。
アメリカはインドやパキスタンや北朝鮮が核を開発しても結局は経済制裁以上の事は出来なかった。イスラエルも核を持っているとCIAも認めていますがアメリカ政府は黙認している。核を持ってもアメリカに向けたものでなければアメリカは黙認するだろう。アメリカ自身も核は使えない兵器であると認識して、もし使えば全人類が滅びる危険性があると認識している。
核に対して核を持たねば抑止力にならないと言う意見もありますが、一度アメリカのように核兵器を実戦で使ってしまうと核による報復を受けるのではないかと夜も眠れない恐怖感があるだろう。そのアメリカが恐れるのは日本が核武装してしまう事であり、広島長崎の悪夢がアメリカ人の心を苛み続ける事になる。
このようなアメリカ人の日本への警戒心がある限り在日米軍基地が無くなる事は無いだろう。アメリカは日本人のアメリカ人への報復心を無くさせる為に東京裁判を始めとして戦後の歴史教育でも日本を戦争犯罪国家として教育して、憲法まで用意して軍隊を無くさせた。しかしやりすぎれば反動を招くのではないだろうか?
通常の戦争であったのならば50年も60年も経てば戦争は歴史の1ページに過ぎなくなりますが、アメリカが最初に核兵器を使用したという事実が残り、核兵器が人類を滅ぼす事ができるほどの驚異的兵器である事の悪夢から、日本からの核による報復を恐れる歴史的事実が出来てしまった。その歴史的後ろめたさがあるからアメリカの大統領は未だに広島長崎を訪れる事ができない。
沖縄の普天間基地移設の問題は通常ならどうでもいいような些細な問題のはずだ。しかしながら海兵隊基地で一歩譲れば海軍空軍陸軍と問題が広がっていって日米安保全体に広がりかねない。そして在日米軍が撤退すれば日本は自主防衛体制を整えて核武装にまで踏み切るかもしれない。その恐れがあるからアメリカは普天間移設問題を譲れないのだ。
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