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鳩山由紀夫首相が1日、民主党の小沢一郎幹事長と再会談した。首相退陣論の震源地である参院民主党は小沢氏と歩調を合わせるとともに、連立離脱で先鋭化する参院の社民党とも呼応して「鳩山包囲網」を築きつつある。それでも首相は続投に意欲を見せ、強気の姿勢を崩していない。
「みんなの思いをくんで対応する。任せてほしい」。小沢氏と首相との再会談に臨む前、輿石東参院議員会長は参院役員会で約束した。
苦しい国会運営
選挙が近づき、危機感を募らせる参院を代表する輿石氏は、小沢氏の「威光」を借りつつ、決断を迫る戦術をとる。1日の再会談も「国会情勢」が話題に上った。それは政権運営の行き詰まりを首相に悟らせるための材料でもある。
参院で民主党が国民新党などと組む統一会派の議席は122。社民党の連立離脱に伴い、採決に加わらない議長と欠員1を加味した過半数(121)をわずかに1議席上回るだけになった。社民党の委員がいる各委員会レベルでは定足数を満たさず、委員会開会もできなくなる可能性がある。
1日には民主と国民新両党だけでは過半数に届かない参院総務委員会で出席を拒む自民党などに社民党委員の又市征治副党首が同調。結局、放送法改正案の審議は見送られた。参院民主党の高嶋良充筆頭副幹事長は記者会見で「民主党だけで委員会の定足数を満たしていない委員会が多々ある。苦しい国会運営を強いられる」と訴えた。
参院社民「共闘」
首相の問責決議案に社民党が賛成し、思わぬ欠席や造反者も出れば可決の可能性も否定できない。又市氏は記者団に「法案に賛成でも国会運営にはものを言う。首相問責決議案には賛成する」と言明する。
ただ社民党の先鋭化は参院の現象で、衆院はなお協力関係が続いている。又市氏は高嶋氏と同じ自治労出身だ。参院の民主、社民両党が連携し、国会運営の厳しさを演出し「鳩山降ろし」に動いているとの見方も強い。
しかし、たとえ問責決議案が可決しても衆院の内閣不信任案とは違って拘束力はない。首相の続投の意志が固ければ無意味だ。
黙り込む小沢氏
小沢氏は2回にわたる首相との会談とも黙っていたという。自らは口を開かず、相手を威圧する。それが通じず、国会の脅威も感じないとすれば、両院議員総会の開催が最後の対抗手段になる。1日の参院役員会では桜井充参院政審会長が「現場で戦っている候補者の声を首相に届ける場所をつくってほしい」と訴えた。前日の正副幹事長会議でも生方幸夫副幹事長が両院議員総会か懇談会の開催を提案し、小沢氏も「分かった」と応じた。
民主党規約の解釈によっては、両院議員総会で任期満了前の代表選の提起があり、過半数が賛成すれば選挙に持ち込むことができるという。総会ではなく懇談会の形をとったとしても、わき起こった退陣要求で収拾が付かなくなった場合は首相が辞任を決断せざるをえなくなる可能性もある。
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