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2010年06月01日
沖縄から炎上しているこのくにで、政権とりたい人なんているのでしょうか?
・米海兵隊基地辺野古移設に反対84%、賛成6%
・米海兵隊の沖縄駐留は不要71%、必要15%
・日米安保条約は平和友好条約に55%、破棄14%、維持7%
毎日新聞と琉球新報が28日から30日にかけて、沖縄でおこなった世論調査の結果です(記事はこちら)。
辺野古に基地をつくるには、埋め立てを沖縄県知事が認可しなければなりません。仲井眞さんは、認可したら次の県知事選をたたかえないでしょう。知事になってほしいとの呼び声の高い伊波・宜野湾市長は、もちろん認可しないでしょう。辺野古の海を埋め立てる許可を出す知事など、沖縄の人びとは許しません。
そうである以上、辺野古に新基地をつくるなど不可能なのですが、そればかりか沖縄の人びとは、ヨクシとキョーイというおばけにも、「沖縄の地政学的重要性」というまやかしにも惑わされません。前にも書きましたが、何度でも書きます、ケント・カルダー『米軍再編の政治学』にあるように、沖縄は米軍にとってその位置ではなく、「おもいやり予算」と防衛施設庁の手厚い住民対策があるからこそ、意味をもつのだ、と。これは、「おもいやり予算」と防衛施設庁の住民対策さえあれば、沖縄である必要はない、ということでもあります。ただ、現に基地が沖縄にあるから、日米とも財政逼迫の折、基地は沖縄に置き続けるのが合理的なのだ、とうだけの話です。
さあ、どうする、辺野古に舞い戻らせた外務省・防衛省の官僚のみなさん、アメリカのみなさん、そして次期政権を狙う勇気ある政治家のみなさん! こんな状態で政権を担うとは、まさに火中に栗を拾うことにほかなりません。自民党の谷垣サン、内閣不信任案を提出するのはけっこうですが、万が一(と、失礼ながら言ってしまう)政権に返り咲いたら、この沖縄の状況にどう収拾をつけるのか、「腹案」は早いとこ練っておいたほうがいいと思います。「やっぱり辺野古」は、どう考えても「なし」ですからね。
しかも、収拾をつけるべきはもはや沖縄だけではありません。私は、舞台に大きな日の丸が掲げられているところでもお話をします。最近は、「辺野古のおじいおばあこそがふるさとの暮らしを守るほんものの保守主義者です」と言うと、会場いっぱいにうんうんとうなづく動きが、まるで突然のさざ波のように起こります。今や沖縄の心が広く共有されている証です。そのたびに私は、気持ちはいっしょなんだ、と胸が熱くなります。
ブログ「地元紙で識るオキナワ」さんは、ぜひ多くの方に読者登録していただきたいブログです。日々そこに紹介される地元2紙の論評からは、沖縄の怒りがひしひしと伝わってきます。沖縄にはジャーナリズムがある、と思わざるを得ません。おとといの沖縄タイムズには、「今年は2月にタイでの共同訓練があり、グアムで訓練した4月にかけて、普天間に残っていたヘリコプターはたったの2機しかいなかった(宜野湾市の目視調査)」との件(くだり)がありました。ほんとうに、番犬小屋は空なのです。沖縄の方がたがヨクシおばけに騙されないはずです。
宜野湾市では、職員が基地を見張っているのですね。だったら、昔、別府の高崎山で、野生の猿が山を下りてくるのを、観光客向けに「ただいま○匹」と知らせたように、市のサイトで知らせてくださるといいのに、その費用を捻出するためのふるさと納税を呼びかけてくださるといいのに、と思いました。ヘリ部隊が帰ってきて、ここで訓練している時は、「きのうは何時何分にタッチアンドゴーで騒音がどのくらい」とかも。 イタリアにある米軍基地では、昼寝の時間も離発着訓練はしないそうです。なのに、このくにでは深夜早朝もおかまいなしだということを、広く知らせればいい、と思います。
民主党にしろ自民党にしろ、次期政権にとっての秘策は日米合意見直し、これしかありません。その暁には、自分たちが積み上げてきたことを反古にされてたまるかという、骨がらみの官僚体質に縛られて、鳩山政権の担当大臣たちを籠絡し、「国外、最低でも県外」という鳩山さんの思いの実現にまったく協力しなかった外務・防衛の官僚のみなさんは、このたびのやりすぎ、成功のしすぎのために命脈を絶たれることになります。霞ヶ関の従米勢力を無力化する、そのくらいのことをしなければどんな政権も保たない、それほどに、鳩山首相が提起した普天間基地問題は、私たちの目を覚ましてくれました。今のところ鳩山さんには、「適任の」政治家を見極め、その力を結集し、官僚を動かして目的を達成する、という手腕や技術に欠けていたと言わざるを得ませんが、そのおかげで私たちの目に外務・防衛官僚組織(と中央マスメディア、と付け加えたいと思います)の発想と行動があからさまになったのは、このたびの騒動のこぼれ幸いでした。
米軍基地整理に舵を切らなければ、このくにはかれら、疑似冷戦体制を温存することで既得権を得ている勢力によって、早晩つぶされます。
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