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2010-06-01 05:19:05
小沢さんが、鳩山首相を見放した、と言う声が聞こえて来る。
一両日中に、大きな動きがあるらしい。
又一民社党副党首も、何やら言っているようだ。
時事通信に依ると、高嶋良充参院幹事長が記者団に明らかにした事として、民主党の小沢一郎幹事長は31日の党役員会で、鳩山由紀夫首相の進退について「これから決めること」と述べた、と伝えている。
これから決める。
誰が?
鳩さんが<自分>で?
小沢さんが?
党内の動きに抵抗出来なくなって?
参院選への影響が、救い難い所まで来てしまったから?
首相本人は、記者のマイクに向かって、<続投>に「当たり前です!」と答えている。
今回の一連の迷走に対し、私も<腰が抜けてしまう程>がっかりした。
力が抜けた様に、虚脱感と虚無感とに襲われて、何を言うのもおっくうであった。
しかし、それほどよ考えるまでもなく、『辺野古』ですっきりと行く訳が無い事は、明らかである。
<元に戻った>訳では無いのだ。
もしも鳩山清韓が、<自民公明案>をそのまま実行していれば、ここまでの騒ぎは起こる事も無く、政権の支持率が急降下する事も無く、沖縄の犠牲だけがそのまま残る形で決着していた筈である。
それを、鳩山は、わざわざ<問題提起>した訳だ。
<どこか遠く>の事であった<在沖米軍基地>の持つ矛盾は、そのまま日本がアメリカとの関係に於いて持っている矛盾である事、従って、総ての日本人に取っての分かち合うべき普遍的問題である、との議論の始まりと成った。
沖縄は日本の一部である。
この事は、誰も信じて疑わない<当たり前>の事だった。
しかし、<米軍基地と沖縄>と言う現象は、非日常的な、ある種の幻影の如き物の如くに、日本人全体は<面と向かって>考える事柄とは見なしてこなかった。
そして今回の騒動である。
沖縄の<どこか遠く>の事が、身近に日々語られる様に成った。
そのくせ沖縄に押し付けたままで、皆が<基地=苦難>を分かち合う気など、誰も持っていない。
悲しい事に、日本全国で、殆どの日本人が<基地>を受け入れる<気>も<覚悟>も<責任感>も、持っていない事が、白日の下に曝された。
しかし、もう今までの様に、沖縄だけが「苦渋の」決断をさせられる時代は過ぎ去ったのだ。
数百億円の特別予算のばらまきにより、賛成派を生み出す事で、反対派を切り崩し、島内を2分する論議が、最後には現実的<沖縄助成金>の前に屈して、終息してしまう。
そのような図式は、もう起こりようが無い。
そこまで、沖縄県民の心は一つにまとまり、本土も、<他人事>以上の現実感を伴って、考えられる様になった。
賛否有るものの、この動きを生み出した事は、(非常に消極的かつ受動的ニュアンスでは有るが)鳩山の功績としたい。
日本国政府としては、5月末で、一応一つの<結論>を出した。
これで、アメリカの表面上のメンツが立ったのだろう。
ただ、自民公明政府が押し付けた意味での<辺野古>案、での決着では無い事を忘れてはならない。
現地を取り巻く状況が、県民の感情が、そして何より<本土の>後押しが、12年前とは全く違うのだ。
滑走路の形式も、未だ決定では無いと言う事に成っているが、そのようなディテールをつめようにも、スムーズには行かないに違いない。
そして沖縄県知事は、今回もまた<建設許可>は出さないであろう。
ただ前回と違って、民主党政権は<強権発動>によるゴリ押しは、出来ない。
八方塞がりに成るに決まっている。
さて、そこで。
もし<民主党政権>が本当にやる気を出せれば、ここからが、本当の日米交渉の始まりと言う事に成りうる筈である。
今回これだけ<大騒ぎ>を引き起こして、<連立政権>を犠牲にして、さらにもしかすると首相の首まで犠牲にするかも知れない程の、<困難>を乗り越えて、一旦アメリカの軍部筋の望む形での<決着>を決めた後で、沖縄県民と日本国民とが本気で反対を続けていたら、アメリカとしては、いくら日本が<敗戦国=属国>という意識で対応して来たといえども、それ以上無理押しは、出来ないはずだ。
その時点で<真っ当な>交渉が出来れば、日本は、沖縄のみならず、近い将来において<米軍基地>を日本全土から厄介払いする事が出来る、未曾有のチャンスなのだ。
今日の世界情勢から、中国も、北朝鮮も、陸上戦を引き起こす可能性など持っていない。
日本人の多くを洗脳している、海兵隊の<抑止力>という<あやかし>が、戦略的理由など何も無く成っている事が解って来た。
そのような状況に有って、<タダ>に近い好条件が唯一の理由で駐留している米軍は、思いやり予算などという<貢ぎ物>を拒否すれば、即日本から出て行ってくれる事は、米軍自体が認める所の自明の理と成っている。
其れを実現する為には、辺野古の建設が不可能になるまで、国民が反対運動を止めない事が、肝要である
そのような状況を造り出す事などは、それほど非現実的な事では無い。
そして、その時こそが、政府の本格交渉のタイミングである。
では、一体どうすればいいのか。
首相が、鳩山さんであれ、他の誰であれ、お願いしたい事は、実に簡単な以下に述べる事だけである。
つまり、<挙党一致内閣>を造る事。
党内の、各グループやら、各所の人間関係やらにとらわれず、しっかり仕事のできる大臣を指名して組閣して欲しい。
各大臣は<首相>を戴いて一つにまとまり、目的に向かって脇目もふらず、誠実に職務に励む、そんな内閣を組閣して欲しい。
その上で、やる事は実に単純。
各大臣が、<エエカッコ>して、勝手な意見を垂れ流す事無く、首相とともに、政府が決めた目標の実現のみを目指して働いて欲しい。
首相の足を引っ張らないで欲しい。
自分は、誰に選ばれた国会議員で、誰に選ばれた閣僚であるか、を肝に銘じて働いて欲しい。
アメリカの官僚の如き発言など、厳に慎むべき事。
閣僚全員が頻繁に会合を持って、常に<政府>としての統一見解を確認し、其れを認識して、各自単独発言や、単独行動を取らない事。
スタンドプレーを、厳に戒める事。
マスコミの<恣意的策力>に簡単に乗ってしまい、<利敵発言>をくりかえしたり、接待にしない事。
官僚が<ひそひそ>と、入れ替わり立ち替わりもたらすであろう口車に乗らずに済む為にも、各閣僚と首相との連絡を密にする事。
簡単な事ばかりである。
学生相手の<規則>の羅列以上に、当たり前の、簡単な事である。
箇条書きしながら、こちらが恥ずかしくなってしまった程、初歩的な事柄である。
世界中の、いったい何処の国に、政府に対してこのような条件をお願いしなくてはなら無い国が、日本以外にあり得るだろうか。
この事を考えると、はなはだ恥ずかしいが、そんな事は言っていられない。
ぜひ、以上の事を守って頂きたい。
そうすれば、まだ3年と少しの時間が与えられている以上、国民が真に望む事の実現も、絶対可能である筈だ。
そのように、内閣全体が一丸と成って突き進めば、アメリカの基地を撤去することくらい、 今の状況からして、簡単である。
『日米地位協定』を全面的に両国にとって対等な物に見直す。
『思いやり予算』を、<必要最低限>な部分以外を撤廃する。
日本の政府への政策干渉をさせない様にする。
以上の事を成し遂げてから、改めて<現状>に即した形での、より友好的で、経費の架からない『安保条約』を再締結して欲しい。
がんばれよ。
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