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岩上安身氏の2010年5月31日深夜のつぶやき より
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米国の意を受けて、辺野古に持っていくために全力を挙げていたのは、間違いなく防衛省、外務省の官僚。そして大々的なキャンペーンを張ったメディア。結果は彼らのほぼ望んだ通りの結果に。なのにその瞬間に生まれる大衆の不満や失望の矛先を、破れた鳩山内閣の責任に転嫁。ものすごいロジック。
「洗脳」と言う言葉は、安易に使うべきではないが、こうした常軌を逸した誘導が行われているときには、やはり「洗脳」だと、断じるべきだろう。僕らは新聞報道に頼らざるを得ない部分もまだあるが、選択的に読む必要がある。朝からシャワーを浴びるように朝刊を読む習慣はもはや改めるべき。
鳩山政権への失望を、政党政治そのものへの「失望」やニヒリズムにまで拡大しようとするのが、「優秀な官僚制度は、未熟な民主主義に勝る」という論理。たとえば立花隆氏に代表されるような。私が最も恐れるのは、こうした大衆に無力感を植え付ける様な「虐待」的なニヒリズム。
占領期の日本人には、米国の支配を受け入れ、マッカーサーを崇めるしかなかった。マッカーサーが去る時、「もっと日本にいて統治してください」と懇願した日本人が多数いた。敗戦のPTSDを癒す過剰適応。だが、もうそんな呪縛から解放されるべきだ。日本人は自己統治できない子供ではない。
もう少し正確に言いなおすと、我々日本国民は、不条理な権力の行使に隷従している怯えた被虐待児童ではない。過ちも犯したが、永遠の処罰に耐えなくてはならないといういわれはない。私は反米主義者ではないが、横暴な支配からの離脱は求める。国内の各権力の制御も、国民の手にゆだねるべき。
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なお、ツイッター上の新サービスを利用した http://togetter.com/li/25532 に、上記を含む、岩上安身氏の2010年5月31日深夜のつぶやきの連続を時間順に掲載されています。
以下、「岩上安身のつぶやきまとめ 権力関係の整理」http://togetter.com/li/25532
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権力と対峙するというレトリックを誰しもが使う。けれどもその中身は一致していない。RT @numbergear 記者クラブメディアに対峙すれば言論弾圧呼ばわりされそうだし。官僚には法律リテラシーで手篭めにされるし。
iwakamiyasumi
2010-05-31 01:00:19
続き。権力関係を整理すると、第1権力(政治、国会議員による内閣)、第2権力(行政府、官僚)、第3権力(司法)、第4権力(マスコミ。記者クラブメディア)、第5権力(特権を持たない大衆)とすると、第5は第1しかコントロールできないので、本来なら第1を支持して第2を監視すべき。
iwakamiyasumi
2010-05-31 01:07:27
続き。ところが第2は巧妙に背後に隠れつつ、第3(検察)、第4(記者クラブメディア)まで総動員して、、自らの意思を押し通しながら、巧みにすべての責任を第1に押しつけつつ、その力関係と演出によって、第5の、第1に対する期待を粉々にすりつぶし続けた、といったところ。
iwakamiyasumi
2010-05-31 01:13:18
続き。本来なら、第3(司法)は中立でなくてはならないし、第4(メディア)は、第5(大衆、国民)の立場に立って、何よりも第2を監視・批判し続けなくてならないが、どちらもその機能を果たしていない。それどころか、己の本分を忘れ、ひたすら第1を叩き、第2に奉仕している。
iwakamiyasumi
2010-05-31 01:19:35
続き。圧倒的な第2権力とその追随者の前に、第1権力は風前のともしび。国家権力とは、本質的に第2権力、すなわち官僚機構のこと(軍部官僚も含めて)。議員とはその批判者、監視者として我々一般有権者が送りこむ代表者であるべき。民主党政権はそうした批判者として立ち現われたものの、敗色濃厚。
iwakamiyasumi
2010-05-31 01:26:29
続き。この国家の本当の権力のありかをめぐる戦いが続いてきたが、政権選択をした去年の夏の時点での一般国民(第5)の願いや期待とは裏腹に、第2・3・4連合による第1の駆逐は進みつつある。同時に、第1の一部「飼育」と、第5の大半の怒りを第1にのみさし向ける巧妙だが強引な誘導も。
iwakamiyasumi
2010-05-31 01:35:40
続き。こうした権力の野合が成り立つのは、その基盤に岩盤のような共通プラットフォームがなくてはならない。どこから掘っていっても、たどりつくのは戦勝国アメリカの間接支配の現実。それこそが民選政府の政策を、この国の官僚やメディアや司法が躍起になってつぶしにかかる、秘められたる理由。
iwakamiyasumi
2010-05-31 01:40:40
続き。現内閣の批判をすべきではない、などと言ってないない。だが、現内閣への失望を異様なまでに増幅しているのはどこの誰なのか。普天間の辺野古への移設を決定した日の翌日の朝刊。ある大手新聞は「この責任はすべて鳩山首相にある」と断じていた。官僚には? メディアには?責任はないと?
iwakamiyasumi
2010-05-31 01:48:01
続き。米国の意を受けて、辺野古に持っていくために全力を挙げていたのは、間違いなく防衛省、外務省の官僚。そして大々的なキャンペーンを張ったメディア。結果は彼らのほぼ望んだ通りの結果に。なのにその瞬間に生まれる大衆の不満や失望の矛先を、破れた鳩山内閣の責任に転嫁。ものすごいロジック。
iwakamiyasumi
2010-05-31 01:57:33
続き。鳩山政権を批判した新聞のレトリックは「沖縄をその気にさせた」というもの。では、鳩山の誘惑に沖縄県民がふらふらとのぼせて調子に乗って身の丈以上の要求をしたとでも? 国土の1%にも満たない土地に75%の米軍基地が集中している現実は幻とでも? 沖縄県民に対する恐るべき侮辱。
iwakamiyasumi
2010-05-31 02:07:07
続き。「洗脳」と言う言葉は、安易に使うべきではないが、こうした常軌を逸した誘導が行われているときには、やはり「洗脳」だと、断じるべきだろう。僕らは新聞報道に頼らざるを得ない部分もまだあるが、選択的に読む必要がある。朝からシャワーを浴びるように朝刊を読む習慣はもはや改めるべき。
iwakamiyasumi
2010-05-31 02:14:11
続き。鳩山政権への失望を、政党政治そのものへの「失望」やニヒリズムにまで拡大しようとするのが、「優秀な官僚制度は、未熟な民主主義に勝る」という論理。たとえば立花隆氏に代表されるような。私が最も恐れるのは、こうした大衆に無力感を植え付ける様な「虐待」的なニヒリズム。
iwakamiyasumi
2010-05-31 02:20:40
続き。そこらじゅうにこうした無力感を植え込むレトリックがあふれていることに注意を払おう。「政治家の質の低さは、その国の国民の程度の低さ」であるとか。子供を支配し続けようとする親は、繰り返し無力感を植え込む。暴力は単なる憂さ晴らしではなく、隷従のための手段である。
iwakamiyasumi
2010-05-31 02:26:59
続き。虐待された子供は、鬱憤のはけ口に、似たような境遇にある兄弟や姉妹をいじめてしまうことが。日本が小中華主義・小帝国主義に陥ったことも忘れるわけにいかないが、ニヒリズムに陥った国民が、自分たちの似姿でもある政治家を叩くことに狂奔し、真の権力のありかに目を向けない事も同様の作用。
iwakamiyasumi
2010-05-31 02:39:46
続き。自民党政権末期、内閣は1年ともたず、繰り返し取り替えられ、今また選挙で選ばれた鳩山内閣が愛想を尽かされつつあるとき、それでも僕はデモクラシーを擁護する。失望はするが、絶望はしない。怒りはあっても、抑制し、範囲を限定する。自虐に陥らない。どれも虐待する「親」の思うつぼだから。
iwakamiyasumi
2010-05-31 02:47:29
続き。政治家は責任をとらなくてはならない。しかし、政治家だけに責任のすべてを負わせようとするのは、大きな、そして愚かな間違いである。第2から第4、行政・司法・報道という権力の可視化による国民の監視が急務。その背景にある米国の権力の可視化もまた。日本の大学には米国研究の講座もない。
iwakamiyasumi
2010-05-31 02:55:28
続き。虐待からの脱出のためには、自身が虐待を受けている事実を直視させ、そのみじめな現実を受け入れさせないと。しかしそれほど困難な精神の営みもない。占領期、「日本人は12歳(たぶん。どうでもいいが)の子供だ」と言ったマッカーサーを「父」のように思いなした当時の日本人を責められるか?
iwakamiyasumi
2010-05-31 03:05:00
続き。占領期の日本人には、米国の支配を受け入れ、マッカーサーを崇めるしかなかった。マッカーサーが去る時、「もっと日本にいて統治してください」と懇願した日本人が多数いた。敗戦のPTSDを癒す過剰適応。だが、もうそんな呪縛から解放されるべきだ。日本人は自己統治できない子供ではない。
iwakamiyasumi
2010-05-31 03:12:57
続き。もう少し正確に言いなおすと、我々日本国民は、不条理な権力の行使に隷従している怯えた被虐待児童ではない。過ちも犯したが、永遠の処罰に耐えなくてはならないといういわれはない。私は反米主義者ではないが、横暴な支配からの離脱は求める。国内の各権力の制御も、国民の手にゆだねるべき。
iwakamiyasumi
2010-05-31 03:21:10
続き。鳩山政権の「落城」に落ち込んでいる暇はない。この秋に策定される「防衛大綱」は、「日米同盟の深化」と言う名前の「米国への軍事的隷従の深化」が進む可能性が高い。放送法の改正のような言論統制も、その1ピースをなす。自己統治ができる国へ。やるべきことは山のようにあるはず。
iwakamiyasumi
2010-05-31 03:27:42
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