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「政権政党の態をなしていない民主党」(EJ第2823号)
2010年05月31日
鳩山政権の評判は最悪です。メディアのターゲットにされてい
るせいもありますが、実際に政権運営がもたついていることは確
かです。鳩山政権の悪口はいろいろありますが、一番傑作なのは
評論家の大宅映子さんの次の表現です。
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2000円で食べ放題、時間無制限と聞いてレストランに行っ
たのに料理が全然なくて、でもデブにならなくてよかった、と
言われたようなものです。 ──「週刊新潮」6/3日号
―――――――――――――――――――――――――――――
大宅氏は、事業仕分けはパフォーマンスであると斬り捨て、無
駄の削減という当初の目標はたいして達成できなかったけれども
今まで隠されていたことが国民に明かされてよかったではないか
という意見に対して上記のように皮肉をいったのです。
しかし、現在大臣をやっている人は、まさに初体験そのもので
あり、政権交代からまだ一年も経過していないのですから、もた
つくのは当然のことです。それに自民党のように党内に大臣経験
者がほとんどおらず、先輩もいない状況なのです。うまくいかな
いのは当然のことであると思います。
しかし、メディアは鳩山政権の負の面しか報道しませんが、自
民党時代ではとても実現しなかったようなこともたくさんやって
いるのです。ですから、この時点で政権を袋叩きにするのはいか
がなものかという気がします。そのように考えている国民もたく
さんいると思うのです。
思えば、福田首相との大連立構想をめぐって、小沢民主党党首
(当時)が、民主党はまだ人材が育っていないので、閣僚経験が
豊富な議員が多くいる自民党の力を借りる選択肢もあるといった
のはさすがであると思います。現在起こっている事態をちゃんと
見抜いていたのです。
人間というものは、誰かから教育や指導を受けてスキルを身に
付けるよりも、ごく身近にいる多くの先輩の仕事に対する取り組
み姿勢や仕事ぶりを見て、自然にいろいろなことを学び成長する
のです。これは40年に及ぶ私のサラリーマン経験からも実感で
きることです。
しかし、民主党には与党経験のほとんどない議員の集まりなの
です。そういう議員がいきなり国を動かす大臣などのポストに就
いたらどうなるか──まして官僚を使いこなして「政治主導」で
仕事を遂行しなければならないとしたら・・・それはきわめて困
難なことであることは明らかです。
当時の小沢党首としては、自民党と連立を組めば公務員改革や
国会改革などは先に伸びるかも知れないが、民主党の人材が力を
つけてくれば、いつでも党を割って政界再編を仕掛け、真の保守
政党を創れるのではないかと考えたのでしょう。
しかし、親の心子知らずで、小沢党首が自民党との大連立の話
を民主党に持ち帰ると、鳩山幹事長(当時)をはじめ多くの幹部
が反対したので、その話は潰れ、小沢氏は党首を降りると宣言す
る騒ぎになったのはご承知の通りです。
そのとき小沢党首に反対し、「民主党が未熟とは失礼だ」と批
判した人たちのほとんどすべてが、鳩山政権で大臣をやっている
のです。果たせるかな、小沢氏が心配した通り、現在のところ鳩
山内閣は内閣としての態をなしていないのです。
方向性の定まらない鳩山首相をはじめ、何をしているのかさっ
ぱり分からない平野官房長官、次の総理を狙っているのか仕事を
しているようには見えない菅財務相、成長は見えるものの官僚に
踊らされているように見える岡田外相や北沢防衛相、いろいろな
ことをやっているように見えるが、さっぱり実を伴っていない前
原国交相、さっぱり公約の年金改革・後期高齢者医療制度の改革
が進まない長妻厚労相など、いずれの大臣も悪戦苦闘しているよ
うにみえます。やはり、小沢氏が心配したようになっているので
す。もっともご本人はそうは思っていないと思いますが・・・。
これに対していささか強引なところはあるものの、仕事に関し
ては段取りをつけて着実に進めている亀井金融相、そして党務、
とくに選挙に関しては、自民党の牙城であった組織・団体の大部
分を切り崩し、磐石の選挙基盤を築きつつある当の小沢幹事長の
2人は、やはり、実力の差、経験の差は歴然としています。
ところが、検察とメディアは、その小沢幹事長を狙い撃ちにし
て叩いています。
それは小沢氏が権力を握りつつあるからです。小沢氏が官僚組
織・マスメディア・大企業・自民党の連合軍にとって、大きな脅
威になっているからです。検察を中核とする官僚組織とメディア
にとって、小沢幹事長が中心となって進めようとしている改革が
彼らにとって大きな不利益をもたらすからです。そのため、総力
を挙げて潰しにかかっているのです。
実際に検察とメディアが手を組むと──既にとっくに組んでい
ますが──どのような人でも悪者にされ、社会から葬り去られて
しまうのです。それはリクルート事件の結末がどうなったかを見
れば誰でもわかることです。
しかし、一年以上にわたって官僚組織・メディア・大企業・自
民党の連合軍があれほど総力を挙げて潰しにかかっても小沢氏は
潰れないし、一向にひるんでいるようには見えないのです。実に
タフです。普通の議員であれば、自分の事務所の秘書や会計担当
者がすべて逮捕・起訴され、自らも3度も事情聴取されれば、そ
れだけで議員辞職に追い込まれてしまうものです。
しかし、今度ばかりは、小沢幹事長は絶対に辞めないと思いま
す。年齢のこともあるし、今まで一貫して実現を目指してきた政
治改革を仕上げるまではやめられないと考えているからです。そ
れにメディアが責め立てているような法に触れるようなことを一
切やっていないからでもあります。
それにしてもメディアはなぜ小沢叩きにかくも熱心なのでしょ
うか。その理由とメディアの世論誘導について次回から考えてい
くことにします。 ―──[ジャーナリズム論/27]
≪画像および関連情報≫
●「鳩山総理」について・・・大宅映子氏
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普天間問題では「誠心誠意尽くす」と言いましたが、その表
現は、夫婦の間で浮気が発覚したときに使うのならいいです
が、政治の世界では一文にもなりません。全員が「イエス」
と答えることなどない中で決断し、結果を出すのが政治なの
です。あるところは黙らせ、でもこの先の見通しはこうする
んだ、と多数を説得できるかどうかです。
──大宅映子氏/「週刊新潮」6/3号
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大宅 映子氏
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posted by 平野 浩
【参考】この記事へのコメント
愛川欽也氏が嫌いな誘導された世論調査でこれだけ支持率が下がれば、奥の手を民主党は覚悟しないといけません。
1.民主党党首を小沢さんに変える手続きをすぐ行う。
2.参議院選挙時に小沢さんを党首として衆議院も同日選挙を行う。自民党が選挙せずに総理総裁の首のすげ替えをしたことを参考として。
これは大きな博打でしょうが、これだけメディアに汚染された日本のかじ取りを正すためにも、腹の据わった小沢さんに最後の頑張りをしていただきたく期待したいです。
選挙前に次のことを行わなくてはなりません。
1.野中氏から発せられた官房機密費の詳細を国会で審議する。
2.検察の裏金について、三井環氏を証人喚問し、検察首脳と対峙させる。
3.検事総長人事を内閣で決定する。
4.普天間問題について、小沢さんの将来像を発表する。
5.小沢さんの政治資金問題については、国会で釈明する。
このままではメディアの思惑通り参議院選挙で民主党惨敗となるわけですから、小沢さんが模索している二大政党制への道のりは遠くなります。
国民目線に立った政治を確立するために、民主党として、腹決めが求められると思います。
Posted by meiji at 2010年05月31日 09:47
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