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(回答先: 日本のことを日本人が決定できない悲しい現実 (植草一秀の『知られざる真実』) 投稿者 明るい憂国の士 日時 2010 年 5 月 29 日 18:00:02)
鳩山由紀夫、邦夫の兄弟をはじめとして、今の日本には、仕方なくアメリカの圧力に負けて国益に反することをやるのではなく、最初から、アメリカの支配層の利益しか頭になく、日本の一般市民の命や利益など小指の先ほども考えない連中がかなり多くいる。多分、彼らの多くは学生時代からそういった形で育てられたのだ。戦後の日本が貧しかった時代にアメリカの家庭の豊かさを見せつけられ、自分たちの豊かさを保証してもらう代わりに、魂を売ったと言っていい。 なぜそういったことが言えるか、以下に箇条書きしよう。 1. 鳩山家の最大の財産はブリジストン株だ。そして、ブリジストンは、元々、石橋家の地下足袋製造会社でしかなかった。太平洋戦争中に軍へのタイヤ供給を請け負っていたとはいえ、アメリカ国内のタイヤメーカーであるグッドイヤーやファイアストンに比べたら技術的・品質的な差は比べようもないほど差があったのが事実だ。ただ、第一・二次大戦などで石橋正二郎の起こした地下足袋会社は大儲けし、戦後は三菱などとある程度肩を並べるほどの財産を築いていた。しかし、奇妙なことに、戦争で築いた財産を占領軍に没収されることもなく、三井・三菱の関連企業のように財閥解体の憂き目にあうこともなかった。つまり、ソニーやパナソニックと同様に、アメリカからの技術移転を黙認され、基本的にアメリカの傀儡政権を作っていた自民党を財政的に支える役回りを務めることになったのだ。自由党と民主党の合併の時など、戦後かなり長い間、石橋正二郎は自民党のタニマチ的な動きをしている。パナソニックを築き上げた松下幸之助にしても、松下政経塾を作るなど、結局は、いわゆる傀儡政治家を作る工作をしている。 多分、今の日本を対米関係から見ると大きく4つの立場にいる人がいると思う。 今の問題は、3から2へ、3から4へ移行しつつある人たちが多分増えつつあると言うことだ。背景には圧倒的なアメリカの圧力があると思う。ただ、結局、それは、日本の戦国時代の争いのように自国内の大将争いとは根本的に異なり、日本という国自体を植民地化する動きであるのは少なくとも明らかだし、ひょっとしたら、日本という国自体を破壊して行こうと言う動きであるのかもしれないのだ。こういった究極的な動きにもっと多くの人たちが気が付くべきだと思う。
植草さんは、鳩山由紀夫が外圧によって仕方なく普天間の辺野古への移設に合意したかのようなことを書かれているが、多分、そういった理解が大きな誤解のもと。
2. ファイアストンがブリジストンの子会社になった経緯とその時期を考えると、プラザ合意との絡みがあると思わざるを得ない。1985年のプラザ合意と1988年のブリジストンによるファイアストン買収は、まさに、ソ連崩壊と日本のバブル崩壊の関係によく似ている。
3. 鳩山由紀夫は反対米追従を装っているだけだ。ただ言葉だけで反米姿勢を示したり、または、ほとんど実質的な意味のないことで対米追従反対を唱えているに過ぎない。今回の辺野古への基地移設決定も、もし反米というのなら、地位協定そのものの問題性を言い出す必要があったし、それしか、対米追従から抜け出す道はなかった。単に普天間基地の沖縄県外への移転を口に出すのは、沖縄の負担軽減という目先の問題に手を付けると言い出したに過ぎないからだ。そして、それさえも現実には意図していたのではなく、鳩山由紀夫が意図していたのは、民主党のイメージ悪化による小沢一郎幹事長降ろしであったのは、この結果を見れば明白だ。もうひとつ例を挙げれば、かんぽの宿の一括売却の不当性について、弟の邦夫がそれを言い出したのだから、政権を取ったのちに、日本郵政が売り払った物件がいかに不当に安売りされ、それらが転売されていたか、その具体例を数例でもいいから公表させるべきであった。埼玉県春日部市にあった郵政グラウンドは優に1万坪を超える広さがあり、そこを宅地開発をして売り出そうとしていた会社は倒産して2010年現在、建築途中のマンションが雨ざらしになって放置されている。日本郵政の物件は全体として取得時の価格の三分の一以下で売り払われ、その8割以上が転売されたとこの3月に報道された。春日部の郵政グラウンドを宅地開発した会社が直接日本郵政から買ったのなら倒産するはずもない。その陰には、百億円規模で転売益を得た連中がいたはずで、それは外資であることはほぼ確実だ。弟の名誉回復のためにも、日本郵政のバルクセールの不当性を多少でも明らかにすることができる立場にいたはずだが、それさえも彼はやらなかった。
1. 鳩山兄弟と同じく、単に、自分たちの利益を得るには対米追従しかなく、日本社会を積極的に犠牲にしても自分たちの利益を優先しようと言う人たち
2. 対米関係の中で何らかの利益供与を受けているが、なるべく日本社会の犠牲を少なくしたいと思い、面従腹背の姿勢を取っている人たち
3. 対米関係がどうなっているかをそもそも理解していない人たち。
4. 日本社会がさまざまな形で不当に壊されていること、不当に利益が搾取されていることに気が付いて、それをどうにかしようとしている人たち
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- タイプミス:「今の問題は、3から2へ、2から1へ移行しつつある人たちが多分増えつつあると言うことだ。」が正しい taked4700 2010/5/30 21:35:56
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