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【今一番見解を聞きたい】孫崎享氏(元外務省国際情報局長)―在沖米海兵隊の抑止力とは何なのか(ビデオニュース・ドットコム)
http://www.asyura2.com/10/senkyo87/msg/309.html
投稿者 クマのプーさん 日時 2010 年 5 月 29 日 20:53:21: twUjz/PjYItws
 

http://www.videonews.com/on-demand/0471480/001449.php

マル激トーク・オン・ディマンド


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マル激トーク・オン・ディマンド 第476回(2010年05月29日)
在沖米海兵隊の抑止力とは何なのか
ゲスト:孫崎享氏(元外務省国際情報局長)


 普天間飛行場の移設先として「最低でも県外」を公言してきた鳩山首相が、最後に「辺野古」を選ぶしかなかった理由としてあげた唯一の理由が、「米海兵隊の抑止力」だった。
 28日に日米間で合意した共同声明でも「沖縄を含む日本における米軍の堅固な前方のプレゼンスが、日本を防衛し、地域の安定を維持するために必要な抑止力と能力を提供すること」と明記され、米軍が沖縄に駐留することの必要性の根拠を抑止力に求めている。
 しかし、鳩山首相も日米共同声明も、抑止力の中身については、何ら具体的に明らかにしていない。
 日米の安全保障問題に詳しく、外務省ではもっぱらインテリジェンス(諜報)畑を歩んできた元外務省国際情報局長の孫崎享氏は、米海兵隊の抑止力論を、「まったく的外れな主張」だとして一蹴する。
 海兵隊は有事の際に真っ先に戦闘地域に派遣される急襲部隊であり、、「抑止力とは何ら関係がないというのは軍事の常識」だと孫崎氏は言う。また、鳩山首相が名指しであげた朝鮮半島情勢への対応についても、もともとその役割は在韓米軍が担うべきもので、沖縄に海兵隊を配置する理由になどならない。
 こう論じる孫崎氏は海兵隊のみならず、そもそも在日米軍自体が、今日抑止力を失っているとまで言う。
 軍の抑止力は、核兵器に対する抑止力と通常兵器に対する抑止力に分かれる。、しかし孫崎氏によれば、中国の軍事的な台頭によって、もはや米国が中国と一戦を構える意思を失っている以上、在日米軍は核に対する抑止力も通常兵器に対する抑止力も、いずれも提供できていない。仮に尖閣諸島などをめぐり日中間で紛争が生じてもアメリカ軍は動かないだろう。、ましてや、米本土を核攻撃する能力を持つ相手に対して、他国をまもる目的でアメリカが核を使用することなどあり得ない。だから孫崎氏は在日米軍の抑止効果は、もはや存在しないも同然だと言うのだ。
 では、なぜアメリカは、抑止効果の無い海兵隊員を沖縄に配置し続け、新たな基地の建設を強硬に求めるのか。孫崎氏は、アメリカの海兵隊が沖縄にいることの最大の理由は、年間6000億円にものぼると言われる日本の米軍駐留費支援にあると言う。いわゆる思いやり予算だ。
 日本は海外に駐留するアメリカ海兵隊の99%を国内に抱え、しかも、在日米軍の駐留経費の75%を思いやり予算として負担している。ドイツの30%と比べてもこの数字は圧倒的に高い。つまり、アメリカは世界のどこの国よりも日本に海兵隊を置いた方が経済的に好都合であるという理由から、地域の抑止力などとは無関係に、単に世界中に海兵隊を派遣するためのホームベースとして、海兵隊の基地を日本に持ち続けたいというのが、アメリカの本音だと孫崎氏は言うのだ。
 こうなると普天間移設をめぐる迷走は、どうやらアメリカの言い分を鵜呑みにした鳩山政権の独り相撲の感が否めない。しかし、それでも孫崎氏は普天間問題はまだ終わっていないと言い切る。なぜなら、期せずして鳩山政権が沖縄県民の反基地感情に火をつけてしまったからだ。今後、辺野古移設計画を進めようにも激しい抵抗や妨害活動に遭い、基地の建設が不可能になる可能性は低くない。
 孫崎氏は、地元の反対が非常に強い場合、アメリカは辺野古への基地建設をごり押しはしないだろうと言う。なぜならば、アメリカは、反基地感情を刺激し過ぎることで、それが嘉手納など、アメリカ軍の海外戦略の生命線にまで飛び火することを最も恐れているからだという。嘉手納などに比べればアメリカにとって普天間問題は小さな問題であり、それが少しこじれたくらいで日米関係が損なわれることもないし、問題が他の基地へと波及することは、アメリカは決して望んでいないからだ。
 8ヶ月前にマル激に出演した際に孫崎氏が持論として展開した「日米関係において日本はすでにアメリカに対して対等以上の関係にある」と考え合わせると、結局今回の普天間移設をめぐる迷走は、交渉巧者のアメリカにしてやられたというだけのことだったのかもしれないという気さえしてくるではないか。
 日本がアメリカを失いたくない以上に、アメリカは日本を失いたくないと主張する孫崎氏と、米海兵隊の抑止力や、それを理由に辺野古への移設に踏み切った鳩山政権の意思決定のあり方などについて議論した。
 

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コメント
 
01. 2010年5月29日 21:02:41: DFr1zZciuH
役人とマスコミがアメリカの手先である限り、この国は自立できない。

02. 地には平和を 2010年5月29日 21:18:56: inzCOfyMQ6IpM: FsdBL0FqGp
この議論は非常に明快であり今からでも鳩山に読ませるべきものだ。いや、鳩山もこういう事情は知った上で「抑止力」なる言い訳を使ったのだろう。だとすればもはや我々は鳩山に何も期待できない。首相を辞めさせるべきだ。鳩山がかえって沖縄の反基地感情(感情という言葉は不適切だとは思うが)に火を付けたとしてもそれを鳩山自らが狙ったものだという証拠は無い。むろん、そうだとしてもその事を鳩山が言えるハズも無い。いずれにしても沖縄の意志は明確である。鳩山退陣を求めるという事だ。「少なくとも県外、できれば国外」という事に期待して有権者は民主党に票を入れたのだからそれが裏切られた以上は辞めさせる他ない。検察やマスコミと対峙する為に普天間基地の辺野古移設に目をつぶるという事は不可能だし論理的にも正しくない。辺野古移設も検察やマスコミの横暴も同じ連中がやっている2つの事なのだ。まして、民主党に検察やマスコミに対する闘争を期待する事などできない。

03. 2010年5月29日 21:59:01: 1HgEwukKds
なんで苦し紛れの言い訳に使ったであろう
ただそれだけの「抑止力」に拘るかね?
逆にそれを定着させたい意図が、メディア側にあるんだろうな

04. 2010年5月29日 23:46:24: 8IME4JhQLQ
鳩山さんは、孫崎さんにも外交評論家で元小泉総理大臣補佐官で元北米一課長であった岡本行夫氏にも会っているが、岡本氏の案を採用したーと言ふより
就任当初より鳩山さんは普天間問題は、辺野古案に決めていたので、岡田、北沢(長島)、前原、平野の担当では、当然辺野古案になるのは、当然の結果で有る。

05. 2010年5月30日 13:45:52: tPBwAPtqds
まさかとは思いますが、この「中国の脅威」とは、首相の想像上の存在にすぎないのではないでしょうか。
もしそうだとすれば、首相自身が統合失調症であることにほぼ間違いないと思います。

06. 2010年5月30日 16:48:27: ZHscU6drcQ
孫崎参の《日米同盟の正体」講談社現代新書。を読み大変参考になりました。普天間基地問題についてのご意見にも全面的に賛成です。誰に恫喝されて《最低でも県外を変節したのか知らないが国民は鳩山総理をクビにして福島瑞穂さんを総理にしたい。沖縄県民を米軍事基地の重圧から解放するための信義に殉じた「やとなでしこ」福島瑞穂さんを罷免した鳩山総理は、間もなく国民から罷免されるあろう。

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