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民主“鳩山降ろし”解禁 小沢、福島に「あなたは正しい」 (夕刊フジ)
民主党内で、鳩山由紀夫首相(63)の退陣を求める声が本格的に出はじめた。普天間移設問題では「最低県外」という公約を反故にし、社民党党首の福島瑞穂消費者・少子化担当相(54)を罷免した。見識なき、場当たり的な政治手法に、週明け発表の報道各社の世論調査では「退陣水域」といえる内閣支持率10%台が並びかねない状況。“頼みの綱”の小沢一郎幹事長(67)も首相と距離を置きつつあり、「鳩山降ろし」の風が急速に吹き始めた。
「残念ながら(福島氏には)理解をいただけなかった。結果として罷免せざるを得ない事態に至った。厳しい決断だった。(基地問題の)全面的な解決に向け、命がけで取り組んでいかなければならない」
28日夜の記者会見。首相はうつろな表情でこう語り、続投を表明した。官邸の会見場には、首相の「命がけ」という言葉が空しく響いた。
社民党は30日に開く常任幹事会で「連立維持」か「離脱」かを判断する。福島氏の罷免で、同党の辻元清美国交副大臣(50)の進退も注目されるが、党内の反発は強く、党として離脱不可避な情勢となっている。
こうしたなか、民主党内にも不穏な動きがチラつき始めた。
首相に近い民主党幹部は28日、「参院(民主党)で、ただならぬ空気が流れている。もう、『今日、明日にも鳩山は辞めろ』と…」ともらした。
社民党幹部も同日開かれた党の会議で「鳩山さんは参院選(の敗北)でみんなを道連れにするより、今のうちに辞めた方がいい。それが名誉の撤退になる。民主党内にもそういう動きがある」と報告した。
この社民党幹部が「鳩山降ろしに動いている」と名指ししたのが、小沢氏と二人三脚で党運営にあたる「参院のドン」こと、輿石東参院議員会長(74)だという。
輿石氏は26日の参院議員総会でも、首相が大迷走の末、普天間飛行場の移設先を名護市辺野古に戻したことについて、「国民にはマイナスの面しか見えてこない。『このまま参院選でいいのか』との声もある」と、公然と首相を批判した。
厳しい選挙情勢に苦しむ改選議員からも、「このままでは選挙を戦えない」「(支持者の中では)『鳩山首相は駄目だ』という声が圧倒的に多い」「官邸には危機感を持ってほしい」などと不満の声が続いた。ちなみに、輿石氏自身も改選組である。
小沢氏が、首相と距離を置きつつあるとの情報もある。
福島氏を罷免する前日(27日)、首相は公邸にひそかに小沢氏を呼び、今後の対応を相談したという。ところが、「小沢氏は『普天間は政府の仕事だから』と言い、まともに取り合わなかった」(官邸周辺)というのだ。
その一方で、小沢氏は28日夜、社民党幹部らに電話を入れたとされる。
各紙の報道では、小沢氏は福島氏に「政府の対応はなっていない。あなた方の言っていることが正しい」と言い、社民党の重野安正幹事長(68)にも、「誠に申し訳ない。だが、これまでのよしみもある。選挙(協力)はよろしくお願いします」と呼びかけたという。
首相の求心力が完全に地に落ちたこの日、参院民主党や小沢グループの一部メンバーは呼応するかのように、党内の有力議員らに電話などで「参院選のために、鳩山さんに名誉ある撤退をしてもらおう」と、党内世論作りを猛然と始めた。「鳩山降ろし」の事実上の解禁である。
ただ、首相には普天間問題で退陣する気は一切ないようだ。首相に近い関係者は「首相は『県外移設は失敗したが、沖縄のことは自分が一番考えている』という不思議な自負がある。加えて、『まだまだ、やるべき使命がある。この程度のことで退陣できない』という反発心もある。やはり宇宙人なのか、批判をそれほど気にしていないようだ」と語る。
首相の任期は法律上定められておらず、本人が「辞める」というまでは簡単には辞めさせられない。最高実力者である小沢氏といえども、安易に「鳩山降ろし」に動けば、首相に「では、一緒に辞めましょう」と言われ、自身の政治基盤を失いかねない。
政治評論家の浅川博忠氏も「小沢氏の本音は様子見だろう。首相が退陣すれば、同じ『政治とカネ』の問題を抱える自分にも飛び火するからだ。『鳩山降ろし』に激しく動いているのは、自分の選挙が危ない輿石氏で、生き残りのために人心一新を求めている。ただ、党内の『ポスト鳩山』候補たちは、この混乱状況で次の首相にはなりたくない。6月政局は難しいのではないか」と語っている。
週明け、報道各社の世論調査が公表されるが、永田町はどう動くか。
[ 2010年5月29日17時00分 ]
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