http://www.asyura2.com/10/senkyo87/msg/286.html
Tweet |
5月29日7時0分配信 カナロコ
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20100529-00000009-kana-l14
普天間移設は辺野古に戻り、鳩山首相が掲げたのは変わらぬ在日米軍基地の必要性だった。県内の米軍基地とともに暮らし、少なくない負担と不安を強いられている住民からはしかし、不満の声、沖縄への共感は広がらなかった。基地の街でさえ、沖縄は「人ごと」なのだろうか。
米海軍横須賀基地がある横須賀市。会社役員の男性(63)は言う。「基地が必要とも不要とも思わない。あって当たり前という感覚だ」。横須賀で生まれ育ち、基地の弊害を直接感じることはない。その存在自体への疑問が浮かぶことはなく「沖縄の怒りに共感することもない」。
「経済効果を考えると基地は絶対必要だ」。基地の正面ゲートにほど近いレストランでは、オーナーの男性(29)が力説した。米軍のレシピを基に考案したネイビーバーガーやチーズケーキが人気。不況に呼応するように、官民挙げての基地の観光資源化は年々盛んになっている。
非番の米兵が私服姿で街なかを歩く、いつもと変わらぬ一日。文房具店を営む男性(69)は、それがもどかしい。「普天間問題を通じ、日米同盟の在り方を考えるチャンスだったのに、市民の問題意識は高まらなかった」。かつて基地反対の市民運動の先頭に立ってきた。訴えは、地元住民の間にさえ広がらなかった。温度差に落胆し、身を引いて久しい。基地に慣らされてしまった日々の重さを、いまにして思う。
一方の騒音問題を抱える厚木基地。大和市に住む会社員男性(37)は3年前、横浜から引っ越してきた。「こんなにうるさいとは思わなかった」。ただ、家賃が安いから我慢している。「周りの人も騒いでない。徐々に慣れてきたし」と話す。
綾瀬市に住み30年、70歳の主婦は「怒るのにも疲れた」。鳩山首相が「最低でも県外」と言い出すのを聞き、信じられなかった。「ちょっとやそっとで解決したら、苦労しない」
では政治が悪いのか。社民党党首、福島消費者・少子化担当相の罷免について、横須賀市内の公務員男性(39)は「すべてがその場しのぎ」。一方で同市内で鉄鋼業を営む男性(63)は「朝鮮半島情勢はどうなるのか。近くに基地があるとかえって危ないのでは」という不安を口にしつつ「でも関心はないかな。取りあえず自分の暮らしで精いっぱいだから」と続けた。
この記事を読んだ人はこんな記事も読んでいます(表示まで20秒程度時間がかかります。)
▲このページのTOPへ ★阿修羅♪ > 政治・選挙・NHK87掲示板
スパムメールの中から見つけ出すためにメールのタイトルには必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
すべてのページの引用、転載、リンクを許可します。確認メールは不要です。引用元リンクを表示してください。