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株式日記と経済展望
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講演を引き受けることにしたら秘書が100万円を持ってきた。藤波のポケット
マネーだと思って受け取りました。領収証も書いていない。 三宅久之
2010年5月28日 金曜日
◆日本の政治の裏金問題 5月28日 The Economist
http://jbpress.ismedia.jp/articles/-/3582
・・・賢い猿が手に入るのかもしれない。日本のメディアは、おいしい話を無視している。
世界の多くの地域では、ジャーナリストは政界の裏金スキャンダルというおいしいネタの魅力に抗し切れないだろう。日本では、秘密の資金が首相執務室近くの金庫の中に隠されており、数十年間にわたり政治的な懐柔工作のために使われてきたとの情報が漏れ出している。そのカネは、ジャーナリストやテレビ評論家にも流れたとさえ言われている。
多くを物語るように、日本のメディアはこの件について、日光の賢い三猿に似た反応を示している。「見ざる」「聞かざる」「言わざる」である。
◆官房機密費の問題にだんまりを決め込む主流メディア
裏金の存在は、昔から内部関係者には知られていた。今になって初めて、現政権がその存在を認めたに過ぎない。鳩山由紀夫首相率いる内閣で官房長官を務める平野博文氏は、日本共産党に宛てた5月14日付の書簡の中で、昨年9月から今年3月にかけて3億6000万円(380万ドル)を引き出し、使わなかったわずか1600万円を国庫に返納したことを認めた。
今年3月に国会で共産党議員から資金の使途の記録について問われた平野氏は、「それは私の頭の中にある」と、示唆に富む答えをした。
平野氏は「国益」を損ねる恐れがあるとして、当面、資金の使途を明らかにするつもりはないと述べている。裏金の使用をやめるつもりもない。
麻生太郎首相率いる前政権が、昨年、鳩山氏にその座を明け渡す直前に裏金に手を出した件についても、平野氏は調査する気がないように見える。麻生政権は総選挙の2日後、実際に政権を引き渡す2週間前に2億5000万円を引き出しているのだ。
主流の報道機関はこの件に関して、奇妙なまでにだんまりを決め込んでいる。共産党寄りの新聞「赤旗」が長文記事を掲載したことを除けば、このスキャンダルは全国紙ではごく断片的にしか取り上げられていない。記事を書けば自らの名声が傷つくことを恐れているからかもしれない。
先月、平野氏と同じように官房長官を務めた経験がある野中広務氏は、1998年から1999年にかけて、官房機密費という秘密の貯金箱から毎月最大7000万円(当時の為替レートで60万ドル)使っていたと暴露した。
そこには首相に渡した1000万円や、当時与党だった自民党の政治家たちに配られた1000万円が含まれていた。だが、メディアの解説者や野党議員にばら撒かれたカネもあり、一部はこうした人々の北朝鮮訪問に散財されたという。
現在84歳の野中氏は、裏金の件を告白した理由は、彼がいみじくも国民の税金と呼んだものに関する秘密を墓場まで持って行きたくなかったからだと述べている。
だが同氏は、透明性と説明責任を掲げて昨年自民党を政権の座から引き摺り下ろした鳩山氏率いる民主党を困らせようとしているのかもしれない。
政治情報誌「インサイドライン」の編集長で、裏金に関する著書もある歳川隆雄氏は、今も賄賂がメディアに流れているとは思わないと言う。その一方で同氏は、裏金の一部が沖縄の住民、特に米軍基地の移転について政府案に反対する人々の飲み食いに惜しみなく使われているという噂があるとつけ加える。
◆裏金スキャンダルの驚き
その類のカネは、かなり気前の良いものではあるが、贈答という古くからある日本の伝統の一環だと一蹴する人もいるだろう。だが長らく、国家財政を立て直すため、そうした秘密口座に隠された「埋蔵金」を掘り起こすと約束してきた現政権までもが、これほど真っ黒な裏金を露骨に利用しているとは驚くべきことである。
それと同じくらい異様で、言うまでもなく疑わしいのは、有力メディアの大半がこの件に関して見事なまでに沈黙を守っていることだ。もし必要なのだとすれば、これは長年にわたる日本の政治の機能不全にメディアが中心的な役割を果たしてきたことを示すさらなる証拠である。
◆官房機密費を懐に入れたマスコミ人たちの常識 5月20日 上杉隆
http://diamond.jp/articles/-/8183?page=2
現に私のもとには英国、米国、中国のメディアから、早速この件に関する取材の依頼が飛び込んできている。
実際、機密費を受け取ったマスコミ人はどう釈明するのだろう。今回は、「東京新聞」の記事を元に分析してみよう。「東京新聞」からの引用はすべて2010年5月18日付特報欄からのものである。
政治評論家の三宅久之氏は、中曽根内閣時代、藤波孝生官房長官の秘書から100万円の資金提供があったことを認めた上でこう答えている。
〈藤波氏が予定していた二回の講演会に出られず、代わりに講演し、百万円(講演料)をもらったことがあった。しかし、自分の信条からして恥ずかしいことはしていない。お金の出所が官房機密費かどうかは考えたこともない〉(東京新聞)
ところが、三宅氏は「週刊ポスト」の筆者の取材記事に対してはこう答えている。
「(代理講演を)引き受けることにしたら秘書が100万円を持ってきた。藤波のポケットマネーだと思って受け取りました。領収証も書いていない」
これこそ、「政治とカネ」の問題である。内閣官房からの領収書のないカネは、すなわちそれが機密費である可能性を限りなく高くする。
さらに、領収書を受け取っていないということは、税務申告を怠っている可能性もあり、所得税法違反の容疑さえも芽生える。
三宅氏はメディアと政治の
距離感を勘違いしているのか
そもそも毎日新聞政治部出身で、政治評論家という永田町に精通している三宅氏が、官房機密費の存在を知らないはずがない。
仮に、知らないのであれば、余程の「もぐり記者」か、「愚鈍な記者」のどちらかである。
(私のコメント)
官房機密費の問題はこれまでにも取り上げてきましたが、マスコミの多くがこの問題に対して沈黙している。しかし英国のエコノミスト誌まで記事に書かれているほど有名になってしまったから、何らかのリアクションがあってもしかるべきですが、何の反応もない。日曜日の政治討論番組でも、おそらくこの問題は取り上げないだろう。
どういうわけかブログなどでも官房機密費で出てくるのは、麻生内閣の河村長官の記事ばかりで、今回のマスメディアに流れた問題を書いているブログが少ない。マスコミでもほとんど取り上げないから気がついていないのかもしれない。ネットで騒げばテレビなどでも取り上げない訳にはいかなくなって来るだろう。
選挙が近くなってきたせいかコメント欄もにぎやかになってきましたが、ネットの選挙利用も解禁になって有力ブロガーの政治的影響力も大きくなってくるのではないだろうか? 政治評論家などが政界から金を貰うとすれば講演会などでの謝礼などが考えられますが、領収書などを書いて貰えばグレーではあっても問題はない。
しかし実際には領収書も書かない事が多いのではないだろうか。先日は大手新聞社の政治部長などが情報提供の見返りに毎月100万円貰っていると書きましたが、これも領収書を書いていれば問題はあったとしても法律上違法ではない。しかし領収書など書くわけがない。官房機密費は領収書が要らない支出だからだ。
国会でもこの問題は野党の自民党が追求は出来ない問題であり、共産党に期待するしかない。テレビに出ている花形キャスターの多くも毒饅頭が回っているかもしれない。上杉氏がテレビで言っていましたが「お車代」として1万円貰ったら、どんどんその金額が増えて行って政界に取り込まれてしまう。
前途有望な若手記者ほど政界の罠に嵌められてしまうようですが、先輩記者に連れられて政治家を訪問して先輩記者から裏金を一部を貰えば共犯になってしまう。このカネを断れば先輩記者を裏切ることになり新聞社にも居られなくなるだろう。記者クラブにしてもこのような相互監視で利権となっているのかもしれない。
日本の新聞記事の質が落ちるのは、このような腐敗体質があるからであり、政治的にも偏りのある記事ばかりになってしまう。民主党内閣でも同じような事が行われているのだろうか。官房機密費自体は仕方のない支出であり、新興国などへの工作活動には裏金が必要だ。官房機密費などはこのような事に使われていると思っていたのですが、国内の野党対策やマスコミ対策に多くが使われていた。
官房機密費のほかにも外交機密費などが官房に回されていたと言う事ですが、外国の政治家を買収するのなら国益上仕方のない事ですが、国内で自分たちで山分けしていたのでは意味がない。追求すべきマスコミにも毒饅頭が回っていたのでは表に出る訳がない。
どうせ新聞記者を買収するのなら外人記者を買収して日本に都合のいいことばかり書かせるのなら外交上意味がある。官房機密費や外交機密費はこのような事に使うべきだ。このエコノミストの記者には毒饅頭を食わせなかったからこのような記事を書かれるのだ。ニューヨークタイムズのオオニシという記者にも毒饅頭を食わせて反日的な記事を書かせないと言う工作も必要だ。
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