http://www.asyura2.com/10/senkyo87/msg/115.html
Tweet |
http://octhan.blog62.fc2.com/blog-entry-1448.html
2010/05/26(水) 07:30:49
(日刊ゲンダイ 2010/05/25 掲載)
[政治(民主党政権)] 「鳩山政権はダメだ」と結論付けるのはおかしい
いよいよ、鳩山退陣が秒読みになってきた。と大マスコミはほくそ笑んでいることだろう。
普天間は現行案回帰の“時間稼ぎ”決着だったし、頼みの「他県への訓練移転」も容易ではない。国会ではぶっ叩かれるだろうし、そうなれば、重要法案も通らない。そこに小沢のカネだ、赤松の不手際だとかが絡んでくるのだ。
恐らく、支持率はまた下がる。参院のマニフェストでもモメる。党内から「鳩山辞めろ」の悲鳴が上がる。
文字通り、ボロボロになりそうだが、こうした政治の現場面だけをとらえて、「民主党政権はダメだ」と結論付けるのは絶対におかしい。
鳩山民主党が挑んでいるのは脱官僚主導なのである。
そりゃ、これまでの自民党政権のように、官僚にすべてお任せで、答弁書まで書かせれば楽チンだ。大臣はいい気分だし、その裏で官僚はせっせと天下り法人に税金を流せる。お互いハッピー。しかし、それをやめたから、鳩山政権の苦悩、迷走、混乱がある。
普天間のスッタモンダも、外務省や防衛省の実務経験者に頼らなかったため、米国や地元の情報が混乱した。鳩山の無能、理解力不足、調整能力のなさをあげつらうのは簡単だが、これまでの案をひっくり返そうというときに、誰が前任者に頼るものか。
混乱は当然で、脱官僚の証左とも言える。つまり、今後も鳩山政権には、この手の混乱、不手際は無数に出てくる。これが政権交代なのである。
「混乱はない方がいいに決まっていますが、それを理由に、鳩山政権を否定したら、有権者は自己矛盾に陥る。改革に混乱はつきものだし、覚悟の上で政権交代を選択したわけですからね。それに鳩山政権は混乱が少ない方だと思います。事業仕分けや核密約暴露などの成果も多い。自民党が14年間かかって進展できなかった普天間移設問題を理由に辞任を迫るのはおかしな話です」(政治評論家・山口朝雄氏)
それなのに、大マスコミの論調はヒドイものだ。連日、鳩山の不手際、公約違反をガンガン攻め立てている。
読売新聞は24日の社説でこう書いた。
<昨年末に現行案での決着を図らなかったツケはあまりに大きい>
<現行案容認派だった仲井真知事が県外移設を求める世論の高まりの中、県内移設は困難の立場に転じた>
<1月に移設受け入れ反対の名護市長が誕生し、状況が厳しくなった>
だから、昨年末に現行案を決断しなかった首相は「致命的判断ミス」を犯したと言うのである。
これには驚いてしまう。鳩山がグズグズしているから、民意が示されてしまったではないか、という論法だ。自民党の石破政調会長も同じような言い方をする。国民をナメているのではないか。国民の民意をくみ取るのが政治なのに、「由(よ)らしむべし知らしむべからず」という発想が透けて見える。
何でもいいから民主党政権を潰したいという思惑
こうした改革の本質に目を向けず、鳩山・民主党をぶっ叩くだけの大マスコミの狙いは一体どこにあるのだろう。
このままでは民主党は参院選で大負けする。前原国交相なんかは、そうなれば自分にお鉢が回ってくるとでも思っているのか、うれしそうに「歴史的大惨敗をする」と言っている。46議席で踏みとどまるという大マスコミの予想もあるが、この程度では社民、国民新党と組んでも与党過半数に達しない。選挙後、連立の組み替えは必至なのだが、そうなると、みんなの党か、公明党か。いや、両方に拒絶される可能性もある。そうなりゃ、衆参がねじれてしまう。民主党政権は福田内閣のように悶絶し、追い詰められていく。
大マスコミは、こういう展開を望んでいるのだろうか。
「この場合、政界再編が現実になってくるわけです。選挙で負ければ、鳩山・小沢コンビに責任論が噴出する。9月の代表選では、小沢系と反小沢系がぶつかる。しこりが残れば、分裂含み。どちらかが飛び出し、自民党と組む。自民党復活の可能性もあるし、自民党も分裂して、政界大再編もある。今後の政局のヤマは6、9、11月です」(民主党中堅衆院議員)
旧勢力とベッタリだった大マスコミはおそらく、何でもいいから民主党政権だけは潰したいのだろう。しかし、自民党が復活しようが、政界大再編になろうが、いずれにしたって、この国は良くならない。自民党の復活は論外だし、政界再編も結局、民主党流の改革の頓挫、見直しにつながっていくからだ。「待ってました」で役人が巻き返し、またぞろ、政治家と役人がつるんだ「利権腐敗政治」が始まってしまう。事業仕分けは中途半端に終わり、無駄な税金がジャブジャブ使われ、そのツケが国民に回ってくるのである。
(中略)
7月の参院選は、この国の重大岐路だけに、有権者には冷静な判断をして欲しいものだ。
(日刊ゲンダイ 2010/05/25 掲載)
--------------------------------------------------------------------------------
普天間問題―。
鳩山首相は、沖縄にノーと言わせる。そして、普天間にも辺野古にも基地は作らない。
「じゃあ何処に作るの?」となると、代替基地を受け入れる自治体はどこにもない。でも、訓練だけはお願いをする。
で、基地は沖縄の問題じゃない。日本の問題だということを、国民一人一人が考えるようにするためにパフォーマンスをしている。
日米安保をどうするか、日本の安全保障をどうするか、「皆で考えましょう」と訴えている。
というのは希望的な思いですが、いずれにしても今、鳩山政権を潰して、政治を混乱させて、いいことは何もないと思う…。
───────────────────
政治人気ブログランキング
http://blog.with2.net/rank1510-0.html
にほんブログ村
http://octhan.blog62.fc2.com/blog-entry-1411.html
この記事を読んだ人はこんな記事も読んでいます(表示まで20秒程度時間がかかります。)
▲このページのTOPへ ★阿修羅♪ > 政治・選挙・NHK87掲示板
スパムメールの中から見つけ出すためにメールのタイトルには必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
すべてのページの引用、転載、リンクを許可します。確認メールは不要です。引用元リンクを表示してください。