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鳩山首相に対する批判や失望の声が高まっていますが、ここでもう一度、松田光世氏(鳩山内閣の現職閣僚の元政策秘書でフリージャーナリスト)のつぶやきを抜き出して、鳩山首相を擁護してみます。
【転載開始】
問題は「ローテーション基地」。海兵隊がグアムを極東アジア・太平洋地域の「地域安全保障のハブ」とする戦略は鳩山首相もよく理解していて、「常時駐留なき安保」構想のスタート台だった。グアムを拠点に日本のローテーション基地を巡回して訓練する。それは沖縄である必要はないと首相は考えていた。
しかし、最近になって、鳩山首相が「学べば学ぶほど」と言って考えを変えたのは、普天間基地にある滑走路の「隠された機能」を沖縄に残してほしいと米側から要請されたからだ。よしんば海兵隊を全員沖縄から引き上げても、普天間の滑走路は沖縄本島のどこかに移設して残してほしいというのだ。
普天間基地の滑走路を沖縄に残す真の意味は、海兵隊のためではなく、嘉手納の米空軍基地の予備滑走路、第三滑走路としてのものだ。嘉手納を飛び立った米軍機が、嘉手納が攻撃されても無事に戻れるようにするためだ。家島などの離島の滑走路では継戦能力が失われるので沖縄本島ということになる。
交渉を通じて米側の本音を引き出したということにはなるが、鳩山首相は普天間基地の機能の中に「他の米軍と連携する中で」沖縄本島からはずせない予備滑走路機能があることを学び、「すべてを県外とはいかなくなった」事情について、二度目の沖縄訪問でもっと率直に自分の言葉で説明するべきだろう。
日米交渉の中で、米側が海兵隊のローテーション基地が沖縄本島に必要とする説明の報告を聞いて、海兵隊常駐ゼロでも沖縄に空軍の代替滑走路が必要というところから首相の考えは変わったように見える。抑止力はあくまで嘉手納の米空軍。海兵隊ではない。それをごまかしていたのでは自民党と変わらない。
ある意味残念だが、客観的に見て台湾海峡から朝鮮半島までカバーする嘉手納の米空軍は抑止力として極東アジアのパワーバランス維持のために、現実に機能している。ハーバードの恩師ジョセフ・ナイ教授が「海兵隊は無くとも嘉手納の空軍があれば極東アジアの安全は保てる」と豪語するだけの実力部隊だ。
将来的に「国産ステルス」を開発できれば、嘉手納基地も返還してもらって、自主防衛の体制を作るという議論は、民主党内に根強くある。小沢さんも鳩山さんも心情的にはそうだし、自分もそちら寄りだ。だが、財政事情からすると優先度は落ちる。当面は嘉手納存続やむなし。首相の胸中はそんなところか。
http://twitter.com/matsudadoraemon
【転載終了】
要するに、嘉手納の空軍は抑止力として現在必要である。普天間の滑走路は、嘉手納が攻撃されたときの予備の滑走路の役目を持っている。普天間を閉鎖するとなると、どこかにかわりの滑走路が必要となる。当然、県外・国外ではありえない、ということでしょう。
これらの情報に、野党である時に接することができたか?おそらく無理でしょう。よって、「最低でも県外」と言った鳩山首相を嘘つきよばわりするのはかわいそうです。自民党ですら、そのアメリカの本音を知らなかったかもしれません。それなら、なぜ国民にそう言わないのか?と思いますが、基地の恒久化を想起させるので、言えないということではないでしょうか?
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