投稿者 ヒゲ-戸田 日時 2010 年 5 月 23 日 18:41:53: Nk87MbMkz45iQ
人は人を殺せるようには、できていない。
では、どうすれば、普通の若者が戦場で人を殺せるようになるのか?
沖縄の米海兵隊をどう捉えるか、どうするかが焦眉の課題となっている昨今、
米海兵隊の本質=「殺人マシーン化教育訓練」の実態を実地撮影した世界初の映画、
「ONE SHOT ONE KILL(ワンショット・ワンキル)-兵士になるということ」が、
全国各地で上映されていく!
http://america-banzai.blogspot.com/2010/01/2009118-700-48-48-yessir-500457.html
東京・アップリンクで1月ロードショー公開。名古屋シネマテーク(5/8〜5/28)
大阪・第七藝術劇場(5/29〜 )横浜 6月、札幌 7月公開予定
この映画を作った藤本監督から映画観覧を呼びかける熱いメッセージが発せられているので、
それを紹介する。 ↓↓↓
<藤本幸久監督からみなさんへ>
『ONE SHOT ONE KILL』は、海外メディアとしては初めて、アメリカ海兵隊のブートキャンプを長期取材したドキュメンタリーです。 この映画を撮ろうと決めたのは、沖縄の辺野古で、です。
辺野古にある海兵隊のキャンプシュワブには、3000人の歩兵部隊の兵士が駐留しています。
辺野古で見かける兵士たちがみな若く、幼い顔をしているのに驚きました。
兵士たちの顔を見ながら、いくつも疑問が湧いてきました。
この若者たちが、沖縄から、イラクやアフガンに送られていく兵士たちなのだろうか。
こんな幼い顔の若者たちが、本当に人を殺せるのだろうか。
この若者たちは、そもそも戦時中の今、なぜ兵士を仕事として選んだのだろう。・・
半年かけて国防省の許可を取り、サウスカロライナ州パリスアイランドにある海兵隊のブートキャンプに、
のべ30日間撮影に入りました。その中で見た『兵士を作る』プロセスの記録が『ONE SHOT ONE
KILL』です。
つまり、『ONE SHOT ONE KILL』は、辺野古で感じた疑問を解いていくドキュメンタリーで
あり、『海兵隊とは何か、軍隊の本質とは何か』をテーマとする映画です。
沖縄の基地を考える鍵は『海兵隊』です。
この時期にぜひ、『ONE SHOT ONE KILL』をご覧下さい。
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補足:藤本監督が語っていた話として、
1:海兵隊のブートキャンプをここまで深く長期に渡って撮影し一般公開される記録はこれが世界初である。
(今後も多分ないだろう)
2:この撮影が許可されたのは、沖縄米軍の犯罪多発で対米感情悪化を懸念していた米軍当局が「米軍はこん
なにちゃんとした兵士教育を行なっているんだ」という宣伝を対外的にやった方がいい、と判断したため
だった。
(藤本監督も米軍が撮影許可の方向に考えるよう、上手に話を持っていった。藤本監督の作戦勝ち!)
3:しかし皮肉な事に、米軍が「ちゃんとした兵士教育」と考えているものは、一般社会的には「殺人マシー
ン製造のための人格破壊教育」である事が露呈された!
(「米軍の常識」と社会一般の常識との恐ろしい程のズレ!)
藤本監督、あなたはすごい!
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【 映画内容 】
●サウスカロライナ州パリスアイランド。米海兵隊ブートキャンプ(新兵訓練所)がある。入隊した若者たちは、
まず、ここで12週間の訓練を受ける。毎週、ここに500人〜700人の若者たちがやってくる。
●入隊の動機海兵隊を志す個々人の動機は様々だ。しかし、共通するのは「自分自身の人生を切り開きたい」と
いう思いだ。
●不眠の48時間到着は、決まって深夜。到着するや否や、教官の怒号が浴びせられる。到着後48時間、眠る
事が許されない。ます家族に電話、話してよいことは、到着の連絡と荷物を送るなということだけ。ありがと
う、さようならと電話を切れば、その後、卒業まで、家族の声を聞くことはできない。
常に大声で叫べと怒鳴られ、髪を剃られ、制服に着替え、翌朝にはライフルが支給される。「疲労と衝撃が、
民間人から兵士への変容を容易にする」と教君たちは言う。
●マーシャル・アート(格闘技)初めての格闘技の訓練。
「どんな深手も恐れるな。相手を生きて帰すな、無傷で帰すな。これが正しい戦闘の心構えだ。分かった
な!」一Yes,Sir!
●銃剣の訓練
タイヤの人形相手に刺す、殴りつける、切りつける訓練。銃の先は、本物のダガーナイフ。
●ライフル射撃
「すべての海兵隊員は、ライフルマンたれ」−ライフルは海兵隊員の誇りだ。
反射的に体が動くようになるよう、何度も、何度柚同じ動作を繰り返す。兵舎の中で=日訓練が続く。ベッド
に入っても訓練は終わらない。
「ライフル部隊の任務は、白兵戦で、銃撃と機動力をもって敵を殲滅、撃破すること」と大声で暗誦する。
卒業までには、500ヤード(457メートル)先の的に当たるようになる。
●クルッシブル(卒業演習)
卒業前の総合訓練「クルッシブル」は、3日間の野外演習。睡眠時間も限られる中、実践を想定した行軍、射
撃、武術など休みなく課題が与えられる。顔に迷彩を施し、姿はもう、兵士。クルッシブルを終えて
「Recruit(新兵)」が、「Marine(海兵隊員)」と呼ばれるようになる。
●卒業式
毎週金曜日が卒業式。入隊する男性新兵の90%、女性新兵の85%が卒業する。
卒業後、彼らは、歩兵学校などでさらに数ケ月の訓練を受ける。卒業生の8割は、アフガニスタンやイラクな
どの前線に送られる。早ければ半年ほどで、戦場に立つことになる。
ここだけで1年間に2万人が、新たに海兵隊員となる。
(2009年/日本/108分/DV/森の映画社配給)
(C)森の映画社
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