投稿者 会員番号4153番 日時 2010 年 5 月 22 日 18:17:10: 8rnauVNerwl2s
亀井内閣府特命担当大臣閣議後記者会見の概要(雑誌・フリー等の記者)から
http://www.fsa.go.jp/common/conference/minister/2010a/20100518-2.html
(転載開始)
問) フリーの岩上です。
検察の小沢(民主党幹事長)さんに対する捜査なのですけれども、検察審査会が「起訴相当」という結果を出して再捜査となったわけですけれども、やはり、「不起訴の見通し」というのが今日の新聞などでも報じられています。当然の結果だろう、当然の顛末だろうとは思いますけれども、
昨年3月の西松事件以来、極めて政治的な捜査というものが繰り広げられてきて、
それに対して、記者クラブ・メディアが一体となって、極めて偏向した虚偽リーク
報道なども含めた政治的偏向報道もなされてきました。異常な事態が1年2か月
続いてきました。
やはり、こういうことを受けて、検察そのものの検事総長同意人事、あるいは
検察の取調べの可視化といった、検察自体の体質の民主化が急務であろうと
思うのですけれども、こうした点に関して、大臣のお考え、見解をお教え
いただきたいと思います。
答)最近の検察の捜査について、いろいろな批判がいろいろな立場から噴出してきていることは事実ですね。
結局、昔から言われている捜査、デュープロセス。やはり、捜査というのは
やれば良いというものではなくて、適正な手続きに基づいてやっていかなければ
いけないというのは原則なのですけれども、そういう面で、常に…。
私も、かつて捜査二課長を長くやっていた経験もあるのですけれども、捜査当局というのは、やはり、常に冷静に、結果を出そう出そうとすることに気がいかないで、デュープロセスをきちんと踏んでいくという努力が必要なのではないですか。
もう、これは、昔から言われていることでもあるのですよ、今の検察のやり方
なんていうのは。チェック機関がないですからね、事実上。特捜の現場という
のは、上があれして嫌なら「辞めてしまうわい」と言って、弁護士になって
辞めて。元特捜弁護士というのはモテますからね。
だから、そういう意味では強い立場にありますね。
だから、それだけに、やはり自制すべき点は自制しないといけないですね。
私なんかも捜査二課長(のとき)、いろいろやりまくりで、私がやっていたときは、威張るわけではないですが、東京地検特捜部は2年半で検挙ゼロですよ。警視庁捜査二課も。私は埼玉の(捜査)二課長をやって、東京まで管轄するから出ていってバンバンやりまくって、自慢話をするわけではないですが、長官賞を独占してしまっていたのです、どんどんどんどん。
だけれども、今から考えると、「やはり任意捜査でやれば良かったのではないかな」とか、「これは検挙しなくて反省を求めるというようなことで対処すべきだったのではないかな」という事案がありますよ。ところが、人間の弱さですね。私なんかも、「課長、やりましょう、やりましょう。これは悪いやっちゃ」と言われると「おお。やろう、やろう」というような話で、つい捜査機関というのはずっと行ってしまうのですよね。自分たちのやろうとしていることは本当に社会が求めていることなのかという、やはり、冷静な判断がどうしても…。難しいことですけれども、やらないといけないのだろうと。私なんかも深く反省している身分、立場ですから、あまり偉そうなことは言えないのです。
問)司法記者クラブのあり方もおかしいと思うのです。
答)これなんかも、全部、これは司法記者クラブではなくたってそうでしょう。 ここ(金融庁)の16階(記者クラブ)だってそうでしょう、
いつも言っているのはね。大本営発表ばっかり鵜呑みにしているうちに、
だんだん「化石」みたいになってしまうのですよね。それは、やはり
今の司法記者クラブだけではないですよ。
だって、岩上さんなんかは違いますけれども、
フリーの記者だって何だって、どうも権力に対して弱過ぎますね。
(そう)でないと飯が食えないと思っているのですよね。
そうなってしまうのですよ、やはり。干されてしまいますから。
メディアから干されてしまうでしょう。
新聞記者だって、その社の世論みたいなもの、空気みたいなものに
逆らった記事を書いていると飛ばされてしまうでしょう。
現に、そういう記者はたくさんいますよね。それを見ているから
迎合してしまう、社の空気にね。
だけれども、私は、この記者クラブ(の会見)でも言ったでしょう、聞いていた人もいると思います。「どうだ」と言ったら「いや、私は違います」と。「おまえのところだって、こう書いていたじゃないか、どうだ」、「いや、私の意見じゃありません」と言うから…。
番記者が、少なくとも私の分野のことについて記者が報道する場合、
「あなたの意見と違った意見を書くんだったら、デスクの首根っこでも
押さえて、ネクタイを捻ってでも自分の思いをきっちり書かせるための
番記者だろうが」と言ったことがあるのですよ。ビデオなんか残っていると
思いますけれども。本当にそうだと思いますよ。それが、やはり番記者の
仕事なのですよ。
責任を持つということがね。金融庁に詰める記者で言えば、自分の金融庁の記事について自分が責任を持つと。
それが、自分とは関係ないことが上で、論説委員とか編集委員だとか、
何かその辺りのデスクなんかに書かれてしまっても知らん顔している
というのは駄目なのですよ。「ふざけるな」とやらなければいけないのです。
そういう、気迫がない記者が多くなったのではないですか、残念ながら。
だから、結局はもたれ合いでしょう。テレビだってそうです。
迎合しない評論家は、全部、コメンテーターから外されているでしょう。
見事にそういう割り切り。スポンサーは数字ですから、「ああいうことを
言っていて良いんですかね」なんて言われると、もう次からお呼びがない
でしょう。スポンサー筋からちょっとそういうあれが入ってくると。
そうしたコメンテーター、評論家はもうサーッと外されてしまうでしょう、
それが現実でしょう。言論統制はなされていませんけれども、事実上、
そういう権力による言論支配が行われているのですよ、実際。だから、
そこらを、やはりもっと真剣に…。
私が、なぜこの第2(雑誌・フリー等)記者会見も、「下(記者クラブ)が
駄目ならやるよ」と言ってやっているかというと、できるだけ、やはり多く
のジャーナリスト、メディアの方に、それぞれ思いきった記事を書いて
もらいたいと。その重要情報を、できるだけ16階(記者クラブ)と同じように
皆さん方にも提供したいと思う気持ちからやっているわけなのですね。
本当に皆さん方、頑張ってくださいよ。私は、業界紙を含めて、業界紙というのは業界のためにあるのではないのですよ。業界が嫌がるようなことを書いても、それが正しい記事であれば、長い目で見れば業界のためになるのですよ。短期的に業界に良い記事を書いていたって、それは業界のためにならないのですね。だから、その辺りの記者魂というか、それを持たなかったら駄目ですよ。皆さん方は、そういう点はちゃんとした記者ばかりだろうと思うのですけれども。
今、大変な危機ですよ。私はだから、今、国民新党が座っている席というのは、中野正剛(戦前・戦中の衆議院議員)、鳩山一郎(元衆議院議員)、三木武吉(元衆議院議員)が座っていた席ですよ。
前から、野党のときも「亀井さん、寂しいでしょう」と言われて。与党の
上の方に座っていたのがね…。冗談ではないと。私が座っていたところは
中野正剛が座っていたのだと。誇り高き議席だと言って…。
国民新党は支持率が良くないと。では、中野正剛は支持されていたのかと。
鳩山一郎、三木武吉は支持されていたのか、支持されていないですよ。
当時のマスコミは、よってたかって叩いていました。
「東条英機、万歳」で礼賛ばかりしていましたね。
だから、そのときのメディアのあり方なり国民意識、世論なんていうのは、
必ずしも国をまともな方向にもっていくものとは限らないのです。
あまりそれを言うと、「思い上がりだ」と言われますけれども、
私はそう思いますよ。だから、皆さん方も頑張ってくださいよ。
(転載終了)
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